大学受験に向けて英語を勉強している高校生の中には、「音読が大切と言われるけれど本当に効果的なのか」「正しいやり方が分からない」と悩んでいる人が多くいます。
英語の音読は長文読解やリスニングの力を伸ばす効果的な勉強法ですが、間違ったやり方では思うように成績が伸びません。
そこで、本記事では大学受験で活用するための正しい英語の音読のやり方を4つのステップに分けて解説します。
英語の音読のやり方を学ぶ前に知っておきたい重要性
英語の音読は大学受験で非常に重要な勉強法として知られていますが、ただ声に出して読むだけでは、効果がないものとなってしまいます。
正しい方法で音読に取り組んでこそ、長文読解やリスニング、英作文にもつながる英語力が身につくため、まずは音読がなぜ必要なのかを理解しておくことが重要です。
英語の音読は長文を前から読める力を養う
大学受験の英語では長文問題の配点が非常に大きく、限られた試験時間の中で素早く内容を理解する力が必要です。
しかし、多くの高校生は英文を読むたびに日本語の語順へ並べ替えながら理解しようとするため、読むスピードが遅くなり時間不足になってしまいます。
正しい音読のやり方を意識することで、英語の語順のまま問題の内容を理解する習慣が身につき、文章を前から自然に読み進められるようになります。

正しい音読学習をすると、長文を読むスピードが向上し、大学受験本番でも時間に余裕を持って問題を解けるようになるため、音読は英語学習の中でも特に効果的な勉強法と言えるでしょう。
リスニング対策としても英語の音読は効果的
大学受験では共通テストをはじめとしてリスニングの重要性が年々高まっており、高校生にとって音読は読解だけではなくリスニング対策としても欠かせない存在になっています。

英語は自分で正しい発音ができる音ほど聞き取りやすくなる特徴があるため、正しいやり方で音読を続けると、耳が自然と英語の音に慣れていきます。
長文を読む力だけではなく聞く力まで同時に鍛えられることが、音読が効果的と言われる大きな理由です。
大学受験を目指す高校生は、「長文だけ勉強すればよい」「リスニングだけ別に対策すればよい」と考えるのではなく、英語の音読を中心に据えることで効率よく実力を伸ばしていくことができます。
間違ったやり方では効果ない勉強になってしまう
英語の音読は正しいやり方で実践しなければ十分な効果を得ることが難しく、意味を理解しないまま何度も音読を繰り返している高校生も多くいます。
意味を理解しない音読では英語を理解する力はほとんど身につかず、長文読解のスピードも改善されないため、大学受験において効果ない結果となってしまいます。
また、自分では勉強したつもりになってしまうため、努力したにもかかわらず成績が伸びないという状況にも陥りやすくなり、せっかくの努力が報われません。
英語の音読は「声を出すこと」が目的ではなく、「意味を理解しながら英語を処理すること」が目的であることを最初に意識することが大切です。
STEP①:問題文の構造を取って理解する
英語の音読のやり方として最初に意識することは、音読しながら文章の構造を正しく理解することです。
長文を読み終えた直後にすぐ音読へ進んでしまう高校生も多いですが、それでは英語の成績は伸びない結果となってしまいます。
文構造を理解してから音読を始める
大学受験の長文では主語と動詞の関係だけではなく、関係詞や分詞構文・不定詞や前置詞句など、複雑な英文構造が数多く登場します。
これらを理解しないまま英語の音読を始めても、文章全体を正しく理解することは難しく、成績の伸びない学習となってしまいます。

そのため正しいやり方では、まず一文ずつ英文構造を確認し、自分でどこが主語でどこが修飾語なのか説明できる状態まで理解してから音読へ進むことが必要です。
長文問題を解き終えた後もすぐに音読するのではなく、一文ずつ丁寧に確認することを意識することが重要です。
息継ぎの位置も英文構造を理解している証拠になる
英語を正しく音読できている高校生は、息継ぎをする場所まで自然と英文構造に沿って行っています。
一方で、構造を理解していないまま読んでしまうと、不自然な場所で区切ってしまい、意味のまとまりも崩れてしまいます。
つまり、どこで区切って読むのかという点は、自分が本当に英文を理解できているかどうかを確認できる重要な指標です。

大学受験の英語では長文を速く読む力が求められますが、その土台となるのは英文構造の理解です。
構造理解をおろそかにすると後から何度音読しても成績が伸びない状態が続いてしまいます。
長文を解き終えた直後に音読してはいけない理由
高校生の中には、長文問題の答え合わせを終えたらすぐに音読を始める人もいますが、解説を読んだだけでは本当に理解したとは言えず効果ない学習になってしまいます。

解説を確認した後にもう一度英文構造を自分の力で整理し、意味を説明できる状態になってから音読へ進むのが正しいやり方です。
正しいやり方を意識することで音読の質は大きく向上し、大学受験で必要となる英語力を効率よく身につけられるようになります。
STEP②:問題の意味・内容を理解する
英語の音読のやり方について考えるとき、多くの高校生は「何回読めばよいのか」「どれくらいの期間続ければよいのか」という回数ばかりを気にしてしまいます。
しかし、大学受験で本当に重要なのは回数ではなく、一回一回の音読の質を高めることです。
意味を理解しないまま繰り返しても長文を読む力は身につかず、結果として英語の成績が伸びない原因になります。

常に英文の意味を頭の中で追いながら読み進めることを意識することが英語の成績向上には欠かせません。
日本語訳を見るだけでは意味を理解したことにならない
高校生の中には、日本語訳を一度確認しただけで「意味は理解した」と考えてしまう人も少なくありません。
しかし、それだけでは英語を理解したことにはならず、実際に音読を始めると英文だけを追いかけることに精一杯になり、日本語の意味を思い浮かべられないケースが多く見られます。
正しい音読のやり方では、一文を読むたびに内容が自然と頭に浮かぶ状態を目指すことが必要です。
英語を読んだ瞬間に意味が理解できるようになれば、長文を読むスピードも大きく向上し、大学受験で求められる速読力も身につきます。
意味を考えずに音だけを追いかける音読では効果ない学習となり、成績も伸びないので、常に内容を理解しながら読む意識が重要です。
音を出すことだけに集中すると効果ない学習になる
英語の音読では、発音すること自体に意識が向き過ぎる高校生も少なくありませんが、音を出すことだけを目的にしてしまうと、文章全体の流れや内容を考えられなくなり、効果ないものになってしまいます。

本来の音読は、英語を読みながら意味を理解し、場面をイメージし、論理の流れまで把握するための勉強法です。
そのため、一文ごとに「今何について説明されているのか」「筆者は何を伝えたいのか」を考えながら読むことが大切です。
音読しながら意味を理解していく意識を持つと、長文全体を理解する力が少しずつ育っていきます。
意味を理解した音読は大学受験全体にも好影響を与える
意味を理解しながら英語を音読できるようになると、長文読解だけではなく英文法や英作文にいい影響を与えます。
英文を意味ごとに理解できるようになるため、自然と正しい表現が身につき、自分で英文を書く際にも役立つようになります。
大学受験では単に長文を読むだけではなく、総合的な英語力が求められるため、音読を行う際には一つ一つの英文を深く理解する姿勢を持ち、毎回の学習を効果的な時間へ変えていくことが重要です。
STEP③:正しい発音を意識する
英語の音読をさらに効果的な学習へ発展させるためには、正しい発音を身につけ、毎日継続して取り組める仕組みを作ることも必要になります。
継続した音読学習ができることにより、大学受験で通用する本物の英語力が少しずつ身についていきます。
必ず音声を聞いて正しい発音を身につける
参考書や長文問題集には音声データが付属しているものが多くありますが、それを活用していない高校生も多くいます。
しかし、自分の思い込みだけで発音を続けてしまうと、間違った音が定着してしまい、リスニングの力も伸びない結果となってしまいます。

正しいやり方では、まず音声を何度も聞き、ネイティブや講師の発音やイントネーション、リズムを真似することが大切です。
完璧に再現する必要はありませんが、できる限り近づけようとする姿勢が大学受験のリスニング対策にもつながります。
STEP④時間を決めて音読する
高校生からは「英語の音読は何回行えばよいですか」という質問がよくありますが、長文の長さによって適切な回数は変わるため、回数ではなく時間を基準に考えます。
音読学習する時間を一定に設定し、毎日継続して行うことにより自然に英語の実力を積み重ねることが可能です。
時間を決めて音読を繰り返すことが効果的
例えば30分なら30分、45分なら45分と最初に英語長文を音読する時間を決め、その時間の中でできる限り繰り返し音読します。

無理なく毎日の学習習慣にも取り入れやすくなり、毎日決まった時間に英語の音読を行うことが、結果として最も効果的な勉強法です。
音読の完成形は意味が自然に理解できる状態
音読を繰り返していくと、最初は単語や英文構造を確認するだけで精一杯だった人も、だんだん文章全体の流れや筆者の主張まで自然に理解できるようになります。
さらに練習を重ねると、音声とほぼ同じスピードで長文を読みながら、問題の意味を理解できる状態になります。
流れる音声の速さに合わせて長文の意味を理解できるレベルまで到達すると、英語を日本語に訳さず処理できるようになり、本物の英語力が身についたと言えるでしょう。
まとめ

英語の音読は大学受験において非常に効果的な勉強法ですが、正しいやり方で取り組まなければ効果ないものとなり、十分な成果を得ることはできません。
長文をただ声に出して読むだけでは意味のない学習になってしまい、思うように英語の成績が伸びない原因にもなります。
まずは英文構造を理解し、その後に意味を理解しながら音読を行い、さらに音声を活用して正しい発音を身につけることが重要です。
そして、回数ではなく時間を決めて毎日継続することで、長文読解やリスニング、さらには英作文やスピーキングにもつながる総合的な英語力を育てられます。
大学受験で結果を出したい高校生は、「とりあえず読む」という音読から卒業し、一回一回の学習で何を意識することが大切なのかを考えながら取り組んでみてください。
正しい音読のやり方を身につけて継続すれば、英語の長文を読む力はもちろん、大学受験で求められる実践的な英語力も着実に伸ばしていくことができるでしょう。








