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文法問題なんて怖くない!比較級での「much」の使い方をマスターしよう

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『ここで「much」は使っていいんだっけ?』
『この「much」はどう訳せばいいのかな?』

英語を読み書きするときに、こんな風に悩んだことはありませんか?

「much」の使い方には日本語にはない独特のルールがあるため、試験問題では文法問題・長文読解の中で正しい使い方を問われることが多い単語の1つです。

この記事では、高校生がテストでつまずきやすい「much」について詳しく解説していきます。

「much」の使い方をしっかりマスターして、定期テストで高得点を目指しましょう!

テストでもつまずきやすい!比較級「much」の基本的な使い方

高校英語のテストでは、比較級を使った文法問題が頻出しますが、中でも「much」を含む比較級は、多くの学生がつまずきやすいポイントと言えるでしょう。

長文読解において「much」の意味は文脈によって変わるため、どのように使われるのかを正しく理解しておく必要があります。

そんな「much」には、代名詞・形容詞・副詞としての3種類の基本的な使い方があります。

ここではどのように使うことができるのか、例文と合わせて紹介していきます。

代名詞としての「much」

「much」は名詞として使用される場合、量や程度を表す表現になります。

例①:much of the time
(時間の大部分)

例②:much of the work
(仕事のほとんど)

この用法では、不可算名詞と組み合わせて、その量の多さや重要さを強調します。

形容詞としての「much」

形容詞としての「much」は、主に「水」「愛」「時間」など個別に数えられない不可算名詞と組み合わせて使われます。

形容詞「much」を使った例文を確認してみましょう。

例文①:I don’t have much time.
(私にはあまり時間がありません。)

例文②:There isn’t much sugar left.
(砂糖があまり残っていません。)

「time(時間)」や「sugar(砂糖)」など数えられない名詞も「much」を使うことで程度や量を表すことができるようになります。

副詞としての「much」

副詞としてのmuchは、動詞・形容詞・他の副詞の程度を強調する際に用いられます。

副詞「much」を使った例文も確認してみましょう。

例文①:Do you travel much?
(あなたはよく旅行しますか?)

例文②:I don’t see her much these days.
(最近、彼女にあまり会いません。)

上記の例では「travel(旅行する)」と「see(会う)」という動詞に対して「much」を使用することで、それぞれ旅行の程度や会う頻度を強調することができます。

比較級での「much」の使い方・使うときの注意点

比較級の「much」は、主に文の意味に強調を加えたいときに使います。

ここでは、「much」が使われている比較級の文章で、使い方に気をつけてほしいポイントをクローズアップしていきます。

強調と意味の変化

例えば、「She is taller than her brother(彼女は兄より背が高い)」という文に「much」を加えると、「She is much taller than her brother(彼女は兄よりもずっと背が高い)」となり、背の高さの差がより強調されます。

このように、「much」は比較の程度を深め、文の意味をより強く表現します。

気をつけよう!「much」の位置

比較級の強調として「much」を使う場合、比較級の形容詞や副詞の直前に置くようにしましょう。

「much」+「比較級」

例)「much better(ずっと良い)」、「much faster(ずっと速い)」

間違いやすいところなのでよく覚えておいてください。

※ただし、比較級のあとに複数形の名詞が入る場合のみ、「much」ではなく「many」になるので注意が必要です。

比較級と「much」の使用例

比較級での「much」の使用例をいくつか挙げてみましょう。

例①:This book is much more interesting than that one.
(この本はあの本よりもずっと面白い)

例②:He can run much faster now than before.
(彼は以前よりもずっと速く走れるようになった)

例①では本の面白さの差が、例②では走る速さの差が強調されています。

「much」のよくある間違い

「much」の使い方の中でも、多くの学生が難しいと感じてしまう部分を、ここまで解説してきました。

最後に、よくある間違いをもう一度おさらいしてみましょう。

「much」と「many」の混同

「much」と「many」もその使い分けが大変間違えやすいポイントです。

「much」は不可算名詞に使われ、量を表します(例:much water)
「many」は可算名詞に使われ、数を表します(例:many books)

【練習問題】文中の (  ) に much か many を入れて文を完成させなさい。

①How(  )people are coming to the party?

②I don’t have (  ) time to finish the project.

③There isn’t (  ) milk left in the fridge.

④He has (  ) friends from all over the world.

【解答】

①many ②much ③much ④many

比較級での「much」の誤用

比較級での「much」は、文の意味を強調したいときに使われますが、「much」を比較級の後に置く間違いが見られます。

比較級の前に「much」を正しく置きましょう。

【練習問題】単語を並べかえて文章を完成させなさい。

①彼女は私よりもずっと背が高いです。
(is / much / taller / She / I / than / am).

②この映画はあの映画よりもはるかに面白いです。
(more / interesting / This / movie / is / much / than / that / one).

③彼は私よりもはるかに裕福です。
(richer / much / He / is / than / am).

【解答】

①She is much taller than I am.

②This movie is much more interesting than that one.

③He is much richer than I am.

肯定文と否定文での「much」の使い分け

「much」は比較級の文章以外では肯定文ではなく否定文や疑問文で使われます。

通常の肯定文では「a lot of」や「plenty of」を使うのが一般的です。

【練習問題】(  )に「much」か「a lot of」を使って文を完成させなさい。

①I don’t have(  )time to finish this project.

②There are (  ) people at the concert.

【解答】

①much ②a lot of

文法問題なんて怖くない!比較級での「much」の使い方をマスターしよう|まとめ

英語の文法問題でつまずきやすい「much」の特徴や使い方・練習問題をまとめました。

比較級の「much」にはどんな役割があるのか、どういう場合に使われるのかをあらためて確認しましょう。

  • 比較級で「much」は比較を強調したいときに使われる。
  • 比較級で「much」を置く位置は強調したい形容詞、副詞の前。
  • 形容詞の「much」は不可算名詞に対して使われる。
  • 可算名詞に対しては「many」。
  • 「much」は否定文や疑問文で使われる。
  • 肯定文のときは「a lot of」や「plenty of」を使うのが一般的。

以上の4つのポイントはしっかり理解しておくことで、定期テストや大学入試でもうっかりミスを防ぐことができるようになります。

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