英文法の勉強の仕方
英文法の知識は英語学習に必須であり、リスニングをする場合も長文読解をする場合もライティングをする場合も文法力が必要となります。英語学習には必須の文法対策ですが、意外にも文法そのものを問われる問題は多くありません。しかし大学によっては必ず出題される問題でもあるため、志望校によっては必ず対策をしておくべき分野でしょう。ここでは、英文法の問題のジャンルと、それぞれの対策の仕方、おすすめの参考書をご紹介します。
文法系の問題って何があるの?
文法系の問題には、正誤問題、会話問題(長文含む)、整序問題、並び替え、前置詞そしてアクセントがあります。共通テストには文法単独の問題は出題されないことが多いですが、大学の長文問題の中に文法知識を問う問題が出てくることもあります。文法を知っていないと長文読解を進めていくことも難しくなるため、対策が必要です。
文法の学習のポイント
通常は武田塾のルートで進めていけばいいですが、受験までに時間が無い場合は、問題集をカットして分野別でオススメする参考書だけをやるのも良いでしょう。ここで対策をするかしないかで得点率が大幅に変わるため、受験までに時間が足りないからといって文法の学習をスルーするのはおすすめできません。文法の対策をするにあたってとても大切なことは、ルールなど、出題のされ方を理解して覚えることです。
正誤問題の対策
正誤問題の対策でオススメする参考書は、「スーパー講義 英文法・語法 正誤問題」です。この参考書は量がありますが、これが全部解けるようになれば、正誤問題は怖くないでしょう。量をこなしつつ、どういう問題の出し方があるのかだけ気にしておくことをおすすめします。
会話問題の対策
会話自体はNext Stageに1章丸々ありますし、ファイナルでも最後の章が会話問題になっているのでそれで練習できますが、さらに会話表現や会話の長文問題を対策したい人は、Z会の「英会話問題のトレーニング」をオススメします。最後の章に会話長文問題が大量に載っています。過去問をやる前にこれでどのようなパターンがあるのかを学んでおくといいでしょう。
会話問題においてとても大事なのは、表現を覚えるということです。会話表現の選択肢では、言葉として間違っていたり文法的に間違っていたりとかではなくて、「このタイミングで適切な答え」を周りから推測したり当てはめたりする能力が必要となってきます。この能力を鍛えるには問題を沢山こなすことが大事なのです。特に早稲田を受験する人は是非やっておくことをオススメします。
整序問題・並べ替えの対策
整序問題が最初に出てくるのは共通テストが最初かと思いますが、中堅大学や、MARCHでも多く出題されます。整序問題は文法知識が必須となってきます。整序問題を解くには、適当に並べてそれらしいものを選ぶのではなく、文法のルールをきちんと覚えなければなりません。
共通テストで出てくるレベルや1ランク上の整序問題ができるようになりたいのであれば、「短期で攻める 英語整序問題200」という参考書をオススメします。そうではなく、MARCHや医学部志望でより難易度の高い整序問題まで解けるようになりたい場合であれば、「英語整序問題精選600」をオススメします。この問題集を2周すればかなりできるようになると思います。勉強法の基本としては「文法的事項を徹底的に覚える」ことと、「正しい形ができたらそれを音読する」ことを意識しておくといいでしょう。
前置詞問題の対策
前置詞問題の対策をする際にオススメする参考書は、「石井雅勇の前置詞がスーッとわかる本」です。この本はあまり分厚い本ではなく要点だけまとめてくれているのですが、前置詞に特化していて絵などでも説明をしてくれているため非常にわかりやすいです。前置詞問題の対策をしたい場合は、この参考書を読んだうえで過去問をしっかり解いていく・熟語などの知識を増やしていくなどのアプローチをするとよいでしょう。
発音・アクセント問題の対策
発音・アクセント問題を対策したい方は、まず「Next Stage」で対策をしておくと良いです。その上でオススメする参考書が、「短期で攻める再頻出問題 発音・アクセント300」です。この2つの参考書を繰り返し学習して基礎を固めることで、発音・アクセント問題は十分に対応可能なはずです。この2つの参考書を終えた後は過去問を解いて仕上げると良いでしょう。
文法問題対策のまとめ
文法を問われる問題は数多いわけではありませんが、出題される可能性が高いため必ず対策をしていきましょう。文法系の問題には様々な形式がありそれぞれの対策の方法やおすすめの参考書は異なります。しかし、今回紹介した参考書全部を網羅しすべての問題形式に対応できるよう対策することはあまりオススメしません。時間が有り余っている場合ならともかく、受験までにあまり時間がない方は、あくまでも第1志望校で出てくる形式を優先して対策をしていくと良いでしょう。