センターレベルまでの地理対策におすすめの問題集4冊
今回は、地理の問題集の内、共通テストレベルまでに対応できるものをピックアップして4冊ご紹介します。まずは今回紹介する問題集を使ってしっかりと基礎知識を固め、さらに上のレベルの問題にチャレンジするための土台を作ってください。実は、地理の問題には2パターンの傾向があります。1つは、単純に地理の重要事項が覚えられているかどうかの暗記力が求められるタイプの問題です。この場合、問題に対して適切な答えが思い出せれば解けるので、比較的得点しやすいといえるでしょう。そして2つ目は、思考力が求められるタイプの問題です。この形式は、例えば共通テストのようにデータや表、グラフなどが与えられていて、そのデータをもとに今まで身につけた地理の知識を使って答えを考えるといったような問題が多く出題されます。そのため、知識をただ暗記しているだけでは解くのが難しいです。覚えた知識を活用して、どのように問題を解けばよいのか、どういった点に着目してデータを分析すればよいのかといったポイントを、実践的に学んでいく必要があります。今回ご紹介するおすすめの問題集には、この2つのパターンそれぞれに対応できるものが含まれていますので、学習するときの参考にしてみてください。
考えて解く問題を練習できる2冊『地理Bの超重要問題の解き方』『共通テストの道』
最初に紹介する2冊の問題集、『地理Bの超重要問題の解き方』および『共通テストの道』は、両方とも考えて解くタイプの問題を演習できる教材です。覚えた知識をどのように活用すれば、実際の入試問題を解くことができるのかが分かりやすく解説されています。実際の問題が題材になっているので、与えられたデータの内具体的にどの部分に注目すればいいかや、何をどの順番で考えていけば答えが出せるのかといった考え方が身につけられるのが特長です。そのため、地理の基本的な知識についてある程度インプットできている人でないと、取り組んでも身につくものが少なくなってしまうでしょう。逆に、共通テストの傾向に合わせて、地理の問題をより実践的に解いていきたいという人にとってはおすすめできる教材となっています。なお、『地理Bの超重要問題の解き方』の方が、解説はかなり詳しいです。『共通テストの道』の方はシンプルにまとまっているので、詳しい解説が欲しい人は『超重要問題』の方を選ぶようにしてください。逆に、解説が薄くてもよいので問題量をとにかくこなしたいという人は『共通テストの道』を使って演習していくようにしましょう。
暗記事項をインプットするなら『地理Bノート』がおすすめ
次に紹介する参考書は『地理Bノート』です。この教材は、先ほどの2パターンで言うと「暗記系」の教材になります。覚えておくべき地理の基礎知識がまとまっているので、この教材を1冊しっかりしあげることで、地理で必要な知識を一通り覚えられるのが特長です。地理で覚えるべき暗記事項の分量は、日本史や世界史に比べると少ない方ですが、やはり最低限の暗記は必要になる科目です。これから地理を学習する人や、授業は一通り受けたけれど基礎知識を改めて整理したいという人は『地理Bノート』を使って暗記を進めていくことをおすすめします。
インプットとアウトプットが両方できる『はじめる地理』
最後にご紹介する4冊目の教材は『はじめる地理』です。この教材は、思考力が問われる問題と暗記力が問われる問題の両方のパターンをバランスよく演習できる教材になっています。ただし、インプットするための情報としてはすべての範囲を網羅できているわけではないので、基礎知識を徹底的に固めたいという人は先に『地理Bノート』を使って、書かれている内容をすべて覚えるようにした方が良いでしょう。その後で、知識のアウトプットをしながら基本が覚えられているかどうかを確認し、穴をふさいでいきたいという人は『はじめる地理』を使って復習していくと、学習効果が高まります。『地理Bノート』を使って一通り知識をインプットした後で、『超重要問題の解き方』をつかって共通テストの解き方や考え方を学び、そして『共通テストの道』で過去問に近い形の実践演習を行っていくのがスムーズな流れです。
まとめ
今回は、地理のセンターレベルまでの実力を身につけるためにおすすめの4冊の教材についてご紹介しました。1冊目と2冊目の『地理Bの超重要問題の解き方』と『共通テストの道』の2冊は、覚えた知識を問題演習によって確認するためのアウトプット型の問題集です。そのため、先に3冊目の『地理Bノート』や、4冊目の『はじめる地理』を使って基本事項をインプットした後に取り組むようにしてください。地理の問題では、ただ単に知識があれば解ける問題だけでなく、図表やグラフ、データを分析しないと解けない思考力を問われる問題も出題されますので、それぞれに必要なトレーニングを今回ご紹介した4冊の教材を使って効率よく進めていくようにしましょう。今回ご紹介した4冊で共通テストレベルまでの実力が身に付いたら、さらに細かい知識まで網羅されたインプット形式の教材や過去問に取り組むことで、地理を得点源にできる実力が身につくようになりますので、ぜひ順番にステップアップしていってください。