『HISTORIA[ヒストリア] 世界史精選問題集』は、入試過去問をベースにした100題の分野別問題の演習と詳しい解説を通して、世界史のレベルを最難関大レベルまで引き上げることができる問題集です。
本記事では、『HISTORIA[ヒストリア] 世界史精選問題集』の特徴や使い方、レベル、いつから使うべきか、注意点について解説していきますので、ぜひ最後まで記事を読んで、本書を最大限活用してください。
教材名 | [ 大学受験TERIOSシリーズ ] HISTORIA[ヒストリア]世界史精選問題集 本当によくでる「究極の100題」 |
---|---|
ジャンル | 問題集 |
出版社 | 株式会社Gakken |
出版日 | 2015/04/16 |
必要時間目安 | 1周あたり約65時間 |
目指す大学群レベル | 東京一工・旧帝大・早慶上智・GMARCH・関関同立 |
分量 | 問題編:339頁 解答編:277頁 全:618頁 |
具体的なおすすめポイント
- 文化史・テーマ史を含め、通史全範囲を網羅的に復習できる
- 入試の過去問をベースに作成されており、実践力も鍛えることができる
- 圧倒的詳しさの解説で周辺知識や正しい解法を身につけられる
注意点
- 通史の理解や基本用語の定着がしていないと太刀打ちできない
- 復習に時間をかけないと学習効果が半減してしまう
- かなり分厚いので生半可な気持ちで望むと挫折する
圧倒的解説で確かな実力を『HISTORIA[ヒストリア] 世界史精選問題集』
『HISTORIA[ヒストリア] 世界史精選問題集』は、世界史の通史を分野別に復習ができる問題集で、GMARCHから早慶上智レベルの知識と実践力を定着させることができることができます。
本書の特徴は何といっても詳しくわかりやすい解説で、問題が339ページあるのに対し、解説が277ページと問題に匹敵するほどの分量をほこります。
ただ知識をアウトプットするだけではなく、難関大の入試を突破するために必要な周辺知識や問題の解き方を学ぶことができ、世界史の確かな実力を身につけることができる問題集です。
『HISTORIA[ヒストリア] 世界史精選問題集』はどんな人におすすめ?
『HISTORIA[ヒストリア] 世界史精選問題集』は、MARCH以上の偏差値の大学を目指す全ての受験生におすすめです。
世界史の学習をしていく上で、通史の理解や一問一答などを通した用語のインプットは不可欠ですが、それと同じくらい問題集での復習が欠かせません。
本書ではそうした復習に加えて、難関大に合格するために必要なプラスαの知識を補強したり、問題の解き方も学んだりできるため、ハイレベルな入試問題を解かなければならない全ての受験生に手にとっていただきたい問題集となっています。
『HISTORIA[ヒストリア] 世界史精選問題集』の特徴
『HISTORIA[ヒストリア] 世界史精選問題集』は、世界史の通史全範囲を網羅的に復習できる問題集です。
ここでは、難関大受験生必携の1冊である『HISTORIA[ヒストリア] 世界史精選問題集』の特徴を問題編と解説編にわけて紹介していきます。
入試過去問をベースにした問題編
問題編の構成は1〜6章が古代から現代までの通史で、7章は文化・テーマ史となっており、分野別に問題が設定されているため、網羅的に全分野の知識の定着度を確認できます。
また、問題数は各分野で1題ずつ合計100題ですが、その全てが入試の過去問をベースとしており、様々な形式の入試問題を通してより実践的なアウトプットを行うことができます。
出題大学名も記されており実施の入試問題をベースにしてはいますが、そこにさらにオリジナルの問題を適宜加えることで、その単元の用語カバー率を上げる配慮もなされている死角なしの問題集です。
圧倒的ボリュームの解説編
『HISTORIA[ヒストリア] 世界史精選問題集』の最大の特徴は、分厚くなることを覚悟で作成された圧倒的詳しさを誇る解説で、難関大突破に必要に必要な受験生が特に苦手とするタイプの問題が手厚くカバーされています。
また、用語の解説にはMARCHなどの「難関大」、早慶上智レベルの「最難関大」と明記されており、自分のレベルに合わせた復習が可能です。
各問題の解説に加えて、その分野全体を学習する上でポイントとなる点が説明されていて、さらに、191の「lecture」として重要な内容や間違いやすい点が整理されているため、解説だけでもかなりの知識を身につけることができます。
『HISTORIA[ヒストリア] 世界史精選問題集』の使い方
『HISTORIA[ヒストリア] 世界史精選問題集』は、覚えた知識をアウトプットして、さらに知識を増強するのに非常に適した問題集です。
ここでは、本書の使い方をいくつかのポイントに分けて解説していきます。
まずは何も見ないで問題を解く
『HISTORIA[ヒストリア] 世界史精選問題集』を具体的にいつから使えば良いかは後述しますが、本書に取り組む段階にはある程度の知識は身についているはずですから、まずはそれを信じて何も見ないで問題を解きましょう。
ただ、それでもわからない問題も多くあると思いますが、知識をアウトプットすることに意味がありますので、最後まで挫けず解き切りましょう。
解説を熟読する
本書のポテンシャルを最大限発揮するためには、答え合わせをした後に詳しい解説を、正解できた問題も含めて熟読していく必要があります。
まず単元全体のポイントを確認し、各設問の解説を読み込んでいき、最後に各単元に設定されている「lecture」のコーナーで重要事項を整理しましょう。
また、2週目以降に重視して確認するべき内容がわかりやすいように、特に覚えていなかった知識などには、マーカーなどでチェックをつけておくようにしてください。
適宜インプット教材に立ち戻る
『HISTORIA[ヒストリア] 世界史精選問題集』の解説はとても詳しくわかりやすいですが、それでも「難しいな」と感じる場合は、基本的な理解やインプットが抜けている可能性が高いです。
面倒でも適宜、教科書や講義系の参考書で理解を再確認したり、一問一答などのインプット教材に立ち返って基本事項の復習も行っていくことで、確かに知識を定着させていくことができるはずです。
最難関の知識は2週目以降から
本書は早稲田大学や慶應義塾大学などの最難関大の合格も目指すことのできる問題集となっているため、かなり細かいところまで解説されています。
1周目も解説は全て熟読しますが、初めから全てを暗記しようとすると時間もかかりますし、効率も悪くなってしまいます。
本書の解説では難易度がわかりやすいように、細かい知識には「難関大レベル」や「最難関大レベル」と表記されていますので、それを確認し、最難関大のレベルは2周目以降に覚えることを意識していきましょう。
もちろん、1周目の段階で難関大レベルの知識も十分に身についているのであれば、最難関大のレベルも覚えてしまってください。
『HISTORIA[ヒストリア] 世界史精選問題集』のレベル
『HISTORIA[ヒストリア] 世界史精選問題集』は、MARCHから最難関大である早慶上智に到達できるレベルの問題集です。
問題としては日東駒専から共通テストレベルの標準の内容も含まれてはいますが、あくまでも難関大を目指す問題集なので、基本的なインプットは終了していることが前提だと考えた方がいいでしょう。
難関大合格を目指す受験生が、過去問に入る前の知識の総復習とブラッシュアップのために使用するのが最も効果的な使い方です。
『HISTORIA[ヒストリア] 世界史精選問題集』はいつから使えばいい?
『HISTORIA[ヒストリア] 世界史精選問題集』はいつから使えばいいのでしょうか?
それは、教科書や講義系の参考書を使った通史の理解と一問一答やその他基本的なインプットのための参考書を完了させ、世界史の基礎力が定着した後です。
かなりレベルの高い問題も収録されているため、ある程度のレベルまで知識が身についていないとほとんどの問題が解けずに問題集の効果が半減してしまいます。
難関大を目指す受験生は、できれば高2の春から高3の夏休みに入る前、遅くても高3の夏休み終了時には世界史の基礎力が定着したこの段階に到達し、本書に取り組めるようにしてください。
『HISTORIA[ヒストリア] 世界史精選問題集』の注意点
『HISTORIA[ヒストリア] 世界史精選問題集』は、難関大合格を目指すあらゆる受験生に使ってほしい問題集ですが、いくつか注意点があります。
ここでは、本書の持つポテンシャルを最大限引き出すためにどのようなことに気をつけていけば良いかを解説していきます。
まずは基礎事項の定着を
「『HISTORIA[ヒストリア] 世界史精選問題集』はいつから使えばいい?」で解説した通り、本書に手をつけるのは通史の理解と基本的なインプットが終わった後にしてください。
この問題集は難関大を突破するために必要な演習力を身につけ、知識のレベルをさらに上げるための問題集のため、レベルの高い問題も多く収録されています。
基本的な知識が身についていない段階で取り組んでしまうと、ほとんどの問題を解くことができずに、本来アウトプットをするための問題集でほとんどアウトプットができないことになってしまい、想定された学習効果が得られません。
復習に時間をかける
『HISTORIA[ヒストリア] 世界史精選問題集』はアウトプットの問題集ですが、前述した通り、その真髄は解説にあります。
面倒でも正解した問題も含めてしっかりと解説を読み込み、わからない箇所や忘れている内容が多い箇所は、一問一答や通史の学習で使っていた参考書に立ち戻ってさらに復習をしてください。
覚悟を持って取り組む
最後に、精神論的ではありますが、『HISTORIA[ヒストリア] 世界史精選問題集』に取り組む際は、「絶対にやり切るぞ」と覚悟を持って取り組むようにしてください。
100題というボリュームと詳しい解説でかなり分厚い問題集なだけでなく、問題も骨のあるものが多いため、1周目はかなりの確率で多くの問題を間違えてしまうかもしれませんが、めげずに進めていきましょう。
問題集を全て完了した頃には難関大の入試に太刀打ちできる知識量と演習力が身についているはずです。
『HISTORIA[ヒストリア] 世界史精選問題集』|まとめ
本記事では、『HISTORIA[ヒストリア] 世界史精選問題集』について、その特徴や使い方、いつから使えばいいのかについて解説してきました。
『HISTORIA[ヒストリア] 世界史精選問題集』は分量も多く、なかなか骨のある1冊ではありますが、大学の入試問題から厳選された問題と圧倒的ボリュームの解説を消化することができれば、あなたの世界史の学力は確かに向上しているはずです。
ぜひ、本書を活用して、志望校合格を目指してください。