整序問題や会話文など、英文法の分野別おすすめ教材を4冊ご紹介
今回は、英文法の教材の中でも分野別に特化した問題集を4冊ご紹介します。大学入試の英文法で頻出する整序問題や会話問題、そして正誤問題といった分野について、それぞれおすすめの教材があります。各分野の問題を解くために必要な考え方や英文法の知識がまとめて学習できるため、苦手分野を克服したい人はぜひ活用してください。
並び替え問題が苦手な人は、最初にご紹介する『英語整序問題200』と『英語整序問題精選600』がおすすめです。英会話形式の問題を対策したい人は、『英会話問題のトレーニング』を使いましょう。
そして、正誤問題の対策には『スーパー講義 英文法・語法 正誤問題』をおすすめします。自分が対策したい分野に合わせて、適切な問題集を選んで学習を進めていってください。それでは、各教材の詳しい特徴についてご紹介します。
整序問題をマスターしたい人におすすめの2冊『英語整序問題200』と『英語整序問題精講600』
最初にご紹介するのは、整序問題の対策ができる『英語整序問題200』と『英語整序問題精選600』の2冊です。
この2冊はどちらも英語の並び替え問題に対応した教材ですが、解説のわかりやすさや問題量の違いから役割が分かれます。整序問題が苦手な人は、まず『英語整序問題200』の方から取り組むのがおすすめです。易しい問題から順に取り組めるため、並び替えに苦手意識がある人でも学習しやすい構成となっています。
また、整序問題の解き方や、解答に必要な英文法知識について、1問1問丁寧に解説されているため、並び替え問題を解くためのポイントを把握できるのが特徴です。並び替え問題が苦手な人はまず、『英語整序問題200』に載っている問題を、解説の通りに解ける状態を目指して学習していってください。
そして、もう1冊の『英語整序問題精選600』の方は、基本的な並び替え問題の解き方がマスターできた後、さらに問題演習を積みたい人におすすめの教材となっています。ただし、こちらの教材は問題数が多い分、1問ごとの解説はシンプルです。
基本的な解法を『英語整序問題200』でマスターした人や、ある程度並び替え問題は解ける人が演習量を増やしたい時に使うことをおすすめします。英語の並び替え問題に特化したこれら2つの教材を活用して、入試で出題される整序問題で高得点を狙っていってください。
英会話形式の問題が学習できるおすすめ教材『英会話問題のトレーニング』
次にご紹介する『英会話問題のトレーニング』は、会話文に特化した問題が収録されています。
英会話形式の問題には、短い対話形式の問題から、長めの会話文まで様々なものがありますが、どちらもカバーしているのが『英会話問題のトレーニング』です。幅広い種類の問題が1冊にまとまっているため、会話形式の問題を対策したい人はこの教材で対策していきましょう。
なお、解説は適度な分量で分かりやすく、問題のレベルも基礎から早慶レベルの難問まで満遍なく含まれているのが特徴です。自分の志望する大学の英語の過去問の出題傾向に合わせて、会話文の長さや難易度が合う問題を『英会話問題のトレーニング』からピックアップして解くことをおすすめします。
会話文の問題は、口語独特の英語表現などの特殊な暗記事項も多く、知識を知らなければ解けないという問題も多いです。『英会話問題のトレーニング』を使って、重要な会話表現や頻出問題のパターンをしっかりマスターしていきましょう。
正誤問題に特化したおすすめ問題集『スーパー講義 英文法・語法 正誤問題』
最後にご紹介する『スーパー講義 英文法・語法 正誤問題』は、正誤問題に特化した参考書です。
正誤問題は、英語の文章中で文法上誤っている部分を選ぶというような、文法をしっかり理解しているかどうかが試されます。誤っている部分が分かりづらいものも多いので、細かい部分まで英文法の知識を理解しておくことが大切です。
『スーパー講義 英文法・語法 正誤問題』は、難関大レベルの非常に細かい知識が必要な問題も収録されていて、正誤問題だけでなく文法問題の演習にも役立ちます。なお、解説ではその問題を解くために必要な考え方だけでなく、周辺の英文法知識まで合わせて説明されているため、情報量が多いです。
ただ問題を解くだけでなく、解説で登場している英文法の知識も暗記していくことで、学習効果が高まります。難易度が高い教材ですので、英文法の知識を完璧に仕上げていきたい人におすすめの教材です。
整序問題・会話問題・正誤問題を解くコツ
おすすめの参考書は以上となりますが、ここからは分野別の解き方のコツを少しご紹介しましょう。
詳しい解説や細かい知識はそれぞれの参考書で深く理解していって欲しいのですが、解き方のコツを知っていればより効率的な学習が可能です。
【整序問題を解くコツ】
英語の並び替え問題は、文法力を確かめるために大学入試で頻出する問題でしたが、共通テストで出題されることはなくなりました。
ですが、未だ多くの大学が英語の並び替え問題を出題することが予想されます。
英語は言語なので、単語の意味を理解していれば、ある程度の長文も読み解けてしまいます。
そのため、ロジカルに考ないと解けない並び替え問題を苦手とする人も多いのではないでしょうか。
整序問題を解くには、英語の基本5文型をおさえておきましょう。
英語の文型は、S=主語、V=動詞、O=目的語、C=補語、これら4つの要素の組み合わせで成り立っており、SV・SVO・SVOO・SVC・SVOCのたった5種類しかありません。
どれだけ難解な長い英文も、この5種類のどれかに当てはまるので、まずは基本5文型をしっかり理解しておくことが重要です。
【会話問題を解くコツ】
長文の読解問題が得意な人でも、会話文の問題に苦手意識を持つ人は多いのではないでしょうか。
基本的には、英文を一つ一つ読み解いていけば答えられる問題ですが、口語独自の表現があったり、日本語とは違う独特な言い回しをしていたり、長文読解とは違ったテクニックが求められます。
会話問題を解くには、登場人物をチェックしましょう。
会話問題には必ず複数人の登場人物がいます。各人物の立場や関係性、感情の変化が理解できれば解ける問題がほとんどです。
登場人物のことを理解し、会話が起こっているシーンを浮かべながら読み解いていきましょう。
【正誤問題を解くコツ】
英語の並び替えや会話文など、さまざまタイプがある文法問題ですが、特に苦手な人が多いのがこの正誤問題です。
英文の意味がなんとく分かるだけでは解けません。英語の文法を正しく理解しておく必要があるでしょう。
正誤問題を解くには、多くの問題数をこなすしかありません。
基礎的な文法力が身に付いていれば解ける問題が多いので、繰り返し練習することで正誤問題に慣れていき、出題されやすいポイントを掴んでいきましょう。
また、正誤問題は過去問の焼き直しが多い傾向にあるため、志望校の過去問をかなり遡って解いていくのも効果的です。
まとめ
今回は、英文法の問題集の中でも、分野別に特化した教材を4冊ご紹介しました。
英語の学習を進めていくと、自分の苦手なパターンの問題が出てくることがあります。そんな時は、今回ご紹介したような分野別の教材を使って集中的に苦手を克服していくのがおすすめです。
並び替え問題が苦手な人は、『英語整序問題200』と『英語整序問題精選600』を順番に解いていきましょう。また、英会話形式の問題が苦手な人は、『英会話問題のトレーニング』を使って、自分の志望する大学の出題傾向に合わせた会話問題をマスターしてください。
正誤問題が苦手な人や、英文法の細かい知識までしっかり仕上げたい人は『スーパー講義 英文法・語法 正誤問題』がおすすめです。
苦手分野の問題を繰り返し練習して、大学入試の英語で高得点を目指していってください。