今回の記事では、武田塾チャンネルの【超危険】国公立志望がやりがちな絶対に避けるべき併願戦略の失敗を参考に、注意すべき併願の戦略ミスについて詳しく解説します。
国公立大学を第一志望にしている受験生が、私立大学との併願戦略でやってしまいがちな失敗を避けることで、志望校合格に近づける内容となっています。
受験戦略は情報戦とも言えますが、正しい知識と判断を持って臨むことで、限られた時間の中でも最大限の成果を上げることが可能です。
本記事では、国公立志望者にとって特に陥りやすい6つのNG戦略について、高田先生の助言をもとに丁寧に解説していきます。
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私立大学のレベルを再確認
高田先生も注意喚起していましたが、「私立大学を舐めてはいけない」という点は、受験戦略において非常に重要です。
国公立大学を第一志望にしていると、無意識のうちに「私立は簡単」と考えてしまいがちですが、これは大きな誤解です。
特にマーチ(明治・青山学院・立教・中央・法政)などの英語や国語の問題は非常に難易度が高く、滑り止めにするには相当な実力が必要です。
そのため、私立大学を受ける際には、過去問演習を徹底し、実際に合格点を取れるかを確認したうえで受験校を選定することが欠かせません。
私立大学を受けすぎてしまうのはNG
国公立大学を本命とする場合、2月に集中して実施される私立大学の受験を増やしすぎると、2次試験対策に充てる時間が大きく削られてしまいます。
共通テスト終了後の約40日間は、2次試験に向けて力を集中させるべき大切な期間です。
この期間に私立大学を7校、8校と詰め込みすぎると、移動や個別対策に追われ、本来伸ばすべき力が鍛えられず、本末転倒な結果になりかねません。
現実的な受験校数としては、共通テスト利用以外で2~3校程度に絞り、学力のバランスを考慮してレベル分けをした併願が理想的です。
武田塾チャンネルでは受験する地域にもよりますが、共通テスト利用抜きで2-3個でレベルを分けて受験校を決めることをおすすめしています。
中期・後期の情報不足には注意が必要
国公立大学の出願は、前期・中期・後期をすべて一括で行う必要があるため、「後期は落ちてから考える」では間に合わない可能性があります。
特に後期試験の定員は少ないながらも、大学によっては20%以上を後期で合格させているケースもあり、十分な検討が必要です。
中期・後期の受験スケジュールは過密日程なので、どの大学を受験すうべきなのか、合格確率が高いのか吟味する必要があります。
前期に全力を注ぐのは当然としても、後期が自分の進路に直結する可能性もあるため、候補を事前に絞り、受験方式や配点などの情報を整理しておくべきです。
情報が乏しいままでは適切な判断ができず、志望校変更にも対応できなくなる恐れがあります。
共通テストの失敗も考える
共通テストにおける失敗を全く想定しないままでは、リサーチ結果によりD判定以下が出た際にパニックに陥りがちです。
共通テスト後に焦って志望校を探し直すのではなく、あらかじめ点数ごとに受験先の候補を決めておくことが望まれます。
例えば、目標点数から5%下回った場合にはどの大学が現実的か、2次試験の教科や問題傾向まで視野に入れて情報を集めておくと安心です。
合格の可能性を高めるには、現実を直視したうえで、戦略的な「下げ志望」の準備が不可欠です。
共通テストの情報不足
共通テスト利用入試は、国公立志望者にとって非常に有利な制度であるにもかかわらず、仕組みを正しく理解していないと活用しきれません。
たとえば立命館大学では、7科目型、5教科型、3教科型と様々な形式があり、自分の得意科目だけで戦える構成を選ぶことで合格可能性を大きく上げることができます。
自分にとって不利な科目を避け、有利な科目で勝負する戦略的な併願が、合格のカギを握ります。
こうした形式を事前に調べ、自分の得点戦略とマッチする受験方式を選定することが極めて重要です。
共通テスト併用の情報不足
共通テスト併用型の入試は、共通テストに加えて私立大学独自の入試を受け、その合算で合否が判定される制度です。
一見手間がかかりそうですが、多くの私立志望生が敬遠する形式だからこそ、国公立志望の受験生にとっては「穴場」になることが多いのです。
青山学院大学や立命館大学、中央大学など、共通テスト併用型を採用している大学は複数あり、戦略的に利用することで合格を勝ち取るチャンスが広がります。
事前に制度を理解し、併願先としての優先度を上げることで、他の受験生との差をつけることが可能です。
まとめ
国公立大学志望者にとって、併願戦略の成否は合否に直結する極めて重要な要素です。
私立大学を軽視せず、受験スケジュールや形式を理解したうえで計画的に挑むことが求められます。
また、後期試験や共通テスト利用・併用の制度など、周囲が見落としがちなチャンスを見つけて戦略に取り入れる柔軟さも必要です。
情報戦に勝つためには、今からでも遅くありませんので、自分にとって有利な受験の形を早めに見つけて準備を始めてください。