分野別対策
この教材には30テーマがあるので、1か月から2か月以内に終わるくらいのイメージです。
論述1冊目
論述1冊目
論述の参考書でどれがいいかは学校ごとに変わったりしますが、基本の理屈さえ押せておけば後は過去問というのがセオリーです。しかもどちらかというと早慶対策というよりはむしろ旧帝や東大、一橋対策に使う感じです。論述は読み物からやりますが、最初にやるのが駿台の「日本史講義 時代の特徴と展開」です。これは東大の日本史向けの教材という感じはありますが、切り口や歴史の転換点、テーマが整理されているため日本史の見方がかなり変わるでしょう。ただし注意点があり、この教材は古いので鵜呑みにするようなものではありません。これで知識を入れるというよりは考え方を学んで、そういう視点を持ってこれ以降の論述も書けるようにしていくための教材です。通史だけではなくいろんなテーマで歴史をおさえることができる能力をつけるものなので、これだけでは意味がなく、これをやった後に論述など様々な問題の整理方法を身につけることで、初めて使える知識になるという感じです。
論述2冊目
使う参考書は河合の「考える日本史論述」です。これは論述系の問題集の中では難易度は低めで、問題数はそんなに多くはないので1日1題ずつ書いてやっていくと良いです。論述のコツとしては答えを丸暗記しないことです。自分の回答と模範解答を見比べて、自分の解答の足りない部分や余分な部分をそぎ落としたり変えていき、より洗練された形にしていきます。理想としては添削を受ける環境があるとありがたいです。これさえできれば論述の基本の書き方はできると思われるので、国公立や早慶の論述レベルでしたら大丈夫です。
論述3冊目
一橋、旧帝、東大レベルのような上のレベル、特に東大や一橋の論述はかなり独特です。このためにやっておいた方がいいのが「日本史論述研究」です。この教材はどちらかというと東大向けなので、一橋志望ならばこれの代わりにZ会の「段階式論述トレーニング」をやるのもありです。この辺りは「長い論述」であったり、書く手前の「情報の収集が大事な論述」で、東大は解答を見たら簡単ですがその解答にたどり着くまでの分析を自分でしなくてはならないという難しさがあり、参考書はその辺りをやってくれます。なので東大向けの参考書という感じです。1日1題とすると論述にかかる時間は3、4ヶ月なので、秋ぐらいには論述に入ったほうがいいです。そこまで難しくない論述は2か月もあればいけると想います。論述に関しては極力毎日書くか書き直しをやって、書き方を学んでいったほうがいいです。毎日触れることができない場合は最悪週に何題やるというのを決めて、その量だけは絶対にこなすというのを守ったほうがいいでしょう。