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英語科目の共通テストと一般入試の違いとは?特徴や傾向・配点まで解説

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英語があまり得意ではない高校生にとって、「共通テスト」と「一般入試」のどちらで受験すべきかは大きな悩みのひとつです。

「共通テストの方が簡単?」「一般入試って記述があるって聞いたけど本当?」「自分にはどっちがいいの?」など、迷ってしまう方も多いでしょう。

この記事では、英語科目における共通テストと一般入試の違いを具体的に整理し、それぞれの形式の特徴やどっちがいいか?など、向いているタイプを分かりやすく解説します。

自分に合った形式で受験に臨むための判断材料として、ぜひ参考にしてみてください。

共通テストと一般入試の英語の違い

英語の共通テストと一般入試では、出題形式や配点、求められるスキルに大きな違いがあります。

共通テストはマーク式中心でリスニングの比重が高く、実用的な読解力が重視される一方、一般入試は大学ごとに記述や英作文、文法問題などが出題され、より包括的な英語力が求められます。

どっちがいいか迷っている人は、何が自分の強みか把握しておきましょう。

まずは両者の違いを正しく理解し、どっちがいいのか判断することが、効率的な試験対策の第一歩となるでしょう。

共通テストの英語はマーク式

共通テストの英語は、全問マーク式で構成されており、選択肢の中から正解を選ぶスタイルです。

共通テストの英語は、選択肢を素早く選ぶ力が求められる一方で、一般入試とは違い英語を書く力や複雑な文法表現を使いこなす力はあまり問われません。

また、共通テストの英語の出題にはパターンがあるため、演習を重ねることで対策しやすく、比較的効率的に点数を伸ばしやすいのも特徴です。

英語が難しいと感じる受験生にとっては、共通テストのマーク式は取り組みやすい試験形式だといえるでしょう。

一般入試の英語は記述・作文式が多い

一般入試の英語では、大学ごとに独自の記述・作文形式が採用されており、共通テストとの大きな違いになります。

英語の共通テストと一般入試の違いという観点では、単に読む、聞くだけでなく、正確に書く力や難しい英文を論理的に組み立てる構成力が必要になる点が大きなポイントです。

問題の形式は自由英作文や要約、意見論述など多岐にわたり、どっちがいいかと悩む受験生にとっては、対策の方向性を見極める判断材料になります。

英語が難しいと感じる人にとっては、英語で文章を書く力に自信がないと一般入試はやや難しいかもしれません。

共通テストの英語の特徴

共通テスト英語は、形式や出題内容においての一般入試との違いなど受験生が知っておくべき特徴があります。

この章では、特に重要な3つのポイントを紹介します。

・すべてマーク式で記述がない

・英文を素早く大量に読む力が必要

・リスニングが全体の半分を占める

共通テストの英語における内容や配点は以下の表のようになります。

項目 内容
試験科目 ・リーディング:80分・
リスニング:60分(解答時間30分)
総配点 合計200点
(リーディング100点・リスニング100点)
リーディング配点 大問数全8問
大問1(6点)/大問2(12点)/大問3(9点)/大問4(12点)
大問5(16点)/大問6(12点)/大問7(16点)/大問8(17点)
リスニング配点 大問数全6問
大問1AB(28点)/大問2(12点)/大問3(18点)/大問4AB(12点)/大問5(16点)/大問6AB(14点)
出題形式 すべてマークシート方式
記述問題 なし(英作文・和訳・自由記述なし)
出題内容の傾向 ・実用的な英文中心(広告、Eメール、会話文など)
・日常シーンに即した内容

2025年度共通テスト英語参考
参考:大学入試センター「令和7年度 本試験の問題」

すべてマーク式で記述がない

共通テスト英語は、すべてマークシート方式で出題され、記述式の問題は一切含まれていません。

設問はすべて複数の選択肢から答えを選ぶ形式で構成されており、難しい英作文や自由記述などの「書く力」は求められません。

スペルミスや文法の細かな正確さによる減点がないため、英語試験が難しいと感じている受験生にとっては取り組みやすい形式といえるでしょう。

また、出題形式には一定の傾向があり、過去問や予想問題で繰り返し練習することで、出題パターンに慣れ、効率的に得点を伸ばすことが可能です。

英文を素早く大量に読む力が必要

共通テスト英語では、長文読解の分量が非常に多く、限られた時間の中で正確に読み取る力が求められます。

各設問に長文が用意されており、場面設定や人物のやり取り、メール・広告文など、日常生活に即した実用的な英文が出題される傾向があります。

後半の大問では英文の量も情報量も増えるため、時間配分を誤ると問題を解ききれません。

そのため、英語の文を「すばやく、かつ正確に」読む訓練が必要といえるでしょう。

難しい単語が分からなくても、前後の文脈から意味を推測したり、大事な情報だけを抜き出したりする「読解のコツ」を身につけておくと安心です。

リスニングが全体の半分を占める

共通テストの英語では、リーディングとリスニングがそれぞれ100点ずつ配点されており、聞き取りの力が得点に大きく影響します。

従来のセンター試験と違いリスニングの比重が高く、聞き取る力が重視される構成だと言えるでしょう。

中には音声が1回しか流れない設問も含まれており、その場で集中して聞き取り、素早く判断する力が求められます。

出題内容は、買い物や旅行、学校生活など日常的なシーンが中心です。

語彙や表現は基本的なものが多いものの、聞き慣れていないと正確に解答するのは難しくなります。

一般入試の英語の特徴

共通テストの英語は、すべてマーク式でリーディングとリスニングに重点が置かれていますが一方で、一般入試の英語はそれだけでは対応できません。

この章では、共通テストとは異なる、一般入試の英語の特徴を3つに分けて紹介します。

・記述問題や英作文が出題されることがある

・文法や語彙に関する細かな知識が必要になる

・大学によって出題傾向や難易度に大きな差がある

以下の表は慶應義塾大学文学部2024年度の英語一般入試の出題傾向になります。

項目 内容
試験科目 英語
試験時間 120分
総配点 150点(英語辞書2冊まで持ち込み可)
出題形式 長文読解1題(約2,000語)
設問は記述式中心(和訳、内容説明、自由英作文)
長文読解 出典アダム・ゴプニック『The Real Work』(2023年)より抜粋。
設問は内容一致、下線部和訳、内容説明など。
文法・語彙問題 文法・語彙問題の単独での出題はなし。
長文内の語彙理解を問う設問あり。
和訳・英訳 下線部和訳あり。
英訳は例年の和文英訳から自由英作文に変更。
自由英作文 2024年度より新形式で出題。
テーマ:「あなたが習得したスキル」について100〜150語程度で記述。
出題傾向 読解力と記述力を重視の傾向。
特に内容説明や自由英作文では、文章全体の理解と論理的な表現力が求められる。

参考:GOKO「慶應文学部2024年英語:解答解説と全文和訳 / 機械仕掛けのチェスマシン」

記述問題や英作文が出題されることがある

一般入試の英語では、共通テストとは違い、記述式の問題や英作文が多く出題されることが特徴です。

特に国公立大学や難関私大では、英文和訳・和文英訳・自由英作文など、単なる読解力だけでなく、自分の言葉で表現する力が求められます。

例えば、「この英文を日本語で自然に訳しなさい」や「テーマに沿って自分の意見を英語で書きなさい」といった問題です。

文法の正確さだけでなく、内容の論理性や語彙の豊かさも評価されます。

これらは共通テストでは出題されない分野なので、しっかりと別途対策することが合格のカギとなります。

文法や語彙に関する細やかな知識が必要になる

一般入試の英語では、文法や語彙に関する細かい知識が頻繁に問われるのが特徴です。

例えば、「適切な時制を選びなさい」「前置詞を補いなさい」「語形変化させなさい」といったように、基礎から応用まで幅広い文法力が問われます。

難関大学では「類義語のニュアンスの違い」「イディオムの使い分け」など、難しい語彙の知識を活用する問題もあります。

こうした問題に対応するには、文法問題集や語彙集を活用しながら、知識を段階的に積み重ねていくことが重要になります。

大学によってレベルが大きく違う

一般入試の英語は、大学ごとに出題の傾向や難易度が大きく異なるのが特徴です。

同じレベルの大学であっても、ある大学では英作文中心、別の大学では長文読解が中心となるなど、試験のスタイルに違いがあります。

以下に代表的な大学の出題傾向をまとめました。

大学名 出題傾向
慶應義塾大学 全問記述式。設問も英語で書かれており、読解力が必須。
上智大学 語彙・構文の難易度が高く、辞書なしでの読解力が必要。
東京大学 和訳・英作文を含む記述問題。長文と論理的思考が重要。
京都大学 難度の高い長文と、正確な英語表現が求められる。

志望校によって求められるスキルが異なるため、過去問をもとに出題傾向を分析し、自分に合った対策を進めることが大切です。

共通テストと一般入試どっちがいい? それぞれに向いている人の特徴

英語を受験する際、共通テストと一般入試のどっちがいいのかは重要な判断ポイントです。

それぞれで求められる力や形式が異なるため、自分に合った方を選ぶことが得点アップにつながります。

この章では、共通テストと一般入試の違いを踏まえ、結局どっちがいいのか、そしてそれぞれに向いている人の特徴を具体的に紹介します。

共通テストの英語が向いている人

共通テストの英語は一般入試とは違い、すべてマーク式で、記述や英作文が出題されないため、「英文を書くのが苦手」「文法や語彙の細かい知識に自信がない」という人に向いています。

読む力と聞く力を中心に問われる内容であり、英文を読むスピードやリスニング力を重視したい人にもおすすめです。

英語に苦手意識がある人や受験するのであればどっちがいいのだろうと迷っている人は、まずは共通テストで安定した点数を取ることを目指し、そのうえで余力があれば一般入試の対策を行うと、無理なく力を伸ばしていけるでしょう。

一般入試の英語が向いている人

一般入試の英語は、記述式や英作文、文法問題など幅広い出題がされるため、自分の考えを英語で表現するのが得意な人や、英文法や語彙力に自信がある人に向いています。

難易度の高い長文読解が出されることも多く、難しい内容を的確に分析し、論理的に読み解く力が求められます。

加えて、志望校ごとの出題傾向に合わせて対策を講じる必要があるため、地道に学習を積み重ねられる人には有利といえるでしょう。

特に難関大学を志望する場合は、一般入試での得点が合否を左右します。

英語が苦手でも応用的な英語力をなんとか伸ばして、その大学に行きたいという気持ちが強い人におすすめです。

英語の共通テストと一般入試の違い|まとめ

共通テストと一般入試では、英語の出題形式や求められる力が大きく異なるため、それぞれの違いを理解して入試対策に望むといいでしょう。

英語に苦手意識がある人は、まず共通テストで安定して点を取ることを目指すのも一つの方法です。

一方で、英語に自信がある人や特定の大学に強いこだわりがある人は、記述や英作文にも対応できる一般入試を視野に入れるとよいでしょう。

重要なのは、自分の英語力と志望校の出題傾向を客観的に把握し、自分にはどっちがいいかを選ぶことです。

無理に難しい方を選ばず、自分が戦えるフィールドを見つけて、しっかり対策していきましょう。

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