タテから見る世界史 パワーアップ版|国や地域ごとの知識が学べる1冊

科目 | 世界史 |
出版社 | 学研プラス |
目的 | 世界史の地域ごとの知識整理 |
対象者 | 標準的な教材を一通り終えた人 |
難易度 | 入試標準レベル |
分量 | 229ページ |
使用期間 | 高三9月~10月ごろ |
ジャンル | 世界史参考書 |
・具体的なオススメポイント
世界史の国ごとの知識が分かりやすくまとめられている
・注意点
基本的な知識を一通り理解してから取り組むこと
国や地域ごとの世界史の知識が分かりやすくまとめられている『タテから見る世界史 パワーアップ版』
今回ご紹介する『タテから見る世界史 パワーアップ版』は、国や地域ごとの世界史の知識がまとめられている参考書です。1つの国や1つの地域にフォーカスして、昔から現在に至るまでの歴史を整理してあります。
世界史の学習では、いつの時代にどのような世界情勢になっていたかという同時代のヨコのつながりと、地域ごとに見た時にどのような流れで国や地域が変化していったかというタテのつながりの両方を把握しておくことが大切です。『タテから見る世界史 パワーアップ版』では、その中のタテの歴史に焦点を当てた教材となっています。
今回は、そんな『タテから見る世界史 パワーアップ版』の詳しい内容や学習のポイントについてまとめました。入試で世界史を利用する受験生の方はぜひ参考にしてください。
講義部分や設問に加えて、別冊のまとめが世界史の知識整理に役立つ内容
『タテから見る世界史 パワーアップ版』はいくつかのパートに分かれています。各国や各地域ごとの出来事や人物について解説する講義部分、講義部分の内容の理解度を試すことができる設問部分、そして別冊の付録として世界史のタテのつながりが見やすくまとめられているという構成です。
講義部分に関しては、『タテから見る世界史 パワーアップ版』を使ってゼロから勉強していくというよりも、すでに覚えた知識を国ごとに再度復習するような使い方をおすすめします。設問部分では、各国や各地域の大切な出来事について、問題に答えるアウトプット形式で知識の確認が可能です。単に講義部分を読んだだけだと理解が曖昧な部分が残っているかもしれないため、設問を通じて理解度をチェックしておきましょう。
最後の別冊のまとめでは、世界史のタテのつながりが見やすいレイアウトでまとめられています。他の問題集や過去問演習に取り組んでいて忘れてしまった部分を見直す時や、定期的に復習して知識を整理するときに役立つ内容です。
『タテから見る世界史 パワーアップ版』を使うタイミングは、基本的な世界史の知識が一通り身に付いた後
世界史をこれから勉強する初学者の方は、『タテから見る世界史 パワーアップ版』に取り組む前に、教科書や標準レベルの教材を一通り終わらせるようにしましょう。ゼロから勉強する時に『タテから見る世界史 パワーアップ版』だけを使うのはおすすめしません。
その理由は、最初から国ごとに知識を覚えていくと、同時代に他の国で何が起きていたのかといった全体像がつかめなくなってしまうからです。世界史の学習では、まずは世界史全体の基本的な流れを把握して、そのあとで細部の知識を整理していくのが効率的です。最初からタテのつながりだけにフォーカスしてしまうとかえって効率が悪くなってしまうので、その点は注意しましょう。
『タテから見る世界史 パワーアップ版』を使う具体的なタイミングとしては、基本的な知識を一通り学び終わった高三の秋ごろから入試直前期がおすすめです。苦手な国や理解が曖昧な地域がある場合、その点を重点的に学習していってください。
国や地域ごとの知識整理は論述対策にも役立つ
『タテから見る世界史 パワーアップ版』を使って国や地域ごとの重要知識を整理しておくことは、知識問題を解くときだけでなく、論述対策にも役立ちます。国公立大学の世界史の問題では、ある国や地域に関して起きた出来事の流れや時代背景を記述形式で書かせるタイプの問題も多いです。
単に世界史の全体の流れをざっくり把握しているだけだと、特定の地域に関する出来事の細かいつながりをうまく説明できない場合があります。『タテから見る世界史 パワーアップ版』で国ごと、地域ごとに知識をまとめ直しておけば、論述問題でも曖昧な点なくしっかりと解答できるのでおすすめです。
特に、第一志望の大学の過去問で頻繁に出題されている国や地域がある場合には、そのエリアに関する出来事を重点的に把握しておきましょう。
まとめ
今回は、世界史の地域や国ごとのタテの流れが分かりやすく整理できる『タテから見る世界史 パワーアップ版』についてご紹介しました。この教材では、世界史の全体像ではなく、1つの国や1つのエリアに絞って過去から現在に起きた出来事の流れを解説しているのが特徴です。講義部分と設問部分に分かれているため、アウトプット形式での知識整理ができます。また、別冊のまとめを利用すれば各国、各地域の重要な出来事を総復習しやすいです。
『タテから見る世界史 パワーアップ版』は、世界史の基本的な知識が一通り身に付いた後のタイミングで利用しましょう。この教材を使ってゼロから学習を進めるというよりも、覚えた知識を地域ごとに整理する用途がおすすめです。世界史のタテの流れを把握して、知識問題や論述問題対策に役立てていってください。