共通テストの日本史の直前対策を点数別に解説
共通テストの日本史について、直前期の勉強法を具体的に解説します。共通テストの日本史で6割、8割、10割を取るために必要な学習ポイントを点数別にまとめました。
6割までは基礎知識の暗記で十分に目指せるので、そのためのおすすめ参考書をご紹介します。そこからさらに8割までアップするためには、並べ替えと正誤問題対策、資料や写真問題の対策が大切です。そして、苦手な人が多い近現代の文化史を強化することで、10割を目指せる実力が身に付きます。
日本史の点数をアップするためには、現時点でとれる点数に応じて勉強すべき内容が決まっているので、今回ご紹介する内容を参考に直前対策を進めていってください。それでは、詳しい内容を解説していきます。
センター日本史で6割取るためには基礎知識の暗記がポイント
共通テストの日本史で6割の点数を取るためには、基礎知識の徹底的な暗記がポイントとなります。過去問を解いて6割未満の点数しかとれない場合、基本用語が頭の中に入っていない可能性が高いです。そのため、『日本史B一問一答』や『スピードマスター日本史』など、基本用語が掲載されている参考書を繰り返し演習して、知識を整理していきましょう。
まずセンター6割の基本知識レベルが身についていないと、その上の8割や10割といった点数を目指すことはできません。反対に、6割の点数を取るためには基本的な問題集を1冊だけ完璧に仕上げればよいということになります。もし、「基本の参考書を一通り解いたのに6割まで届かない」という場合には、特定の時代が明らかに弱いか、答えしか暗記していない可能性が高いです。
ただ用語だけが頭の中に入っていても、それがどのような意味を持っているのかというところまで覚えていないと問題は解けません。そのため、『金谷の日本史 「なぜ」と「流れ」がわかる本』などの講義系の参考書を使って、用語の意味までセットで把握するようにしましょう。この時、全時代を網羅していくことが苦手分野を克服するポイントです。
さらに、過去問を見てどこをもとに回答が判定できるのかを見る練習をすると、ただの暗記になってしまうことを防げます。さらに、『共通テストへの道 日本史』には時代がまとまっているため、共通テストの点数につながる覚え方ができておすすめです。共通テストの日本史で6割の点数を目指す人は、まず基本の参考書を使って、内容の理解まで含めてしっかり暗記するようにしましょう。
センター日本史で8割取るためには並べ替えと正誤問題対策を
基礎知識が一通り頭の中に入ったら、次の段階として「出来事の順番」と「正誤問題」への対策をしていきましょう。
センター日本史で6割から8割に点数をアップするために解けるようにしておきたいのが、「並べ替え問題」と「正誤問題」です。基礎用語が頭の中に入っている人でも、並べ替えや正誤問題などの細かな内容が問われる問題は解けないことが多いです。この部分を強化することで、8割までの点数アップが見込めます。
日本史の並べ替え問題に対応する具体的な対策としては、年号の参考書を活用するのが効果的です。年号を個別に暗記するというよりも、出来事の順番を整理するためのヒントとして活用してください。この時おすすめの教材は『元祖日本史の年代暗記法』です。この参考書を使って、年号と出来事の順番をセットに覚えていくようにしましょう。
次に、正誤問題の対策方法ですが、日本史では内容が似ていて紛らわしい出来事や用語も少なくありません。そこで、知識が曖昧だと感じるポイントについて、自分でノートを作るのがおすすめです。この時、情報を整理する順番を決めて、統一の形式でノートを作ると、正誤問題に役立つ形で知識をまとめることができます。
センター日本史で10割取るためには近現代の文化史を中心に仕上げを
最後に、共通テストの日本史で10割近い点数を目指すための直前対策についてみていきましょう。8割レベルから10割レベルまでの勉強には、写真や史料を用いた問題と、近現代・戦後以降の文化史の知識整理が大切になります。
共通テストの日本史で高得点が取れる人に共通する苦手分野がこの2つの問題です。写真や史料を用いた問題については、まず問題集に挑戦して必要な情報を確認した後、資料集と照らし合わせるようにしてください。これにより、どこに着目して資料集を理解すればよいかがわかります。
そして知識を整理したうえで改めて、問題集に戻って解くという勉強法を繰り返せば、センター10割レベルの知識を身につけることが可能です。また、近現代の文化史についても同様に、過去問で問われやすい部分について参考書をしっかり復習しておきましょう。
まとめ
共通テストの日本史の直前対策について解説しました。センターの日本史で点数を取るためには、まず基本用語をしっかり暗記すること、そのうえで出来事の順番や正誤問題に対応できる細かい知識整理が必要です。さらに、資料や写真、近現代の文化史まで対策を進めれば、高得点が狙えます。
共通テストの日本史の点数は直前期からの勉強でも十分にアップできますので、今回の内容を参考に自分自身の苦手分野を徹底して復習するようにしましょう!