大学受験で古文を使う方の中で、
「古文の助動詞って何?」
「古文の助動詞ってどうやって勉強すれば良いの?」
「古文の助動詞の覚え方を知りたい」
という方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、古文の助動詞の役割と勉強方法のポイントを解説した後、助動詞接続の覚え方を紹介しています。
古文を勉強し始めた中学生・高校生の方はもちろん、大学受験で古文を使用する方や本格的に受験勉強を始めたばかりの方にもおすすめの内容のため是非読んでください。
古文の助動詞の役割とは?|動詞・形容詞・形容動詞に意味を付け加える
そもそも古文の助動詞とはどんなものでどんな役割があるのでしょうか?
古文の助動詞には動詞・形容詞・形容動詞の後につき、これらに意味を付け加えるという役割があります。
そのため文の中から助動詞を見つけたい際には、動詞・形容詞・形容動詞の後ろを確認することで助動詞を見つけることが可能です。
古文助動詞の勉強法のポイントとは?
古文の助動詞を勉強する際には、何を勉強するかの大枠を掴んでから勉強することで効率よく勉強することが可能です。
そこで今回は古文の助動詞の勉強をこれから始める方に向けて、古文の勉強法のポイントを3つ紹介します。
勉強法ポイント①助動詞が何形か判断できるようにする
古文の勉強法ポイントの1つ目は、助動詞が何形か判断できるようにすることです。
助動詞には、未然形・連用形・終止形・連体形・已然形の5つがあり、それらがいつ使われるかを覚えることが重要です。
それぞれの使い方は以下の通りです。
連用形:助動詞の直後に動詞・形容詞・形容動詞がくる場合
終止形:助動詞が文末に置かれた場合
連体形:助動詞の直後に名詞がくる場合
已然形:助動詞の後に「〜ば」がつく、もしくは助動詞の前に係り結びの助詞「こそ」がある場合
詳しい内容や覚え方は後述しますが、まずは未然形・連用形・連体形から覚えると良いでしょう。
勉強法ポイント②助動詞の意味を覚える
古文の勉強法のポイントの2つ目は、助動詞の意味を覚えることです。
助動詞にはそれぞれ自発・可能・受身など様々な意味があり、1つの助動詞に複数の意味を持つものもあるため参考書を使って覚える必要があります。
勉強法ポイント③活用表を覚える
古文の勉強法ポイントの3つ目は、活用表を覚えることです。
古文の活用表は様々な基本形の活用一覧が表になっているもので、古文の教科書や参考書に必ず載っている表です。
今回の記事では紹介しませんが、古文の助動詞の勉強をする上で必ず覚えてほしい内容となっています。
古文助動詞の覚え方|接続を覚えよう!
それでは実際に古文の助動詞接続の覚え方を紹介していきます。
今回紹介するのは、
・未然形接続
・連用形接続
・終止形接続
・連体形接続
・四段動詞已然形(命令形)・サ変動詞未然形に接続
・体言・助詞・副詞に接続
の6つの接続です。
古文助動詞接続の覚え方|未然形接続
未然形接続の助動詞は、以下の11個です。
未然形接続の助動詞は、
・尊敬の意味を持つ助動詞である『る・らる・す・さす・しむ』の5つ
・語呂で『む・ず・むず・じ・まし・まほし』の6つ
を覚えましょう!
語呂とは「ムズムズじんましんまー欲しい」で、助動詞の『む・ず・むず・じ・まし・まほし』に対応しています。
古文助動詞接続の覚え方|連用形接続
連用形接続の助動詞は、以下の7つです。
こちらは語呂で『月蹴りぬ。(つ・き・けり・ぬ)煙足したり。(けむ・たし・たり)』で覚えてしまいましょう!
この場合の「たり」は完了の意味で用いられる「たり」であることに注意するようにしてください。
古文助動詞接続の覚え方|終止形接続
終止形接続は、以下の6つです。
こちらも『まじメリーら知らんべしなり。(らむ・べし・まじ・らし・めり・なり(推定))』という語呂で覚える覚え方が有名です。
この「なり」は推定の意味の「なり」であることも忘れずに覚えておきましょう。
古文助動詞接続の覚え方|連体形接続
連体形接続は、以下の2つです。
こちらは特に珍しい覚え方はないので、2つを何度も声に出してそのまま覚えることをおすすめします。
こちらの「なり」は断定の「なり」のため、終止形接続の「なり」と混合しないように注意が必要です。
古文助動詞接続の覚え方|四段動詞已然形(命令形)・サ変動詞未然形に接続
四段動詞已然形(命令形)・サ変動詞未然形に接続するのは、1つだけです。
四段動詞已然形(命令形)・サ変動詞未然形に接続の助動詞は使い方が決まっており特殊なため、活用表と一緒に覚えると良いでしょう。
いずれも普通の已然形や未然形と区別して覚える必要があるため、四段動詞とサ変動詞まで覚えてください。
古文助動詞接続の覚え方|体言・助詞・副詞に接続
体言・助詞・副詞に接続するのは、以下の3つです。
「ごとし」と断定の意味を持つ「なり」「たり」と、断定まで含めて覚えるようにしましょう!
「なり」「たり」は今回の接続でも複数回登場し、意味もそれぞれ異なるため意識して覚えるようにしてください。
古文助動詞の覚え方は?助動詞のポイントと接続の覚え方も|まとめ
今回は古文でつまずきがちな助動詞について、
・助動詞の役割
・助動詞の勉強のポイント
・助動詞接続の覚え方
の3つを解説しました。
古文を苦手科目だと思う受験生も多いですが、覚える量はそう多くないため文法と単語を覚え演習を積むことで得意科目にし、周りの受験生に差をつけることが可能です。
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