慶應義塾大学学部別対策|世界史
慶應義塾大学学部別|世界史対策
文学部へ行きたい方
経済学部へ行きたい方
法学部へ行きたい方
商学部へ行きたい方
文学部へ行きたい方
文学部世界史の基本情報
[試験時間]60分
[配点]100/350
大問の構成(2014年度参考)
筆記
1.記述問題
2.記述問題
3.記述問題
4.記述問題
※年度による変化あり
傾向
例年大問4題の出題で、記述式が中心である。
記述法主体で、ほぼ教科書レベルで問題が作成されている。ただし、正解となる歴史事項は標準的なものであっても、それを求める過程が難しい問題や、教科書レベルといっても用語集などを注意深く見ていないと解答できない問題も出題されることがあるので、注意が必要である。
出題内容は、地域別に見てみると、西洋史が大きな割合を占めるが、一部にアフリカ史を含む西洋史の出題もあり、地域的に偏らない学習を心がけることが大切である。
西洋史以外では、中国史が頻出で、大半を占める一方で、東南アジア、トルコ、アフリカ、中央アジアなど盲点になりがちな地域が大問で取り上げられているので、注意が必要である。そういった点で、西洋とその他地域の関わりについてきちんと気を配っておくべきである。
時代別には、最近は近代スポーツとオリンピックの歴史など、一定のテーマについて時代をまたがって問うテーマ史の出題が見られ、そのテーマのユニークなものもあり、例年古代から近現代まで幅広い知識が求められている。現代史は、大問で取り上げられることは稀であるが、小問での出題はあり、現代的関心を踏まえた出題も見受けられる。
分野別では、近年は文化史・宗教史が要注意の分野で、史料問題が毎年のように出題されているので、さらに、内容が細部にわたり、注意が必要である。
経済学部へ行きたい方
経済学部世界史の基本情報
[試験時間]80分
[配点]150/420
大問の構成(2014年度参考)
筆記
1.記述問題
2.記述問題
3.記述問題
※年度による変化あり
傾向
史料あり、地図あり、グラフあり、問題形式もさまざまであり、慶應義塾大学の名にふさわしい良問である。
難易度は、教科書の記載が2冊以下の難問奇問がほとんどないという意味では、「易しい」が、史料や地図、統計グラフから歴史的な意味を読み解き、論じなければならないという意味では極めて「難しい」。「暗記型」ではなく、「思考型」の入試問題であり、むしろ国公立大学の2次試験に近い印象である。知識詰め込み能力ではなく、思考力や分析力、表現力を持つ学生を集めたいという経済学部の方針は明確である。
出題形式としては、小論述が、合計すると、東大の第一問とほぼ同じ分量になり、訓練を積んだ人でも最低30分はかかると思われ、残りの50分で他の問題をこなす必要があり、時間的な制約は存在する。
出題分野は大航海時代以前の前近代はほとんど出題されず、近現代史が80%以上を占める出題となっていて、これは経済学部の際立った特徴である。戦後史の比重も増加しており、注意をしなければならない。
例年、第1問に近代思想に関する史料問題が出題され、出題者の意図として「史料の内容を読み取れるか」が試されている。
テーマとしては、「パレスチナ問題」、「ドル危機」、「核軍縮」など繰り返し同じテーマが出題されており、過去問の演習を行うことは必須である。
法学部へ行きたい方
法学部世界史の基本情報
[試験時間]60分
[配点]100/400
大問の構成(2014年度参考)
筆記
1.記述問題
2.記述問題
3.記述問題
4.記述問題
※年度による変化あり
傾向
大問が4問。出題形式は、リード文に対しての、空欄補充、下線語句を問う問題とあり、近年は、地図問題や年代整序、正誤問題など、単に暗記をしているかではなく、よく考えさせ解答させる問題であった。
地域別に見ると、アジアからの出題が多く、半分近くがアジア関連からの出題になった。ヨーロッパに関する出題は毎年大問で出題されたが、近年減少傾向にある。
時代別に見てみると、現代史・戦後史の比率が高く、現代史重視の傾向は明確である。
単に知識を暗記して答えさせる問題ではなく、受験生の思考力を問う問題となっている。また早慶レベルの過去問では既出のものが多いので、決して奇問・悪問の類ではない。ある知識だけを知っていれば解けるものではなく、関連事項などもしっかりと学習しておかねばならない。史料や年代整序などの問題は慶應大の経済学部など他学部で出題されており、演習として利用するには有効である。その他、早稲田大学の政治経済学部、国際教養学部、社会科学部などの問題研究をしておくことも有効であろう。
また、現代史、戦後史は前述のように万全に対策しておくことは重要であるが、今後出題されるであろう時事問題についても学習しておくことも重要である。
商学部へ行きたい方
商学部世界史の基本情報
[試験時間]60分
[配点]100/400
大問の構成(2014年度参考)
筆記
1.記述問題
2.記述問題
3.記述問題
※年度による変化あり
傾向
例年大問3問の構成で、解答個数は80問前後。解答方式は、選択式、記述式、論述式を中心に、年度によって配列問題や正誤問題も出題され、多岐にわたっている。
選択問題は、空欄補充を中心に、マークシートによる解答である。選択肢の数が多く、複数のマークをしなければいけないので、マークミスがないように細心の注意を払って答えなければいけない。
論述問題は、20〜50字程度の短文論述となることが多く、対策が必要である。
出題内容としては、地域別には、西洋史の比重が大きい年度が多いが、年度によって違いがあるので地域的に偏らない学習を心がける必要がある。
時代別で見てみると、地域別の傾向と同じく、年度によって違いが大きい傾向となっている。近年はやや現代史からの出題が目立っていて、特に戦後史には注意が必要で、最新の情勢も出題されていて、慶應大学の他学部同様に最新の動向を踏まえた出題傾向は増加すると考えられる。
分野別では、政治・外交史を中心としてはいるが、商学部という性格から、商業貿易、植民地、経済政策などに関する問題もよく出題されており、商業史、税制史、経済史などは将来の進路にも役立つ事なので、しっかりと学習しておきたい。また、文化・思想・宗教史も重視されており、文化史学習も怠らないようにしたい。また、海の道など特定の視点から歴史を捉えようとするテーマ史問題がよく出題されていることにも注意したい。