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古文の動詞の活用ってなに?現代文との違いや動詞の見分け方も解説!

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受験で古文を使う方で、
「古文の活用ってなに?」
「現代文と古文の活用って違うの?」
「古文は覚えることが多いけど何から覚えていいかわからない」

と考えている方もいるのではないでしょうか?

この記事では、古文の活用とは何かを現代文との違いも併せて解説した後、古文動詞の9つの活用について動詞の見分け方や活用表を紹介しています。

古文の基礎知識を確認したい方・勉強を始めたばかりの方・定期試験対策をしたい方におすすめの内容となっています。

古文動詞の活用とは?

古文動詞の活用は古文を勉強する方は必ず理解・暗記してほしい基礎知識ですが、「古文動詞の活用」とは何を意味するのでしょうか?

ここでは古文動詞の活用が何かに加えて、現代語の活用と古文の活用の違いについても解説します。

古文動詞の活用とは?|動詞が使われる場所によって変化すること

まず古文の動詞の活用とは、古文動詞が使われる場所によって変化することです。

例えば「読む」という動詞は、「本を読む」や「本を読まない」など文章の中で「読む」「読まない」と形を変え、これを動詞の活用と言います。

活用の形は動詞の後ろの語によって変化し、未然形・連用形・終止形・連体形・已然形・命令形の6つがあり、助動詞や助詞では接続によって変化します。

古文動詞の活用とは?|現代文との違い

古文と現代文では活用の種類や数が異なるため、以下でまとめています。

現代文

五段活用・上一段活用・下一段活用・カ行変格活用・サ行変格活用

古文

正格活用:四段活用・上一段活用・上二段活用・下一段活用・下二段活用
変格活用:カ行変格活用・サ行変格活用・ナ行変格活用・ラ行変格活用

活用形が規則的なものを正格活用、不規則なものを変格活用と呼び、古文では正格活用が5つと変格活用が4つあります。

古文と現代文では上一段活用・下一段活用・カ行変格活用・サ行変格活用が共通の活用であり、古文の活用のほうが種類が多いです。

古文動詞の活用①動詞まで暗記するもの

それでは実際に古文動詞の活用について紹介していきます。

古文動詞の活用には、
①動詞の数が少なく、動詞まで暗記する必要のある活用
②動詞の数が多いため、活用を自分で判断する活用

の2つがあります。

まずは数が少ない「①動詞の数が少なく、動詞まで暗記する必要のある活用」を覚え、それ以外の動詞を「②動詞の数が多いため、活用を自分で判断する活用」の中から判断すると良いでしょう。

ここでは、「①動詞の数が少なく、動詞まで暗記する必要のある活用」の活用と具体的な動詞を紹介します。

古文動詞の活用|上一段活用

上一段活用は、以下の「iる」と発音する動詞を覚えましょう!

着る・見る・似る(煮る)・射る(いる)・居る・率る(ゐる)・干る(ひる)

動詞の活用表は以下の通りです。

基本形 語幹 未然形 連用形 連用形 終止形 已然形 命令形
i i iる iる iれ iよ
見る みる みる みれ みよ
射る いる いる いれ いよ
居る ゐる ゐる ゐれ ゐよ

射る(いる)はア行ではなくヤ行であり、居ると率る(ゐる)はワ行であり「ゐ、ゐ、ゐる、ゐる、ゐれ、ゐよ」と活用するため、この動詞はヤ行とワ行のどちらなのか?という点に注意する必要があります。

古文動詞の活用|下一段活用

下一段活用の動詞は蹴る(ける)だけで、活用表は以下の通りです。

基本形 語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
e e eる eる eれ eよ
蹴る ける ける けれ けよ

未然形・連用形・終止形・連体形・已然形・命令形を覚える際には、上一段活用の「i」の部分が「e」になったと考えると覚えやすいでしょう。

動詞が「蹴る」の1つしかないため、文章の中で「蹴る」がでたら素早く判断できるようにしてください。

古文動詞の活用|サ行変格活用

サ行変格活用の動詞は「す」「おはす」の2語で、活用表は以下の通りです。

基本形 語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
する すれ せよ
おはす おはす する すれ せよ

「す」は漢字+「す(ず)」の形で複合語を形成しそれらもサ行変格活用になるため、漢字+「す(ず)」は基本的にサ行変格活用だと覚えておくようにしましょう!

しかし例外もあり「混ず」は下二段活用となりこれは入試で頻出の問題のため、例外としてしっかり覚えるようにしてください。

古文動詞の活用|カ行変格活用

カ行変格活用は、「来」だけであり活用表は以下の通りです。

基本形 語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
くれ くれ

変格活用で規則的な活用ではないため覚えるのが大変ですが、何度も声に出して覚えるのがおすすめです。

動詞が1つだけなので、すぐに判断できるようにしましょう!

古文動詞の活用|ラ行変格活用

ラ行変格活用の動詞は、以下の4つです。

あり・をり・はべり・いまそかり

活用表は、以下の通りです。

基本形 語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
あり
居り
侍り はべ
いまそかり いまそか

「ラ行」からはイメージできない動詞が続くため、「ラ行変格活用」という名前と4つの動詞をまとめて覚えるようにしましょう!

古文動詞の活用|ナ行変格活用

ナ行変格活用の動詞は以下の動詞で、いなくなってしまうイメージの動詞と覚えておくと良いでしょう。

死ぬ・往ぬ(去ぬ)(いぬ)

活用表は、以下の通りです。

基本形 語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
死ぬ ぬる ぬれ
往ぬ ぬる ぬれ

この動詞も何度も声に出して、すぐに判断できるようにしましょう!

古文動詞の活用②自分で判断するもの

次に紹介するのはほとんどの動詞が当てはまり数が多いため、自分で判断する必要のある古文の動詞の活用です。

具体的には、
・四段活用
・上二段活用
・下二段活用

の3つの活用です。

ここでは四段活用・上二段活用・下二段活用のそれぞれの活用の見分け方と、活用表を紹介します。

古文動詞の活用|四段活用・上二段活用・下二段活用の見分け方

四段活用・上二段活用・下二段活用の見分け方は、見分けたい動詞に打ち消しの「ず」をつけることです。

「ず」の前にくる母音が、
・a音であれば四段活用
・i音であれば上二段活用
・e音であれば下二段活用

と判断することが可能です。

前述した「動詞の数が少なく、動詞まで暗記する必要のある活用」の動詞ではないことを確認した後に、これらの見分け方をすることが重要です。

古文動詞の活用|四段活用

四段活用の活用表は、以下の通りです。

基本形 語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
a i u u e e

「あいうえお」のうちa・i・u・eの4段を使うため、四段活用と呼ばれています。

「ず」をつけるとa音になる四段活用ですが、借る・足る・飽くなどは間違えやすい動詞として有名なため注意するようにしましょう!

古文動詞の活用|上二段活用

「ず」の前にくる母音がi音になる上二段活用の活用表は、以下の通りです。

基本形 語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
i i u uる uれ iよ

「老ゆ」「悔ゆ」「報ゆ」の3つの動詞は、ヤ行上二段活用であり「い・い・ゆ・ゆる・ゆれ・いよ」と活用する点に注意が必要です。

また「恨む」は見分けるときに「恨まず」にしてしまい四段活用と間違えてしまう方もいますが、「恨みず」となり上二段活用の動詞のため注意して覚えるようにしてください。

古文動詞の活用|下二段活用

「ず」の前にくる母音がe音になる下二段活用の活用表は、以下の通りです。

基本形 語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
e e u uる uれ eよ

下一段活用とは終止形・連体形・已然形しか異ならないため混ざってしまうかもしれませんが、下一段活用の動詞は蹴る(ける)のみであることを忘れないようにしましょう!

また、uとeという複数の母音が混ざっており忘れやすいので、声に出して覚えたり書いたりしてしっかりと暗記してください。

古文動詞の活用|まとめ

この記事では、
・古文動詞の活用とは何か?
・古文動詞の9つの活用表
・動詞の活用表の見分け方

を解説しました。

武田塾がおすすめする古文の勉強の全体像を以下の動画で紹介しているため、勉強法に悩んでいる方は是非参考にしてください!

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