この記事では、武田塾チャンネルの【高1・2生必見】今やっている参考書ペースで分かる難関大学別合格ラインをまとめていきます。
大学受験を控えている学生の方で、今取り組んでいる参考書が順調なペースなのか不安に感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
「数学」や「英語」を中心に理想的な参考書のペースや参考書を利用する際のポイントについても解説していきます。
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大学レベル別の参考書のペース
自分が取り組んでいる参考書のペースは自分が志望している大学のレベルによっても異なってきます。
自分が志望している大学レベルの参考書が解けているのかぜひ、確認してみてください!
文系数学の場合
数学については、文系と理系で参考書や進度に違いがありますが、文系であれば『基礎問題精講』や『チャート式
コンパス3』を終えておくことが理想です。
これらは高校数学の基礎を網羅し、入試に対応するための素地を固める内容になっています。
高田先生は文系数学において、11月時点での模試で偏差値70程度を目指していたとのことです。
模試で安定して得点を出せるようになるためには、解法を理解するだけでなく、自分で再現できるレベルまで演習を積むことが必要です。
この段階で、入試で問われる典型問題を押さえた問題集(『重要問題集』『実践力向上編』など)に取り組めているかがカギとなります。
さらに、時間配分や複数の解法の使い分けも意識し始めると、入試に直結する実力が身につきます。
また、「数学は暗記」という観点から、典型解法を習得することで点数を安定させることが可能になります。
理解から演習へ、そしてアウトプットの反復が最短ルートとなります。
高校2年生の高田先生が解いていた参考書
京都大学に順調に進学した高田先生が高校2年生の時にやっていた参考書は数学が『数学I・A』、英語が『英語長文 レベル別問題集5 上級編』を解いていたようです。
高田先生は現役時にはセンター試験(現共通テスト)では8割の成績をとっていました。
どちらの参考書も日大レベルのような基礎を習得して、国公立やMARCHなどの難関私立大学レベルを解き始めているのが1つの参考書ペースの指標になります。
旧帝大学やTOCKYを志望している方
神戸大学や筑波大学、横浜国立大学、千葉大学といった「TOCKY」や旧帝大を目指す場合は、標準的な問題に加え、実際の入試問題レベルの演習が必要です。
これらの大学の問題は、単なる公式の適用では太刀打ちできない思考力・論理力を求められることが多いです。
このレベルの大学では、参考書通りの学習では歯が立たない場合もあります。
東大や京大は特にその傾向が強く、難易度の壁があります。
単に知識を詰め込むのではなく、なぜその解法が成り立つのかを自分の言葉で説明できるレベルが求められます。
高田先生は「参考書だけでは届かない壁がある」と強調しており、難問への対応力を高3の夏までに養う必要があると話しています。
過去問研究や模試の復習も、この時期から計画的に取り入れていくと良いでしょう。
つまり、高2の終わりまでには典型問題をしっかり習得しておくことが望まれます。
難関大学を目指すなら「早く・深く・繰り返す」がキーワードです。
理系数学の場合
理系数学は特に難易度が高く、3年生になると数ⅢCといった難単元が本格的に始まります。
これらの分野は計算量も多く、単なる理解だけでなく確実な定着とスピードも必要になります。
高田先生は「高2の10月時点で、数Ⅲの微分や積分に入っており、終わりが見えているのが理想」と語っています。
早めの先取り学習が、他の受験生と差をつける大きな要素になります。
演習量が成績に直結する教科であるため、数Ⅲの予習や『基礎問題精講』『プラチカ1A2B』などを進めておくことが重要です。
特に『プラチカ』シリーズは、実戦的な思考力を養うのに適した参考書です。
また、1A2Bを極めることで、数ⅢCへの理解も格段に深まりやすくなるとしています。
1A2Bの典型問題は、後の難単元の基礎になるため、軽視せず丁寧に取り組むべきです。
現在の高校2年生に多い進捗
現在の高2生には、『英語長文Rules1〜2』『基礎問題精講(特に2B)』といった参考書を進めている生徒が多いようです。
特に、英語長文の読解に取り組み始めるこの時期は、読解力の土台を作る重要な期間です。
この段階であれば、神戸大学、大阪公立大学、岡山大学、広島大学などの上位国公立大学は十分に狙える範囲です。
参考書のペースとしては標準的であり、真面目に取り組めば合格圏に近づいていけるでしょう。
また、筑波大学や千葉大学といった難関国公立も射程圏内に入ってきます。
さらにペースを上げ、復習と理解を徹底すれば、さらに高いレベルを目指すことも可能です。
ただし、参考書の「進度」だけでなく、「理解の深さ」や「演習の質」が非常に重要になってきます。
解いた問題が自分の武器になっているか、振り返って確認する習慣を持つことが大切です。
『Rules2』の使い方が重要
英語長文の参考書『Rules2』を使っている生徒の中には、構文が取れていないまま読み進めているケースがあります。
構文の取り方を理解していないと、文章全体の論理や内容の意図を正確に把握することができません。
SVOCの構造をきちんと把握し、関係詞や接続詞などの役割を明確に理解することが求められます。
特に大学入試では、このような細かな文法知識と読解力の融合が求められる問題が増えてきています。
「全文訳を行えるか」「段落ごとの要点を説明できるか」「設問に対して根拠を持って答えられるか」が重要な指標です。
読みっぱなしではなく、読み解いた内容を他人に説明できるレベルまで深めることがポイントです。
こうした本質的な読み方ができていなければ、今後の伸びに限界が出てくるため注意が必要です。
まずは一文一文を丁寧に読解するトレーニングから始め、精読力を高めていきましょう。
受験生が意識すること
参考書の進度と大学レベルの目安を紹介しましたが、重要なのは「参考書の質」をどれだけ高く保てているかです。
形だけの進度に満足せず、理解と再現性を意識して取り組むことが合格への近道です。
今から0から始める人でも、正しい勉強法を身につければ、上位の国公立大学は目指せます。
焦ることなく、着実にステップを踏めば、どんな成績のスタートでも巻き返しは可能です。
ただし、そのためには一般の人間では考えられないような努力と時間の投資が必要になります。
毎日の学習時間の積み重ねこそが、他の受験生との差を生みます。
特に理系科目は対策に時間がかかるため、今のうちから本気で取り組むことが求められます。
今できることを全力で積み上げていく姿勢が、合格という成果につながるのです。
参考書のペース大丈夫?難関大学別の合格ラインと目安を解説|まとめ
参考書の進度は目安にすぎず、実際にどれだけ深く理解し、再現できるかが合格のカギとなります。
難関大学を目指すには、早期の基礎完成と継続的な演習が不可欠です。
今の取り組みを見直し、効率的で本質的な勉強法を確立することが、最短で結果を出す方法です。
どんなスタート地点でも、今の努力次第で十分に巻き返しは可能です。