日本史は、登場人物や出来事が多く、時代の流れを理解しながら学ぶことが重要な科目です。
単なる暗記ではなく、背景や関連性を意識しながら学習することで、効率的に知識を定着させることができます。
しかし、間違った勉強方法を続けてしまうと、学習の効率が悪くなり、テストや入試で高得点を取ることが難しくなるでしょう。
本記事では、日本史をより深く理解し、テストや入試で高得点を取るための勉強法やコツを詳しく解説します。
日本史の基本の勉強の流れ
日本史は共通テストや私立大学の入試でも必要となる教科で、できるだけ高得点を取っておきたい科目でもあります。
そこでまずは、日本史の勉強の流れについて詳しく解説していきます。
勉強の流れ①:おおまかな流れを掴む
日本史は旧石器時代から現代まで、非常に広範囲にわたるため、学習を進めるうえで全体の流れを理解することが重要になります。
まずは、日本の歴史がどのように展開してきたのか、大まかに把握することが大切です。
断片的に人物や文化を覚えるのではなく、時代ごとのつながりを意識しながら学習を進めることで、理解が深まりやすくなります。
また、歴史の流れを掴んでおくことで、細かい知識の整理がしやすくなり、試験でも応用が利くようになります。
特に、日本史が苦手な人は、歴史漫画などを活用すると、視覚的に捉えやすくなり、学習がスムーズに進むでしょう。
勉強の流れ②:人物や用語を暗記する
日本史の流れを一通り学習したら、次に人物や用語を暗記していきます。
最初に日本史のおおまかな流れを理解しておくことで、登場する人物を初めて見ることが少なくなり、より暗記しやすくなります。
暗記する際は、「山川一問一答 日本史」などを活用すると、人物や用語を効率よく覚えることができます。
ただし、単に暗記するのではなく、その人物が何をしたのか、この用語がどのような意味を持ち、それによってどのような出来事が起こったのかまで理解することが大切です。
勉強の流れ③:過去問・予想問題で実力を試す
日本史の流れや人物、用語をある程度理解できてきたら、過去問や参考書の予想問題を解きましょう。
過去問や予想問題を解くことで、自分の成績がどこまで伸びたのかの確認はもちろんのこと、どの分野が苦手なのかを可視化することができます。
また、共通テストに変わって出題傾向も大きく変わったので、過去問で問題形式に慣れることも重要です。
日本史学習の2つのポイント
日本史の勉強を行う基本的な流れが分かったところで、実際に学習を行うにあたっては、ポイントを抑える必要があります。
そこで続いては、日本史を学習する際の勉強のポイントを2つ紹介していきます。
インプットよりアウトプットを重要視する
日本史を勉強する上で意識すべきこととして、インプットよりもアウトプットを重要視することが挙げられます。
参考書を活用する際に多くの受験生が陥りがちなミスとして、人物や用語を見てインプットするだけで覚えた気になってしまうことがあります。
しかし、インプットした内容をアウトプットすることで、確実に学んだ知識を定着させることができます。
アウトプットの方法にはさまざまなものがあり、一問一答や論述問題の演習、友達に説明することなども効果的です。
日本史を勉強する際は、インプットだけで終わらせず、必ず学んだ内容を繰り返しアウトプットすることを心がけましょう。
自分の言葉で説明できているか確認する
日本史を勉強するにあたって次に行うことは、日本史の語句や人物が起こったことについて、自分の言葉で説明できるようになっているか確認することです。
日本史に登場する人物や用語は、その時代の背景や特定の出来事と深く関連している場合がほとんどです。
そのため、単に人物名を暗記するだけでなく、その人物がどのような理由でどのような行動を取ったのか、自分の言葉で説明できるレベルにまで理解を深めましょう。
上記の学習は二次試験や私立大学入試での論述対策にもつながるため、ぜひ意識して学習を進めましょう。
おすすめできない勉強方法
日本史の勉強方法について説明してきましたが、おすすめできないNGな勉強方法もあります。
自分がNGな勉強で日本史対策をしていないか確認してみてください。
一問一答のみで勉強すること
日本史の暗記では一問一答が有効ですが、それだけに頼るのは避けるべきです。
試験では多角的な出題がされるため、一問一答だけでは対応できない場合があります。
用語の暗記をしつつ、参考書や資料集を活用して歴史の流れや背景を理解することが重要です。
幅広い視点で学習し、総合的な知識を身につけるようにしましょう。
漢字練習のように繰り返しノートに書く
漢字練習のように繰り返しノートに書く勉強法は、あまり効果が見込めません。
何度も用語を書いて覚えようとする受験生もいますが、書くこと自体が目的になってしまい、知識として定着しにくくなります。
どうしても覚えられない用語がある場合は、意味や背景を意識しながら書くことで、より効果的に学習できます。
単なる反復ではなく、理解を伴った学習を心がけましょう。
日本史対策におすすめの参考書
日本史は流れを掴みながら、人物や用語を学習していく勉強方法がおすすめで効率良く学習することができます。
ここでは、日本史対策する上でおすすめの参考書を2つご紹介していきます。
おすすめの参考書:時代と流れで覚える!日本史B用語
おすすめの参考書の1つ目は、「時代と流れで覚える!日本史B用語」です。
こちらの参考書は時代と流れを把握しながら日本史Bの用語を学習することができる参考書です。
右ページには時代と場所、左ページには流れと起こった出来事が文章で書かれており、一目で確認することができます。
重要用語も赤文字で記載されているので、赤シートで隠して一問一答を行うことができます。
1冊で何個もの役割を果たし、効率良く学習することができる一冊となっています。
おすすめの参考書:[改訂版]考える 日本史論述
おすすめの参考書の2つ目は、「考える 日本史論述」です。
こちらの参考書は暗記ができるだけではなく、その答えに至るまでの考え方のプロセスを理解することができるのが特徴となっています。
また、論述問題は自分で採点するのが難しくなっていますが、「考える 日本史論述」では採点のポイントも記載されているため、自分で論述問題の採点を行うことができます。
日本史の深い理解と高得点を取るための勉強方法|まとめ
本記事では日本史の勉強方法についてやコツについて詳しく解説してきました。
日本史はおおまかな流れを理解して、人物や用語学習を行うのが重要となっています。
また、高得点を取るためには、用語をただ暗記するのではなくアウトプットをしっかりと行い、論述問題に強くなることも大切です。
当サイトでは各教科の参考書についてまとめられているので、参考書を探している方はぜひ参考書選びの参考にしてみてください。