早慶東大の難問に対応できる化学の問題集4冊をご紹介
化学のハイレベルな問題が演習できる4冊の教材についてご紹介します。
どの問題集も難問が掲載されていますが、それぞれ難易度が異なるので自分のレベルに合わせて使ってみてください。
どの問題集が自分に合っているかの見分け方や、問題集によって到達できるゴールの違いなどについてご紹介していきます。
暗記事項の多い理科系の科目の中で、化学の問題は特に応用や計算問題が多い科目です。
早慶や東大レベルの大学入試になると、教科書には載っていないような実験や計算問題も多く出題されます。
そこで、難問もしっかりカバーしている今回の4冊の問題集を使って演習をすることで、難しい問題が出た場合にも落ち着いて対処できる実力を身につけておくことが大切です。
それぞれの問題集について詳しく見ていきましょう。
早慶レベルの問題まで対応で解説が丁寧な『化学レベル別問題集 4 難関編』とシンプルな『化学重要問題集』
まずご紹介する2冊の問題集は、早慶レベルまで対応できるものです。
『化学レベル別問題集4難関編』は、同じレベル別シリーズとして発売されている問題集の中で特に難しいものとなっています。こちらは解説がわかりやすく丁寧なのが特徴です。
また、問題量が少ないため、一冊きちんとやりきるのにそれほど時間がかかりません。
一方、もう1冊の問題集『化学重要問題集』の方は、解説がシンプルなのが特徴です。
そのため、化学の難問を解くのが苦手という人にとっては手を出しにくい教材となっています。
もし、解説を読んでも理解が進まないという人は、先に『化学レベル別問題集4難関編』に載っている問題をしっかり仕上げてから、『化学重要問題集』の方に移ることをおすすめします。
なお、『化学重要問題集』は問題数が非常に多いですが、A問題とB問題という2つの難易度に分かれているため、難問だけ取り組むという学習方法も可能です。
A問題で扱われているものは『化学レベル別問題集4難関編』の方でもカバーできるので、まずは解説がわかりやすい『化学レベル別問題集4難関編』の問題を解けるようにした後、『化学重要問題集』のB問題にだけ取り組むという方法で勉強すると効率がよくなります。
化学は、いろいろなパターンの問題に触れることで演習量を確保することが大切です。
そのため、早慶レベルの実力を身につけたい人は、『化学レベル別問題集4難関編』と『化学重要問題集』の両方をマスターしておくことをおすすめします。
東大など最難関大学で化学を得点源にしたい人向け!マニアックな問題まで載っている『化学 標準問題精講』と『化学の新演習』
次にご紹介する2冊は、東大・京大などの難関大学志望者で、さらに化学を得点源にできるまで極めたいという人向けのハイレベルな問題集です。
『化学標準問題精講』と『化学の新演習』の2冊ですが、比較した場合『化学標準問題精講』の方が問題の難易度が高く、しかも解説が詳しいです。
詳しい解説を読んでしっかり理解していきたい人は、まず『化学標準問題精講』の方からマスターしていくことをおすすめします。
一方、『化学の新演習』の方は、同じ著者の先生による別の教材『化学の新研究』という講義系参考書とセットになった問題集です。
『化学の新研究』では、高校で習う範囲を超えて、大学で学ぶような化学の知識まで踏み込んだ内容が解説されています。
大学入試で出題される化学の問題について、なぜその現象が起こるの?といった詳しい背景まで書かれているのが特徴です。
この講義系教材で理解した内容を、大学入試レベルの演習問題としてまとめたのが『化学の新演習』になります。
そのため、『化学の新演習』だけを問題集として単体で扱うのは難しく、『化学の新研究』とセットでの学習がおすすめです。
ただし、『化学の新演習』と『化学の新研究』を合わせると膨大なページ数及び知識になりますので、化学をとことん極めたい人以外は『化学標準問題精講』を1冊しっかり極めた方が、大学入試の化学対策としては効率がよいと言えます。
難関大学で化学を得点源にしたい人は、これらの教材を使ってマニアックな問題までマスターしていってください。
まとめ
今回ご紹介した4冊の問題集は、早慶や東大レベルの難関大を志望する人におすすめです。
早慶レベルの入試問題で化学の合格ラインまでの実力を身につけたい人は、『化学レベル別問題集4難関編』と『化学重要問題集』を仕上げましょう。
また、両方の問題集を使って、まず解説がわかりやすい『化学レベル別問題集4難関編』の方をマスターしてから、より問題量が多い『化学重要問題集』のB問題を演習するというやり方も可能です。
そして、早慶の化学で圧倒的な高得点を取りたい人や、東大・京大などの難関大学で化学を得点源にしたい人向けの問題集は『化学標準問題精講』と『化学の新演習』になります。
解説は『化学 標準問題精講』の方が詳しいので、まずはこちらに取り組むのがおすすめです。
そして、『化学の新演習』は、別教材の『化学の新研究』とセットで使うことで、大学レベルのマニアックな問題まで理解することができます。
化学マニアを自負するハイレベルな人のみ、『化学の新演習』及び『化学の新研究』のセットに取り組むようにしましょう。
到達したいゴールに応じて、今回ご紹介した4冊から最適な教材を選んでいただければ幸いです。