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高校英語の「二重否定」とは?慣用表現を例文とともに解説

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友達や家族との会話で思わず「それは違うよ」「そんなことないんだよ」と言いたくなったことはありませんか?

否定を表す英文法を「否定語」と言いますが、中でも「〜できないことは、何もない」のように否定が2度繰り返される表現を「二重否定」と呼んでいます。

この記事では、高校生がつまづきやすい英語の「二重否定」について詳しく解説していきます。

「二重否定」とは?

二重否定とは、1つの文の中に否定語を2度繰り返すことで強い肯定を表す表現のことを言います。

「否定語が2度繰り返されるってどういうことだろう?」と思った方は、まずは次の例文に目を通してみてください。

A:These days I lack confidence in my academic ability.
(最近、自分の英語力に自信がないんだ)

B:What are you talking about? There’s nothing you can’t do.
(何言ってるの?あなたにできないことなんて何もない!)

「最近、自分の英語力に自信がない」と言うAさんを励まそうと、Bさんが「何言ってるの?あなたにできないことなんて何もない!」と励ましているシーンです。

「There’s nothing you can’t do.(あなたにできないことなんて何もない!)」は「nothing」や「can’t」など否定語が使われているため一見Aさんを否定しているように見えるかもしれませんが、よくよく読むと「あなたにできないことなんて何もない!」=「あなたは何でもできるのよ!」とAさんを肯定していることがわかります。

「何だか回りくどい言い方だな」と思った方もいるかもしれませんが、私たち日本人も「サッカーファンの中であの有名な〇〇選手を知らない人はいない」など知らず知らずのうちに二重否定を使っています。

こうした回りくどい言い回しは、日本人独自のものではなく英語表現でもよく使われるためしっかり押さえておきましょう。

高校英語で使う「二重否定」

否定語が2度繰り返されることで肯定の意味をもつ表現のことを「二重否定」と呼ぶと説明しました。

例外はありますが、1つの文章の中に否定語が2度繰り返された場合は「否定」×「否定」=「肯定」と考えると良いでしょう。

【高校英語】「二重否定」の慣用表現を例文とともに解説

高校英語に登場する二重否定には、いくつか覚えておきたい重要な慣用表現があります。

【高校英語】「二重否定」の慣用表現

never fail to 〜「必ず〜する」「〜しないではいられない」
never(can not)without-ing「〜すると必ず…する」「〜することはよくあることだ」
It is not unusual (uncommon)to〜「〜することはよくあることだ」

ここからはそれぞれの慣用表現を例文とともにご紹介しますので、しっかり押さえておきましょう。

【英語】二重否定の慣用表現|① never fail to 〜「必ず〜する」

never fail to 〜は「必ず〜する」「〜しないではいられない」という二重否定の慣用表現です。

fail to 〜には「〜しない・〜しそこなう」という否定の意味があるため「一度もない」という意味を持つneverを使って否定を打ち消すことで、結果的に強い肯定を表しているのです。

●never fail to 〜を使った例文

・He never fails to brush his teeth every night.
(彼は毎晩必ず歯を磨きます。)

直訳すると「彼は毎晩歯を磨かないことは一度もない」となりますが、ここではより自然な表現になるように「彼は毎晩必ず歯を磨きます」と訳しています。

【英語】二重否定の慣用表現|②never(can not)〜without-ing「〜すると必ず…する」

never(can not)〜without-ingは「〜すると必ず…する」「〜することはよくあることだ」という二重否定の慣用表現です。

neverには「一度もない」、withoutには「それなしに」とそれぞれ否定の意味が含まれています。

neverの代わりにcan not(できない)が使われるケースもあるため、never(can not)〜without-ingの形で覚えておきましょう。

●never(can not)〜without-ingを使った例文

・I never see you without thinking of my younger brother.
(あなたを見ると、いつも弟を思い出します)

直訳すると「あなたを見ると弟を思い出さないことはない」となりますが、ここでは「思い出さないことはない」=「いつも思いだす」と訳しています。

【英語】二重否定の慣用表現|③It is not unusual (uncommon)to〜「〜することはよくあることだ」

It is not unusual (uncommon)to〜は「〜することはよくあることだ」という二重否定の慣用表現です。

一見「どこに否定が2つあるのだろう?」と思った方は、notと否定のunが打ち消しあって肯定を表していると考えると文の意味を捉えやすくなるかもしれません。

●It is not unusual (uncommon)to〜を使った例文

It is not unusual for children to cry.
(子どもが泣くのはよくあることだ)

この例文を直訳すると「子どもが泣くことは珍しいことではない」となります。

このままでも不自然ではありませんので、状況によっては無理に肯定で訳さなくても良いでしょう。

【高校英語】「二重否定」を用いた練習問題

最後に高校英語で頻出の「二重否定」を使った練習問題をご用意しました。

ここまで学んだ内容を思い出しながら、翻訳問題と穴埋め問題にチャレンジしてみてください。

【英語】二重否定の例題|①翻訳問題

【問題】次の英文を日本語に訳してください。

It’s not unusual to feel nervous in a new environment.

【回答】

・新しい環境で緊張するのはよくあることだ。

【英語】二重否定の例題|②穴埋め問題

【問題】( )に当てはまる言葉を答えてください。

I ( )watch this movie ( )crying.
この映画を涙なしで見ることはできません。

【回答】

I (never)watch this movie (without)crying.

高校英語の「二重否定」=「強い肯定」を表す文法|まとめ

二重否定とは、否定の文型の中に更に否定の単語を使用することで否定の意味が打ち消され、結果として強い肯定を表す表現のことを言います。

高校英語では慣用表現を使って出題されるケースが多いため、以下の3つのような頻出のものは覚えておきましょう。

【高校英語】「二重否定」の慣用表現

never fail to 〜「必ず〜する」「〜しないではいられない」
never(can not)withouting「〜すると必ず…する」「〜することはよくあることだ」
It is not unusual (uncommon)to〜「〜することはよくあることだ」

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