日本史の勉強法と参考書について
まず日本史の勉強法概論としては、一つの用語から様々なことを思い出せるようにつなげること。
狭くて深い科目と言われる日本史は、一つの用語に対して様々な方向から見たり、複数の事柄を関連付けて理解できるかがポイントです。
また、日本史の勉強法では、教科書や講義の参考書のように軸が重要なので、自分向けのオリジナルな日本史参考書を作り上げていくようにしましょう。
日本史は同じ大学でも学部によって対策が異なるので、一つの学部の過去問で満足せずに、志望校の問題は一通り解いていくような日本史勉強法を意識してください。
日本史の勉強法に関する基本ルートは、まず第一段階(日大 合格レベル)としては、基礎レベルの知識をまず完璧にし、その上で共通テストの日本史過去問で入れた知識を使いこなせるようにすること。
第二段階(MARCH・早慶非看板 合格レベル)では、難関大学に向けて本格的に知識を入れ直し、一冊の日本史問題集を徹底的に仕上げていき、同時に史料問題の対策も実施。
第三段階(東大・早慶 合格レベル)では、志望校に向けた分野別の対策となるので、志望校にあった過去問を見たうえで、日本史参考書参考書を解いた勉強法となります。
武田塾の日本史 勉強法と参考書ルートを進めて、一冊ずつ完璧にして、日本史受験対策を万全にしましょう。
日本史の通史・文化史
使用する日本史の参考書と大まかな勉強法
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① 金谷の 日本史 「なぜ」と「流れ」がわかる本(4冊)
暗記よりは時代背景や出来事の経緯をストーリーとして頭に入れるための教材。
本文に入る前に各章の全体像としての表を収録。その時代の特徴や構造が掴める。本文はメイン講義とテーマ講義で構成。メイン講義では主な「流れ」と「因果関係」がわかる。章末には確認問題を収録し、用語をチェックしながら因果関係を確認できる。 -
② 30日完成 スピードマスター 日本史問題集 日本史B
暗記用の教材として「①金谷の 日本史 「なぜ」と「流れ」がわかる本」を読んだ上で使う。
共通テスト対策で薄くて、基礎を補うための教材。一つの単元を見開き2ページにまとめ、次の2ページはその単元の用語問題(スピードチェック)。単元は系統的な学習を踏まえた上、時代を広く捉えているものや分野別の流れが理解できるものを多く配置。また地図・図版・図表などを多く取り入れ、日本史学習が多角的かつ総合的に捉えられるように配慮。 -
③ NEW 石川 日本史B 講義の実況中継(全部で5冊)
4冊で通史全範囲、5冊目は文化史、早慶や国立に向けてより詳しい講義用テキスト。
日本史の最前線の講義を活字とCDで再現。暗記の方法を駆使する一方、さまざまな制度や事件の背景を知るために史料を丹念に説明する理解重視の講義。定期テスト、共通テスト、私大・二次論述―いずれも知識は万全。歴史の点が線となって見えてくる日本史勉強法の参考書。
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④ 大学受験 日本史Bノート
暗記用の教材として「③NEW 石川 日本史B 講義の実況中継」を読んだ上で使う。早慶向け。
『全国大学入試問題正解』過去10年分を分析し、全てを網羅した全37テーマに加え、共通テストでも出題されるテーマ史を4テーマ掲載。過去の実際の入試問題から「到達度チェック」ができる。「実戦演習」は書き込んで整理した知識をその場で確認。用語には「標準」「難関」のレベルを表示、学習進度・志望大学のレベルに合わせた効率の良い学習が可能。注意したい用語には、「出題大学」も掲載。図表・写真なども豊富に収録しより多角的な学習ができるよう工夫されている。日常学習から共通テスト、難関大入試まで対応可能。 -
⑤ 30日完成 スピードマスター 日本文化史問題集 日本史B
文化史に特化したテキストで頻繁に勉強しておかないと紛らわしい上にすぐ忘れてしまう。
写真や図版を約200点紹介、視覚的なアプローチにより文化史を中心にした日本史を学習。各時代の文化史を構造的に理解するだけでなく、8つのテーマで日本の歴史を系統的に概観。
日本史の問題演習
使用する日本史の参考書と大まかな勉強法
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① 共通テスト過去問
スピードマスターが終わって最低限の用語を覚えたらすぐに入るテキスト。紛らわしい物の年号と起った順番さえ覚えていれば大概解けるレベル。過去問で8割以上とれるように。
「赤本」。正誤問題の極意を伝授。誤文を見つけるコツがわかる。共通テストの過去問題集。詳しい傾向分析や先輩受験生の攻略アドバイスなど、豊富なコンテンツで過去問演習をサポート。使いやすい別冊問題編。臨場感たっぷりのマークシート解答用紙つき。 -
② 実力をつける日本史100題
MARCH、早慶レベルはこの一冊で網羅できる、滅茶苦茶詳しくて量が多い問題集。問題よりも解説の方が詳しい。詳し過ぎるので解説にのめり込むと時間がムダ。やり過ぎ注意。
標準レベル・頻出テーマの問題を解くことで、日本史の流れと重要事項の体系的な理解を図る。時代別75題、テーマ史20題、論述5題を収録。本書を仕上げた後は、個々の知識がスッキリつながる。 解答編では最初に解答・配点を示し、次に解答に至る過程を示しながら、各設問の内容を丁寧に解説。問題編は見開きですべての問題が確認できる配点と目標時間を掲載。解説では重要箇所に下線を引いて論述対策にも備える。理解を助ける地図や表も豊富。論述問題には要素ごとの配点も明示。 -
③ 日本史B 正誤問題集 最新版
早稲田、慶応で使う正誤問題(文章の間違えている数を答える)など形式の難易度が高い。分野別テキスト。早稲田の社会学部志望の人はやっておいた方がいい。時間に余裕があれば。
種類やしくみ、さらに問題文のどの部分をチェックすればよいかなどをまとめている。2部で構成。第I部は通史、第II部は部門史となっている。さらに問題毎に難易度を表示。
日本史の史料・年号
使用する日本史の参考書と大まかな勉強法
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① 日本史史料 一問一答 完全版
史料の数が多いが、★の数で重要度が表されている。★★★、★★はよく出題される。
過去20年分の大学入試データを徹底分析し、頻出するすべての史料問題を収録。史料の出題頻度を分析し、センターから難関大まで★印でレベル分け。史料で問われる部分を赤字(太字)にし、よく出る設問を完全収録。すべての史料にルビ・通釈(現代語訳)・解説を付記。 -
② 元祖 日本史の年代暗記法
ゴロ合わせによる年代暗記の定番。『全国大学入試問題』より出題頻度が高く、学習上重要な年代のみを精選。詳細な解説はもちろん各年代の関連事項の小年表「前後の流れ」やテーマ史をまとめた「まとめて確認! 」も収録。入試実戦対応型の年代暗記法。
日本史の論述
使用する日本史の参考書と大まかな勉強法
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① 日本史講義 時代の特徴と展開
論述に入る前の切り口、考え方、書き方のポイントを学ぶための一冊。主に東大受験の本。歴史を論述する態度とはどのようなものか、学究的な姿勢が伺える。本編は左ページと右ページが独立した文章という特殊な構成で、まず左ページ原稿があって、右ページはそれに補足する形で書かれている。左右のページを比べてみると「補足」になっている。別の整理の仕方を提示する場合もある。考え方を多角的に見る・読むことが出来る模範的な内容。
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② “考える” 日本史論述
論述の基本的な優しい教材。まずこれでとりあえず論述を書けるようにしていく。
受験生がぜひとも経験しておくべき代表的な過去問を題材に、論述問題への具体的なアプローチを示し、その考え方、答案作成に至る過程を明示。 -
③ 日本史 論述研究 -実戦と分析-
主に国公立大学を受験するための難しい、文字数も長く、史料の読み解きも必要になる。
入試に於ける「論述問題」を、実戦的に「読み解く」ことを通し、重要テーマとなる「各論」を押さえつつ、古代から現代に至る「日本史」を分析し、その「通史」的理解を獲得することを目的につくられた参考書。各問題は、「設問」「解説」「解答例」「採点基準」で構成。