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【so that構文】基本の4つの訳し方とそれぞれの特徴を解説!

逆転合格.com|大学受験勉強法,参考書,大学別攻略情報英語英文法【so that構文】基本の4つの訳し方とそれぞれの特徴を解説!

突然ですが、次の3つの英文を訳してみてください。

①They studied hard so that they could pass the entrance exam.

②They studied hard, so that they passed the entrance exam.

③Thay studied so hard that they pass the entrance exam.

これらは全て用法の異なるso that構文を使用した英文ですが、皆さんはこの3つを正しく訳し分けることができますか?

「分からない」「自信がない」という方は要注意です。

so that構文には主に4つの用法があり、それぞれ訳し方が大きく異なります

本記事では、上の3つ(目的・結果・程度)にもう1種類(様態)を加えたso that構文の4つの訳し方とその特徴、見分け方について例文を交えて解説していきます。

これを機に、ぜひso that構文をマスターしましょう。

目的「~するために」「~するように」のso that構文

まずは目的のso that構文から確認していきましょう。

4つの中で最もオーソドックスな形であり、so that構文の基礎とも言える用法です。

基本の訳し方

目的のso that構文は、「〜するために」もしくは「〜するように」と訳します。

例文①:I have balanced diet so that I will stay fit.
「健康的な体型でいるためにバランスの取れた食事をしている。」

例文②:You should go to bed earlier than usual so that you can catch the first train tomorrow.
「明日始発の電車に乗れるように、いつもより早く寝るべきだ。」

先にso that以下を訳してから主節を訳すと自然な訳文になるため、訳す際はsoの前にスラッシュ(/)を置いて文を二分割するとよいでしょう。

目的のso that構文の特徴①so thatはひとまとまり

so that構文が目的を意味する用法で用いられるとき、so thatの間に他の単語が挟まることはありません。

「so that」を一つの大きな接続詞として見て、前後の文を繋ぐ働きをしていると考えましょう。

また、目的を表す用法においてthatは省略されることがあるため、注意が必要です。

目的のso that構文の特徴②so thatの後ろに助動詞がある

2つの例文のso that以下を見てみると、どちらも主語の後ろに助動詞が置かれています。

これはso that構文を見分ける重要なポイントで、that節にcan / will / mayなどの助動詞が含まれている場合、そのso that構文は目的を表していることが多いです。

主節の時制が過去の場合、that節の助動詞も過去形になるという点も押さえておきましょう。

例文:I listened her explanation carefully so that I could understand how to do.
「やり方を理解できるよう、私は彼女の説明に注意深く耳を傾けた。」

ここでは主節の動詞listenedが過去形であるため、that節の助動詞もcanではなくcouldと過去形になっています。

結果「~、そして…」のso that構文

続いて、結果を表すso that構文です。

このso that構文も頻出の用法なので、訳し方をきちんと覚えましょう。

基本の訳し方

結果のso that構文は「~、そして…」と訳します。

例文:I stayed up late last night, so that I overslept this morning.
「昨日夜更かしをして、そして今朝寝過ごした。」

この場合so thatは等位接続詞so「~、そして…」と全く同じ意味で使われています。

訳す際も、接続詞の場合と同じく前から訳していくと自然な訳文になることが多いです。

結果のso that構文の特徴①直前に必ずカンマ(,)がある

so thatの直前にカンマ(,)が置かれている場合、そのso that構文は必ず結果を表しています

例文:The train ran off the rails, so that train schedule was disrupted.
「電車が脱線し、その結果鉄道ダイヤが乱れた。」

カンマ(,)が置かれることにより、主節とthat節がより強く区切られるイメージです。

結果のso that構文の特徴②助動詞はあまり置かれない

目的を表す用法とは異なり、that節の中に助動詞はあまり置かれません。

しかし全く置かれない訳ではないため、結果のso that構文が用いられている文の中に助動詞が使われていても文法的には正しいです。

見分ける際には、まずso thatの直前にカンマ(,)が置かれているかどうかを確かめるようにしましょう。

①They studied hard so that they could pass the entrance exam.(目的を表す用法)
「彼らは入試に合格できるよう、必死に勉強した。」

②They studied hard, so that they passed the entrance exam.(結果を表す用法)
「彼らは必死に勉強し、そして入試に合格した。」

ここまでを踏まえ、本記事の最初に扱った英文を並べてみると明白な違いが見えてきます。

①の英文にはthat節に助動詞があるため目的を表す用法、②の英文にはso thatの前にカンマ(,)が置かれているため結果を表す用法のso that構文です。

このように、細かい点に注目するとso that構文は意外と簡単に見分けることができるのです。

程度「~するほど…だ」「とても…なので~する」のso that構文

次は程度を表すso that構文です。

前の2つと形が少し異なるため、その点にも留意して確認していきましょう。

基本の訳し方

程度のso that構文は「〜するほど…だ」もしくは「とても…なので〜する」と訳します。

例文①:It was so tasty that it melted in my mouth.
「口の中で溶けるほど(=頬が落ちるほど)美味しかった。」

例文②:This question is so difficult that all of students could’t answer.
「この問題はとても難しかったので、生徒の誰も答えられなかった。」

程度のso that構文の特徴①soとthatの間に形容詞・副詞がある

程度を表す用法でso that構文が用いられる場合、soとthatの間に形容詞や副詞が挟まれます

挟まれた形容詞・副詞をthat節が修飾していると考えてもよいでしょう。

例文①:It was so tasty that it melted in my mouth.
「口の中で溶けるほど(=頬が落ちるほど)美味しかった。」

so tasty「とても美味しい」の程度はどれくらいかというと、it melted in my mouth「口の中で溶ける」ほどに、という表現になります。

また、本記事の最初に扱った英文を並べると次のようになります。

①They studied hard so that they could pass the entrance exam.(目的を表す用法)
「彼らは入試に合格できるよう、必死に勉強した。」

②They studied hard, so that they passed the entrance exam.(結果を表す用法)
「彼らは必死に勉強し、そして入試に合格した。」

③Thay studied so hard that they pass the entrance exam.(程度を表す用法)
「彼らは入試に合格するほどに必死に勉強した。」
「彼らはとても必死に勉強したので、入試に合格した。」

先に解説した2文に加え、3つ目を見てみるとsoとthatの間に形容詞hardが挟まれていることが分かるでしょう。

これは目的や結果を表す用法のso that構文には見られない特徴なので、区別は簡単です。

注意点:場合に応じて訳し分ける必要も

しかし、程度を表すso that構文は訳す際に少し注意が必要になります。

先程の3つ目の例文を見てみましょう。

③Thay studied so hard that they pass the entrance exam.
「彼らは入試に合格するほどに必死に勉強した。」
「彼らはとても必死に勉強したので、入試に合格した。」

程度を表す用法にはこのように2種類の訳し方がありますが、この場合はどちらの訳の方が自然でしょうか?

恐らく、後者の方がより自然であると思う人の方が多いと思われます。

では次の例文はどうでしょうか。

例文:She is so skinny that we worry about her.
「私たちが心配になるほど彼女はやせ細っている。」
「彼女はとてもやせ細っているので、私たちは心配している。」

どちらも同じくらい自然な訳文のように思われますが、強いて言うなら1つ目の訳文は「彼女がやせ細っていること」が強調されており、2つ目の訳文は「私たちは心配していること」が強調された文になっています。

このような場合は、前後の文脈から判断して訳し分けるようにしましょう。

様態「~するように…ている」のso that構文

最後は様態を表すso that構文です。

あまり登場頻度は高くない用法ですが、その分差が付く表現でもあるためしっかりと覚えておく必要があります。

基本の訳し方

様態のso that構文は、「〜するように…ている」と訳します。

例文①:They are so told that they rest and relax in a quiet place.
「彼らは静かな場所でゆっくり休むように指示されている。」

例文②:The world so made that it keeps balanced.
「世界は均衡が保たれるようにできている。」

様態のso that構文の特徴

上の例文2つを見て、程度を表すso that構文と似ていると気付いた方は鋭いです。

様態のso that構文では、soとthatの間に動詞の過去分詞が挟み込まれ、that節がその過去分詞を修飾しています。

例文①:They are so told that they rest and relax in a quiet place.
「彼らは静かな場所でゆっくり休むように指示されている。」

so told「そのように指示されている」、その指示はどのような指示かというと、they rest and relax in a quiet place「静かな場所でゆっくり休む」ように、といった表現になります。

so that構文の基本の4つの訳し方|まとめ

so that構文には主に4つの訳し方があり、それぞれ次のように区別することができます。

①目的「~するために」「~するように」:so thatがひとかたまりで、後ろに助動詞がある
②結果「~、そして…」:so thatの直前にカンマ(,)がある
③程度「~するほど…だ」「とても…なので~する」:soとthatの間に形容詞・副詞
④様態「~するように…ている」:soとthatの間に動詞の過去分詞

違いは細かいですが、よくよく確かめることで区別することができるので、正確に訳し分けられるようにしっかりと覚えておきましょう。

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