暗記力と共に思考力が求められる倫理。
そんな倫理はどのように勉強していけばいいのでしょうか。
そこで、今回は倫理の特徴や勉強法、勉強する時のポイント、おすすめの参考書などを紹介します。
倫理を選択する人はぜひ参考にしてみてください。
倫理の特徴
倫理とはどのような科目なのでしょうか。
そんな疑問にお答えするために、ここからは倫理の特徴について解説します。
倫理を選択するか迷っているという方はぜひ参考にしてみてください。
4つの分野がある
高校の倫理では、「青年期の課題・現代の人権」「源流思想」「日本思想」「西洋思想」の4つの分野に取り組みます。
受験においても上記の4つの分野についての問題を解いていきます。
心理学的な内容や、日本内外の思想について学ぶ科目です。
思考力が求められる
倫理では思考力が求められ、知識をただ暗記しただけでは解けない問題が出てきます。
資料やデータを読み取って文章が正しいかについて答える問題などが出されるので、論理的思考力が必要な科目であると言えます。
そのため、暗記量が少ない点が特徴とも言えます。
世界史と合わせて勉強すると理解が深まる
倫理で扱う思想は世界史のように時代の流れの中で生まれます。
そのため、世界史を履修していると学んだことと学んだことが結びつくでしょう。
倫理を選択する場合は、日本史を選択するよりも、世界史選択であることが望ましいでしょう。
倫理の勉強法
ここまでは、倫理という科目の特徴について解説していきました。
この項目からは、倫理の勉強法について詳しく解説します。
倫理を選択している人、どう勉強したらいいか迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
教科書をよく読む
倫理の勉強法1つ目は、教科書をよく読むことです。
教科書を読むときは、思想や人物などを時代の流れや地域の場所などを意識しながら読むようにしましょう。
どのようにその思想が発展していったかを見ることによって、「なぜ」を問う問題に答えることができます。
重要語句の意味を調べる
倫理では人物の名前や思想の名前など初めて聞くような言葉が多く登場します。
勉強する時はそれぞれの意味を明らかにすると理解しやすくなるでしょう。
また、以前習った部分で分からないことが出てきたら、素早く復習して思い出しましょう。
思想概念を人物ごとに対比させて覚える
倫理の勉強法3つ目は、思想概念を人物ごとに対比させて考えることです。
1つの思想や概念に関係する人が数人いる場合、内容を対比させて覚える方にしましょう。
例えば、社会契約説にはホッブス・ロック・ルソーなどが出てきますが、それぞれの主張を対比させて覚えると良いです。
このように、思想概念を人物ごとに対比させながら覚えると、誰がどのような思想を持っていてどんな特徴を持っているのかが分かりやすくなりそのまま特設覚えるよりも覚えやすくなります。
倫理のおすすめ参考書
ここからは倫理を勉強するのにおすすめな参考書を紹介していきます。
参考書に取り組むときは何度も取りくんで1冊を完璧にすることが重要です。
それぞれの参考書の特徴や使い方を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
陰山の共通テスト倫理

【特徴】
「陰山の共通テスト倫理」は、読むだけで倫理の流れや重要語句の背景を知ることができる1冊です。
かみ砕かれた解説となっているので、初学者でも安心です。
解説だけでなく、合間に練習問題も入っているので、アウトプットすることもできます。
【使い方】
まずは重要事項の部分を意識しながら通読します。
重要なポイントは一度で全てを覚えようとするのではなく、数を重ねるごとに覚えるイメージを掴むことです。
アウトプットする部分も活用しながら使うようにしましょう。
何度も繰り返し読んで、この1冊を完璧にすると良いです。
大学入学共通テスト 倫理の点数が面白いほど取れる本

【特徴】
この参考書は、共通テスト倫理の勉強を網羅しているので、この1冊を仕上げることで倫理を完璧にすることができます。
まとめ部分が多くなっているので、何が要点なのかが分かりやすく、一目で重要な点を捉えることが可能です。
巻末には試行問題が付いているので、アウトプットまでやることができます。
何度も繰り返し取り組むことで力になる1冊です。
【使い方】
まずは一通り通読しましょう。
ただ読むだけでなく、重要語句や強調されている部分を意識しながら読むと効果的です。
また、一度ですべて覚えようとはしないことが読み続けるためのポイントです。
大学入学共通テストへの道

【特徴】
この参考書は、共通テストの試作問題を単元ごとに収録している問題集です。
問題が載っていることに加えて、出題のねらいや対策方法・学習方法なども掲載されているので勉強を始める前に一読することをおすすめします。
解説では、謝りやすいポイントまで解説されているので、丁寧で分かりやすいことが特徴です。
【使い方】
まずは冒頭に掲載されている出題のねらいや対策方法、学習方法を読みましょう。
次に問題に取り組んでいきましょう。
解答解説を読むときは、どのように考えれば正解出来たかを考えると良いです。
マーク式問題集 倫理

【特徴】
マーク式基礎問題集は、ジャンル別にマーク式の問題をまとめた問題集です。
共通テスト・私立大のマーク式問題の傾向と特徴を分析して作られているので、マーク式の大学を受験する人に最適です。
問題が分野別に収録されているので苦手な単元を重点的に勉強していくことができるので、苦手な単元がある人にもおすすめの1冊です。
【使い方】
まずは一通り問題を解いていきましょう。
問題を解いたら、解答解説を読み問題を解くときの考え方を身につけていきましょう。
間違えた問題を繰り返し解き、正解できるようにしていくと良いです。
完全master倫理+公共問題集

【特徴】
完全master倫理+公共問題集は、単元別に問題を収録した問題集です。
入試によく出てくる資料問題や会話形式の問題を多数収録しているので、実践的な問題に慣れたい人にもおすすめします。
この1冊で倫理を網羅できる内容となっている1冊です。
【使い方】
まずは一通りやってみましょう。
問題を解いてみて、間違えた問題が多かった単元は繰り返し解くようにしましょう。
何度か繰り返しといて、この1冊を完璧にすることを目指すと良いです。
倫理を勉強する時のポイント
ここまで倫理の勉強法について紹介しましたが、倫理を勉強する時には押さえるべきポイントがいくつかあります。
そこで、ここからは倫理を勉強する時のポイントを3つ紹介します。
倫理の勉強で躓いている人はぜひ参考にしてみてください。
1.カテゴリーで覚えよう!
倫理の問題は似たような事柄を整理できているかが非常によく出題されます。
例えば中世の日本の仏教というまとまりの中で、何があって、それがそれぞれどう違うのかという整理が必要となります。
一問一答のような覚え方ではなく、まとまったものを見分けられるようにしておきましょう。
表などを利用して覚えていくのもひとつの手です。
2.現代文の読解力も必要です!
倫理は大問ごとに半ページ程度の文章があり、その中から設問が出される形式が多いですがその文章を読むだけで解ける問題があります。
読みなれていないと何のことを言っているのかさっぱりわからない文章になる可能性が高いです。
そのため、現代文の勉強をやっておき、文の内容が理解できるようにしておきましょう。
3.思考問題は逆にラッキー!?
倫理では4割ほど思考問題がでます。
しかしこの思考問題は化学などの実験考察問題とは違い、文章を読めば解ける問題か常識で解ける問題です。
したがって、テストに無勉強で望んでも4割は見込めるのです。
これは他の科目ではありえないことなので、思考問題で点を落さないように気をつけましょう。
倫理の勉強法|まとめ
今回、倫理の勉強法や特徴、おすすめの参考書などを紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
倫理は暗記だけでなく、思考力が求められることが特徴の科目です。
倫理を勉強する時は、参考書を1冊ずつ完璧にしていくことが求められます。
そして、カテゴリーずつ覚えること、現代文の勉強をやっておくこと、思考問題をおさえることを意識すると良いでしょう。
倫理をマスターして志望校合格に一歩近づきましょう。