日本史は暗記方法が世界史とは違う
日本史について暗記と言っても、やはり覚え方という部分で大きな違いがあります。どちらかというと世界史は歴史の流れがすぐに進むので、頭にスッと入ってくるかもしれません。それに対して日本史は1回通し、全体を覚えて用語を知っていても、用語の意味をきちんと細かく覚えていなかったり、出来事は知っていても背景知識を覚えていなかったりなどということがあると思います。例えばこの時代の天皇陛下は誰ですかということを聞かれても、誰だろうというように世界史と比較すると割と1個1個の知識で付随してくるものが多いです。
日本史は覚え方を間違えると大変!
日本史は1問1答のような覚え方をすると大変な目に合う科目だと思います。逆に世界史は国などの区別が付いていなかったら問題ですが、1つの国々で捉えると出来事はそんなに多くないです。そのため順番通りに覚えていけば結構覚えられるため、世界史は覚えやすいということはあります。
日本史の勉強のポイントは?
日本史は整理の仕方というのが重要になってきます。中でも整理する順番を決めるというのが重要です。例えば出来事で整理していくと言ったやり方があります。
日本史の勉強のポイントは?
日本史は整理が大事
日本史は整理の仕方が重要になってきます。つまり整理する順番を決めるということが特に重要です。例えばまず出来事で整理して、続いて人物について整理します。つまりこの出来事があり、この出来事に関連する人はこんな人ですというのをまずセットで覚えます。そして出来事、出来事の結果、出来事が起こった理由のように整理する順番を決めて、その通りにつなげてセットで思い出せるようにしておくというのがまずとても大事でしょう。
日本史が苦手な人は整理ができてない!
日本史が苦手な人はセットで覚えるべきことが全部バラバラです。そういう人は出来事、人物、年号ぐらいしか覚えていないので、結局出来事は知っています。けれどもその出来事に関わる人物や時代がわからず、このようなことが文化史は文学史でも起こります。この人物、この作品は知っているけれども何だろうということが多いです。つまり知識全部が単発になっているということです。しかしながら社会というものはヒントとなる用語とその答えがセットになっていないと意味がないものです。その上日本史はそれが世界史よりも細かいので、ある意味間違えさせるのが簡単です。
覚えるべきことをきちんと覚える!
日本史は細かい違いを知っていないと区別することができません。これは「どっちだっけ?」と言われると「どっちだっけ?」と聞き返したくなるような話になりやすいということです。そのため日本史の覚え方というのはきちんと重要な事柄をセットで覚え、区別がつくようにするというのがスタートになっていますので、ちゃんと覚え方を決めておきましょう。まず出来事を決めて、それに関わる人物を覚えるというふうに覚える手順を最初に決めて、その通りに整理していくのは重要でしょう。ただそれ以前に用語そのものを覚えていない場合は1問1答のような覚え方でもいいので、最低限の用語を頭に叩き込んだ方がいいです。
日本史の魅力
日本史の利点
世界史と比べて日本史の利点は基礎知識を整理すること自体の絶対量は少ないことです。だから基礎はすぐに終わるでしょう。そして基礎をやる時に覚え方もきちんと意識してやると、すぐにセンターでも点数が取れたりするわけです。しかし基礎をやった直後にとれる点数は6割ぐらいだと思われます。けれどもこの時に頭に入れた知識だけでも使いこなすことができれば、8割9割をとることができます。
知識を使いこなす方法
知識を使いこなすというのはどういうことかというと、例えば江戸時代と室町時代で役職や役割がどう違うのか、統治の仕方はどのように違ったのか、どういう出来事が第何代将軍の時に起こったのか、そしてその出来事の結果どうなったのかということがきちんと結びついて区別がつくようになっているかということです。つまり日本史で根本的に点数を取ろうと思ったら、まず基礎をちゃんと覚えるということが大前提になるということです。このちゃんと覚えるというのができていないから点数を取ることができないという人がすごい多いです。
MARCH、早慶の日本史
基礎をきちんと覚えるというレベルまで1回達し、MARCHや早慶などのレベルに入っていくと、用語が増えるだけではなく、切り口が変わります。つまり出来事が同じだったとしてもテーマが多いということです。例えば文化史や女性史、貨幣経済史、土地制度史とかです。いろいろなテーマがあると思いますが、そういう切り口をされると通史のまま覚えただけじゃ対応できなくなっています。さらに厄介なのが社会の中でも世界史ではあまり出ませんが、日本史では頻繁に出る史料問題というものがあります。
史料問題とは
史料問題は史料から出来事の重要ワードを抜き出して、この出来事の話かなとか、この出来事だったらこういうことが重要だったなどということを理解して問題を解いていかなくてはならないというような側面があるということになるわけです。割と勘違いしがちなのが、史料問題というのは難しい用語を覚えたらできるというものでもないということです。用語そのものが足りないから解けない問題というのももちろんありますが、どちらかというと切り口を変えられたから、通史のまま出してもらえなかったから解けないケースの方が多いということです。それ故日本史は細かいと言われます。
日本史は細かい
日本史が細かいというのは狭く深くというところです。日本史は覚え方という部分に多様性を求められる、すなわちいろんな切り口でテーマや用語が出てきます。そして答えの用語などを見てみると知っている用語だというふうに思うので、この用語を覚えていたら解けるなら自分は解けるというふうになりがちですが、その形式だと全然解けないみたいになりがちです。つまり日本史は基礎を使い倒すということがすごく大事です。イメージとしてはその中でいろんな方向性から基礎の上塗りを違う色で何回もやっていく感じです。
日本史はタテとヨコのつながりを意識
世界史だと基礎をきちんと押さえておけば、通史の通り覚えておけば結構うまくいったりします。世界史はタテとヨコさえ理解していればいけますが、日本史は1つの国の話なので基本的にタテしかないわけです。もちろんたまに外国の話も出てきますが、世界史ほどヨコのつながりが出てこないわけです。しかし日本史におけるヨコのつながりというのはテーマが違うことが同時に起こっているということがヨコのつながりになるわけです。つまり本来日本史の通史では文化史やテーマ史を含めて、1つの国の流れを大筋で様々なテーマでおさえなくてはならないということです。大きな出来事だけを見ると通史というのは確かに戦争などがつながるかもしれませんが、その大きな出来事の中でも様々なことが起こっているというわけです。
日本史は世界史とは違う
世界史的な覚え方をしていると日本史は細かいと感じることがあります。日本史の覚え方がそもそも気合いで乗り切りづらいということを感じやすいです。しかし日本史をやっている側からすると、世界史は覚えることが多いなということがあります。日本史の覚え方をやっていると、とても細かいことを全部の国ぶんやらなきゃいけないというふうになるため、逆に日本史の人が世界史を覚えにくい理由にもなります。そのため日本史と世界史は暗記という一言で言えば同じですが、覚え方や切り口が違うという点を覚えておくことが大事です。
まとめ
出来事の切り口など日本史ならではの整理の仕方をやれば、負担の大きさというのは日本史と世界史では変わらないです。なのでどこが重いかという点について良いと思うか嫌だと思うかということで、日本史と世界史の選択が変わってきますし、日本史ではそういうことを意識して覚えることが重要です。
日本史の参考書紹介
日本史の具体的な参考書、ルート、勉強法を紹介していきます。最初に出てくるのは日大の入門です。教材は2冊あって、セットの教材です。教材名は「教科書よりやさしい日本史」、「教科書よりやさしい日本史ノート」です。