共通テストの理科科目の中でも、地学は受験者数が少ない科目の一つです。
高校で履修できる機会が限られていることや、参考書の種類が少ないことがその要因とされています。
しかし、地学は他の理科科目と比べて暗記量が少なく、図やグラフを活用した問題が多いため、理解を深めれば応用が効きやすいメリットもあります。
本記事では、共通テストの地学科目の特徴や勉強の進め方、高得点を取るためのポイントについて詳しく解説していきます。
共通テストの地学科目について
共通テストの地学科目は自身が文系や理系かで選択するものが異なりますが、文系であれば基本的には「地学基礎」を選択することになります。
しかし、地学を勉強できる高校が少ないことや参考書の少なさから受験者数は非常に少ない科目です。
理系の学生は「地学」を選択することになりますが、文系学生と同様に高校の課程で履修できないケースや受験で選択できる大学が少ないことから、多くの理系生は物理や化学を選択します。
選択する学生が少ない地学科目ですが、他の理科科目よりも暗記が少ないのが特徴です。
そのため、見たことない問題が出題されても、知識を応用して解ける問題も多くあるなどのメリットもあります。
共通テストの地学科目の出題分野
共通テストの地学科目の出題範囲は主に、「平面図と立体図」「地球」「地質地史」「大気・海洋」「天文・宇宙」の5つの分野から出題されます。
地学科目の特徴は文章だけの問題が少なく、多くの問題で文章と一緒に地図・グラフを用いれられて出題されることです。
地学で高得点を取る為には与えられた地図、グラフ、表を正確に読み解く力と早さが求められます。
地学の勉強の流れ
地学は選択する学生が少なく、高校の課程で履修できないなどの理由から独学する場合が多くなりますが、暗記量が少ないなどのメリットもあります。
地学のおすすめの勉強の流れについて紹介していくので、自分の学習に取り入れてみてください!
地学の勉強の流れ①:地質や地史に関する知識をインプットする
地学は他の理科科目に比べて暗記量が少ないですが、共通テストでは地学の知識を前提とした問題が出題されるため、まずは基本的な知識をしっかりインプットしていきましょう。
特に地質や地史の分野では岩石の種類や火山の分類など、多くの用語を覚える必要があり、効率的に学習を進めないと本番までに間に合わなくなってしまいます。
まずは教科書や参考書を一通り読み、自分なりにノートにまとめたり、赤シートを使って繰り返し確認することで定着を図るのがおすすめです。
語呂合わせを活用する方法もありますが、かえって暗記量が増えてしまい、非効率になることもあります。
そのため、どうしても覚えにくい語句や、有名で定着しやすい語呂合わせのみに絞って活用するとよいでしょう。
地学の勉強の流れ②:問題演習を行う
地学の知識をある程度インプットすることができたら、次は問題演習を行いましょう。
地学ではグラフ、表を用いられた問題が多く出題されるため、これまで暗記した知識を使ってそこから情報を読み取って問題を問いていく形になります。
グラフ・表からの情報の読み取り方は様々であり、問題演習を通して多くの切り口を学習して、慣れることが重要になります。
問題演習もある程度解けるようになったら、これまでの共通テストの過去問に挑戦してどの程度問題が解けるのか、どのような出題傾向があるのかを確認することを意識して問題を解くようにしましょう。
共通テストの地学で高得点を取るためのポイント
共通テストの地学科目は知識を暗記して問題集・過去問に取り組むのが基本的な勉強の流れですが、特にグラフや表問題に慣れるかが重要になります。
グラフや表問題はもちろんのこと、さらに高得点を目指したい方向けに学習する際のポイントについて紹介していきます。
日常や現代社会についての関連を考える
センター試験から共通テストへの変更にあたり、出題傾向が少し変化しました。
共通テストでは日常や現代社会と地学に関連した問題が出題される傾向にあり、時事的な要素も学習することで他の受験生とも差をつけることができます。
地学に関する現代で起こっている情報には興味関心を持っておくことをおすすめします。
計算問題を間違えない
共通テストの地学科目では地学に関する計算問題が出題されます。
計算問題は導き出す答えの式を作るまでが難しいですが、計算自体は簡単なものとなるので、計算問題は絶対に落とさないのが高得点を目指すには重要となります。
本番は緊張してしまうため、簡単な計算問題でもケアレスミスをしてしまう学生が少なくありません。
共通テストの地学科目では計算問題を落とさないように、落ち着いて正確に問題を解くようにしましょう。
共通テストの地学対策におすすめの参考書
地学は高校の課程で履修できる学校が少なく、地学を選択する場合は参考書を利用して独学することになる可能性があります。
共通テストの地学科目におすすめの参考書について詳しく紹介していきます。
おすすめの参考書:短期攻略 共通テスト 地学基礎
共通テストの地学科目の対策におすすめの参考書の1つ目は、「短期攻略 共通テスト 地学基礎」です。
「短期攻略 共通テスト 地学基礎」は1日1問の演習で、1ヶ月で対策できるのが特徴であり、★で難易度が分かるようになっており初学者でも勉強しやすくなっています。
短期間で地学科目の対策を行いたい方にはぴったりの参考書のとなっています。
おすすめの参考書:きめる!共通テスト地学基礎
次におすすめする参考書が「きめる!共通テスト地学基礎」です。
こちらの参考書は地学の内容についてしっかりと纏められており、学校の授業で地学を選択していなくても対策することができます。
参考書では講義形式のような文体となっているので、楽しくモチベーションを継続しながら学習を進めていくことができるのも大きな魅力となっています。
共通テストの地学で高得点を取るための勉強の流れとポイント|まとめ
共通テストの地学科目は受験者が少ないものの、暗記量が比較的少なく、理解を深めれば応用しやすい特徴があります。
高得点を取るためには、地質や地史の基礎知識をしっかりと身につけ、グラフや表を素早く読み解く力を鍛えることが重要です。
また、日常生活や時事問題と関連づけて学ぶことで、共通テスト特有の出題傾向にも対応しやすくなります。
効率的な学習を進めるために、自分に合った参考書を活用しながら、演習と過去問に取り組みましょう。