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【使役動詞の受動態】高校生のための完全攻略ガイド

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使役動詞とは、「人やものに〜させる」または「人やものに〜してもらう」という意味を持つ動詞のことです。

使役動詞の受動態は、定期テストや入試の文法問題・長文問題で頻出する文法です。

この記事では、使役動詞の使い分けから受動態の作り方まで徹底的にわかりやすく解説していくので、使役動詞の受動態を完全攻略してテストの点数アップを目指しましょう!

使役動詞の基本と使い分け方

使役動詞は、相手に何かをさせる際に使用される動詞です。

それぞれ異なるニュアンスを持っている使役動詞をどんなシーンでそれぞれ使われているのか、具体的に使い分けの方法を見ていきましょう。

そもそも使役動詞とは?|have/make//let/get/helpの理解

主な使役動詞には「have」「make」「let」があり、その他に厳密には使役動詞ではないですが、使役動詞として使える「get」「help」があります。

下の表でそれぞれの意味を確認しましょう。

使役動詞 意味 基本形
have (当然してもらえることを)~してもらう have + 人 + 動詞の原形
make (無理にでも強制的に)~させる make + 人 + 動詞の原形
let (相手がしたがっていることを)~するのを許可する let + 人+ 動詞の原形
get (説得などをして)~してもらう get + 人 + to + 動詞の原形
heip ~するのを手伝う help +人+ 原形

このように、強制の程度によって使役動詞を使い分けることができます。

使役動詞の中でも、「get」のみ動詞の原形の前に「to」が付くためテストにもよく出題されやすいです。

テストでのうっかりミスを防ぐためにもしっかりと覚えておきましょう!

使役動詞の使い分け|シーンに応じた適切な選択

どのようなシーンでどの使役動詞が使われるかを以下の表にざっくりと分類してみました。

使役動詞 使用シーン
have 何かをすることを頼むとき、求めるとき
make 何かをすることを強制するとき
let 何かをすることを許可するとき
get 何かをするように説得して仕向けるとき
help 何かを助けてもらうとき

このように、どの使役動詞を使用するかは伝えたいニュアンスや文脈によって異なります。

それでは、練習問題を解きながら使役動詞独自のニュアンスをつかんで、使い分けをマスターしましょう。

【練習問題】以下の英文を和訳しなさい

①I had my brother fix my car.
②She made her children clean their room.
③He got his friend to lend him some money.
④My parents let me go to the concert.
⑤Can you help me carry these boxes?

【解答】

①私は兄に車を修理してもらった
②彼女は子供たちに部屋の掃除をさせた
③彼は友人にお金を貸してもらった
④両親は私がコンサートに行くのを許してくれた
⑤これらの箱を運ぶのを手伝ってくれますか?

使役動詞の受動態の作り方

定期テストの文法問題においては、与えられた文を使役動詞の受動態に変換する問題がよく出題されます。

その構造と用法をしっかりと把握しておくことがテスト攻略のカギです。

使役動詞の受動態とは何か?

使役動詞の受動態は、主語が他者に何かをさせられる状況を表現する文法形式です。

通常の使役動詞が「誰かに何かをさせる」ことを示すのに対し、受動態は「誰かに何かをさせられる」という意味に変化します。

例えば、「He was made to clean the room」(彼は部屋を掃除させられた)という文では、主語である「彼」が部屋の掃除を強制された状況が示されています。

そのため、「~させる」という意味を持たない「have」と「get」は受動態では使われません。

受動態の基本構造|「to不定詞」の使用

使役動詞の受動態を作る際の基本構造は、「be動詞 + 過去分詞 + to不定詞」です。

ここでのポイントは、通常の受動態と異なり動詞の後に「to不定詞」が来ることです。

例えば、先ほど紹介した「make」の受動態の例文「He was made to clean the room」の場合「made」は「make」の過去分詞で、「to clean」が「to不定詞」の形を取っています。

使役動詞の受動態の例文と解説

それでは、使役動詞「make」「help」「let」の受動態を用いた例文を用いて、それぞれ解説をしていきます。

受動態にできる3つの使役動詞のうち、「let」だけはそのまま使用できないため、特に注意が必要です。

使役動詞makeの受動態

使役動詞「make」の能動態の文を受動態の文に変換してみましょう。

能動態
Tom made Sarah do the homework
(トムはサラに宿題をさせた)

受動態
Sarah was made to do the homework by Tom
(サラはトムに宿題をさせられた)

この例文の場合、使役動詞の形は「be + made + to不定詞」、意味は「(誰かに)~させられる」となります。

使役動詞helpの受動態

使役動詞「help」の能動態の文を受動態の文に変換してみましょう。

能動態
Jack helped Emily prepare for the test
(ジャックはエミリーがテストの準備をするのを手伝った)

受動態
Emily was helped to prepare for the test by Jack
(エミリーはジャックにテストの準備を手伝ってもらった)

この例文の場合、使役動詞の形は「be + helped + to不定詞」、意味は「(誰かに)~するのを手伝ってもらう」となります。

使役動詞letの受動態

「let」だけはそのままの形で受動態にはできません。

その代わりに、「allow(許す、させておく)」という語を使って受動態の文に変化させることができます。

では、例文を見てみましょう。

能動態
The teacher let the students leave early
(先生は生徒たちを早く帰らせてあげた)

受動態
The students were allowed to leave early by the teacher
(生徒たちは先生に早く帰らせてもらった)

この例文の場合、使役動詞の形は「be + allowed + to不定詞」 、意味は「~させてもらう」となります。

やってみよう!使役動詞の受動態

使役動詞の受動態は日常会話でも、テストの中でも頻出する文法です。

実際に練習問題を解きながら、理解を深めていきましょう。

テストによく出る使役動詞の受動態|練習問題

【練習問題】以下の英文を受動態に書き換えなさい。

①The teacher made the students study hard.
(先生は生徒たちに一生懸命勉強させた)

②My parents let me go to the party.
(両親は私がパーティーに行くのを許してくれた)

③She helps him study for the exam.
(彼女は彼が試験勉強するのを手伝う)

【解答】

①The students were made to study hard by the teacher.

②I was allowed to go to the party by my parents.

③He is helped to study for the exam by her.

間違えやすいポイント|使役動詞の受動態の注意点

使役動詞の受動態を使う際には、いくつかの注意点があります。

・受動態になる使役動詞は「make」「help」「let」
・「let」を受動態にしたいときは「allow」に置き換える
・使役動詞を受動態にする際には「to不定詞」を使う

これらの間違えやすいポイントを意識しながら演習を重ねることで、使役動詞の受動態の正しい使い方をマスターし、難しい文法問題もスラスラと解けるようになりましょう。

【使役動詞の受動態】高校生のための完全攻略ガイド|まとめ

この記事では、使役動詞の受動態について詳しく解説しました。

使役動詞の受動態は、他者に何かをさせられる状況を表現する際に不可欠な表現です。

訳としては「(誰かに)~させられる」という表現になり、主に「make」「let」「help」の3つの動詞が受動態になります。

「let」を受動態で表現する際に、「allow」という語に置き換えなければいけない点、また、使役動詞の受動態では「to不定詞」を使われる点など、テストによく出るポイントはしっかり復習しておきましょう。

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