科目 | 世界史 |
出版社 | Z会 |
目的 | 世界史問題演習 |
対象者 | 世界史の基本知識を身に付けた人 |
難易度 | 早慶レベルまで対応 |
分量 | 480ページ |
使用期間 | 高三12月ごろまで |
ジャンル | 世界史問題集 |
・具体的なオススメポイント
早慶レベルの世界史の問題演習ができる
・注意点
難しい場合は別のより易しい世界史問題集から取り組むこと
早慶レベルまで対応できる世界史問題集『実力をつける世界史100題』
今回ご紹介する『実力をつける世界史100題』は、早稲田や慶応などの難関私立大学入試にも対応できる優れた世界史の問題集です。
私立大学の難問の中には教科書だけの知識では解けないような難しいものも含まれています。『実力をつける世界史100題』を使って学習すれば、そのような難しい問題や記述問題にも対応可能です。扱われている問題100題は全て出版社である Z会が作成したオリジナルの問題となっています。この教材に載っている問題を全て解けるようになれば、難易度の高い大学の入試でも問題なく合格点が取れるようになるでしょう。さらに問題が良質であるということに加えて、別冊の解答編も細かい解説があるのが特徴です。
ただ難しいだけの問題集だと、自分で改めて教科書を見直したりしなければなりませんが、『実力をつける世界史100題』についている模範解答は問題を解くのに必要な情報が余すところなく解説されています。ハイレベルな大学を志望している人は、世界史の基本的な知識を身につけた後、ぜひ『実力をつける世界史100題』に取り組んで下さい。
今回はそんな『実力をつける世界史100題』について、詳しい特徴や学習のポイントについてお伝えします。
時代ごとに分かれた10章の問題を通じて用語の確認や記述対策ができる
『実力をつける世界史100題』の内容は、全部で10個の章からなる時代別の問題で、見開きページの左側に歴史の流れについて説明した文章、右側にはその文章に関する世界史の問題が載っているという形です。
左側の歴史の流れについての文章には所々空欄があって、右側の問題でその空欄に当てはまるキーワードを答えるような形となっています。この構成によって、各時代に起こった出来事の流れを整理できることに加え、難関大学の入試の記述問題などで出られやすいポイントについて理解を深めることが可能です。
10章のそれぞれの内容は、1章が古代世界の成立、2章が東アジアや内陸アジアの形成と発展、3章がイスラーム、4章が中世ヨーロッパ世界、5章がアジア諸地域の繁栄、6章が近世ヨーロッパ、7章が 近代欧米世界、8章が欧米諸国の進出とアジア・アフリカ、9章が二つの世界大戦、10章が第二次世界大戦後の世界となっています。これらの10章について、さらに細く1章ごとに10個のテーマに分かれていて、合計で100題の世界史の問題が演習可能です。
もし苦手な年代や単元がある場合には、その部分だけをピックアップして学習することもできます。
学習を効率的に進めるための工夫が随所に散りばめられている
大学入試に必要な世界史な知識を網羅的に演習できる『実力をつける世界史100題』ですが、おすすめポイントは解説のわかりやすさだけではありません。この教材で出題されている全ての問題に対して、1回目と2回目の点数を記入する空欄が設けられています。また目次のページにも各単元に対して学習をしたかどうかのチェックを記入できるところがあるため、どこまで学習したかを書き込みながら進めていくことが可能です。
さらに1回目で解くときの目安の時間と2回目に解くときの目安の時間がそれぞれ書かれています。2回目に解くときの目安の時間は1回目と比べると少し短くなっていて、書籍のタイトルにある通り「実力が身につく」ような構成です。
自分で世界史を学習しているとどの程度できているのかや、解くスピードが十分かどうかといった不安な点が出てきますが、そうしたポイントについてもカバーしてくれているのが『実力をつける世界史100題』の長所となります。
共通テストやMARCHレベルまでの問題演習なら別の教材もおすすめ
今回ご紹介している『実力をつける世界史100題』は、早稲田や慶応などの難しい入試問題に対応するための問題集となっています。そのため単に世界史の知識を総整理したい場合や、MARCHや共通テストレベルまでの知識を効率よく身につけたい場合にはオーバースペックになってしまう可能性が高いです。
もし、共通テストレベルまでの問題が解ければ良いという人であれば、『世界史B一問一答』や『高校世界史基本用語問題集 ツインズ・マスター』などの問題集を使うのがオススメです。世界史は他の科目と比べて暗記すべき項目の量が多いため、自分のレベルに合った適切な問題集を選ぶようにしてください。
また早慶レベルを目指している人でも、いきなり『実力をつける世界史100題』に取り組むのが難しいと言う場合には、難易度が低い別の問題集をマスターしてから、次のステップとして『実力をつける世界史100題』を進めていくことをおすすめします。
まとめ
今回は早慶レベルの難しい世界史の問題が編集できる『実力をつける世界史100題』について解説しました。
この教材は難関大学の世界史で狙われやすいポイントについてオリジナルの問題を使って学習が進められる良書です。随所に学習を効率化するための工夫がなされているため、短期間で早慶レベルの実力を身につけることができます。まずは基本的な世界史の用語や歴史的な流れをインプットした上で、『実力をつける世界史100題』を使って覚えた知識が身についているかどうかチェックして行ってください。
なお『実力をつける世界史100題』で扱われてる問題が難しすぎると感じる場合には、より簡単な別の問題集から取り組むことをおすすめします。自分の今の世界史の知識レベルや目指している大学の過去問のレベルに合わせて適切な教材を選んでください。世界史の問題集を選ぶにあたって今回ご紹介した情報を参考にしていただければ幸いです。