受験生にとって避けて通れないのが「英語長文読解」です。
かつてセンター試験では発音・アクセント・語句の並び替えなどの文法的知識を出題していましたが、2021年の共通テストからリーディングではこれらの問題は出題されなくなりました。
その結果、英語長文読解の力がないと得点を稼ぐことが難しくなり、合格へのハードルがより高くなってしまいます。
英語長文を読解するには基礎的な単語力や熟語力だけではなく、構文把握力や論理的思考力など幅広い力が必要です。
今回は、英語長文読解の勉強法を徹底解説します。英語長文読解の力を身につけて、合格に近づきましょう!
英語長文読解の基本な勉強法「読める・解ける・時間内に終える」
大学受験の英語長文読解は「読める・解ける・時間内に終える」ということが大切です。
英語長文読解の基本的な勉強法を身につけることで、さらに実践的な勉強法に応用することができます。
ここからは英文長文読解の基本である「読める」「解ける」「時間内に終える」についてそれぞれ解説をします。
英語長文を「読める」ようにする
まずは、英語長文を「読める」ようにならなければいけません。
そのためには英語の単語・熟語・文法・英文解釈などの基礎知識を身につけることが大切です。
基礎知識を身につけながら自分が読めるレベルの英語長文から読み始めるようにしましょう。
なぜかというと、理解できないことがストレスになってしまい、挫折しやすくなるからです。
まずは自分が読めるレベルの長文から始めて、どんどん読める長文を増やしていきましょう!
英語長文を「解ける」ようにする
英語長文読解を読めるようになりながら、解けるように解き方を学ぶことが大切です。
基本的に英語長文を解けるようになるために、まずは英語長文の問題を読み、何を問われているのかを理解できるようになりましょう。
答えが選べないのでは点数にならないので、解答の選び方や記述の場合は採点基準を満たした解答の書き方などを身につけることが大切です。
英語長文を「時間内に終える」ようにする
英語長文読解ができるようになったら、時間内に終えられるようになりましょう。
もし時間が足りずに解きおえられなかった場合、時間に余裕があれば合格点を取れたとしてもそれは本当の実力とは言えません。
そのため、時間内に終えられるように英語を聞きながらそれを真似する「シャドーイング」や「速読練習」を行い、解き終わった長文のやり込みを行うようにしましょう。
シャドーイングや速読練習をすることで、英語を直感的に理解する力や文構造を素早く把握できるようになります。
また、長文を解いた際にわからなかった単語や熟語などは覚えておくことが大切です。
効果的な英語長文読解の勉強方法を解説!
効果的な英語長文の勉強法を理解することで、自分に合った勉強法を確立することができます。
ここからは効果的な英語長文読解の勉強法について解説をしていきます。
まずは効果的な勉強法を試してみて、自分に合う勉強法をみつけてください!
1.長文を読み問題を解く。読みながら、わからない部分に「/」をつける。
長文を読む時にわからなかった部分にはあらかじめ「/」をつけてマークしておきましょう。
わからない箇所が出てきたら「/」をつけることを習慣にすることが大切です。
わからなかった部分とわかった部分を明確にすることによって、学習をスムーズに進められることができます。
マークをつけておくことで、わからなかった部分とわかる部分が明確になり、効率的に学習をすることができます。
2.「/」の部分を中心に、解答解説を読み、/の部分の知識をノートやカードにまとめる。
「/」のマークがついている部分は自分がわからなかった部分ということです。
このマークがついている部分がなぜわからなかったのかを分析し、その内容をノートにまとめて覚えておきましょう。
自分がわからない部分をまとめることで、自分に単語力・熟語力・構文把握力や論理的思考力のどの力が足りていないのかがわかります。
3.通読しなおし、つっかかるところがないか調べる。
英文長文を通読しなおし、つっかかる部分はまだ理解ができていないところです。
その部分をもう一度確認し、覚えなおし、スムーズに読めるようにしましょう。
もう一度通読し、それでもわからない部分があればその部分が忘れた部分であったり、確認し忘れた部分であったり、覚え損ねた部分になります。
何度通読していても、スムーズに通読できないときは、ノートにまとめたわからない部分をもう一度見返して、覚えなおすようにしましょう。
4.本文の読みなおしは2回、知識は5回以上復習すること。
英語長文読解ができるようになっても、何度も何度も復習をすることが大切です。
そのため、本文の読みなおしは2回、知識は5回以上復習をするようにしましょう
英語長文の復習をすることで知識が定着をしていき、他の英語長文読解でも活かせられます。
英語長文と自分のわからない部分をまとめたノートを完璧にわかるようになるまで復習をしていきましょう。
英語長文読解がうまくできない人へ!必ず押さえたい勉強法のポイント
英語の長文読解はさまざまな力が必要なため、短期間で上達するのは難しいものです。
その結果、うまくできない人の多くは勉強法のポイントを知らないまま挫折してしまいます。
しかし、正しい勉強法を知り、それを実践すれば、効率よく読解力を身につけることができます。
ここからは、英語の長文読解が苦手な人に向けて、必ず押さえておきたい勉強法のポイントを解説していきます。
英語長文読解ができない原因を分析しよう
まずは、なぜ英語長文読解ができないのか原因を分析しましょう。
大学受験の英語長文読解は読めるようになり、解けるようにならないといけません。
そのため、英語長文が読めない人は、なぜ読めないのかを分析しましょう。
自分ができない原因を分析することで、単語力・熟語力が足りていないのかなど、何が足りていないのかがわかります。
英語長文を正しく読めているか?
英語の長文ができていない受験生に多いのが、「なんとなくは読めている」という勘違いをしてしまうことです。
まず、英語長文は正確に読み切ることを心がけていくようにしましょう。
英語長文を正確に読み切るために、直訳練習を繰り返すことで、本番での間違いやケアレスミスが無くせるようになります。
大学受験は試験時間がありますが、まずは正確に読めるようになることが大切です。
解答の根拠を説明できるか
英語長文を読めるようになっても、解き方がわからないと点数は向上しません。
そのため、英語長文読解の解答の根拠を説明できるようになりましょう。
英語長文をなんとなく読むように、「なんとなく解けている」と勘違いしていることがあります。
解答の根拠や選択肢が間違いの理由について説明をできるようになることを「リーズニング」といいます。
リーズニングができるようになると、英文の読み方だけではなく解き方も身につきます。
難易度の高い英語長文の精読には国語力も鍵に!
英語長文の難易度が上がると、日本語にしても難しいという文章が出てきます。
MARCHの「毎年出る頻出英語長文」や「ポレポレ」、「リンガメタリカ」「やっておきたい700」あたりはとても難易度が高くもはや現代文の問題かと思うレベルのものもあります。
そのレベルの英語長文は国語力も大切になるため、英語だけではなく現代文の対策もしましょう。これが英語の長文の成績を上げるうえでとても大事なことです。
英語長文読解の勉強法|まとめ
今回は英語長文読解の基本的な勉強法から、効果的な勉強法や押さえておきたいポイントを解説しました。
英語長文読解が苦手という方は、まずは自分の勉強法を見直してはいかがでしょうか?
英語長文読解ができるようになるまでには、基礎的な知識だけではなく、問題の解き方を身につける必要があります。
つまり「読める・解ける・時間内に終える」ことが大切です。
この機会に自分の英語長文読解の勉強法を確立させましょう!