
科目 | 物理 |
出版社 | 数研出版 |
目的 | 物理難問演習 |
対象者 | 早慶・旧帝大志望者 |
難易度 | 早慶・旧帝大レベル |
分量 | 144ページ |
使用期間 | 高三10月ごろまで |
ジャンル | 物理問題集 |
・具体的なオススメポイント
早慶や旧帝大レベルの物理の良問が沢山演習できる
・注意点
解説は必要最小限のため、『名門の森 物理』などで解き方を学んでから取り組むこと
難関大学に対応するための十分な演習量が掲載された問題集『物理重要問題集 ―物理基礎・物理』
今回ご紹介する『物理重要問題集 ―物理基礎・物理』は、早慶や旧帝大などの難関大学に対応するための問題がたくさん掲載された教材です。学校で配布される問題集としても有名ですが、いきなりこの教材から物理の学習を始めるのは難しい場合があるため注意してください。『物理重要問題集 ―物理基礎・物理』は掲載されている問題量が多い分、一つ一つの問題の解説はそれほど詳しくありません。あくまでも、物理の問題がある程度解けるようになった人が、問題の演習を積み重ねて完成度を上げていくために使える一冊です。
基本的な問題が解けるようになった後、『物理重要問題集 ―物理基礎・物理』に載っている問題を練習していけば、難関大学に合格するための十分な力が身につきます。今回はそんな『物理重要問題集 ―物理基礎・物理』について、詳しい内容や学習のポイントについてまとめました。大学入試で物理を利用する人は是非参考にしてください。
A問題とB問題で難易度が分かれていて、各章の最初に要項のまとめがある
まずは、『物理重要問題集 ―物理基礎・物理』の内容についてご紹介します。この教材では、大学入試で頻出の物理基礎および物理の問題が多数収録されています。問題はA問題とB問題という二つのパートに分かれていて、それぞれで難易度が異なるのが特徴です。
A問題では、大学入試で出題される物理の問題として応用が利きやすいスタンダードな問題が扱われています。 A 問題で出題されている内容で分からないところがあれば、その部分の基礎的な理解が甘いということがわかりますので、重点的に復習するようにしましょう。
そして、B問題ではより大学入試に近い応用問題が扱われています。 基本的な知識が完璧に抑えられている上で、その知識を使ってどのようにして問題を解くかといったテクニックが必要とされる問題です。
各単元の A 問題が解けるようになった段階で、 B 問題にチャレンジして応用力を鍛えていきましょう。なお、それぞれの章の最初には、その単元の問題を解くのにあたって押さえておきたい基本的な知識がまとめて掲載されているのも『物理重要問題集 ―物理基礎・物理』の特徴です。問題を解いていて忘れてしまっている知識があれば、この部分を見直すことで記憶を整理することができます。
解説は必要最小限。問題演習量を積み重ねたい人向けの教材
大学入試で出題される様々なパターンの問題が掲載された『物理重要問題集 ―物理基礎・物理』ですが、解説の詳しさは必要最小限ということには注意が必要です。物理の入試レベルの問題をどのように解くかといった点では、似たような難易度で一問一問の解説がより詳しく載っている『名門の森 物理』などの教材をおすすめします。
まずは物理の基本的な知識を理解して、『名門の森 物理』で問題の解き方や考え方を身につけた上で、様々な問題に触れるために『物理重要問題集 ―物理基礎・物理』を活用するという流れが効率的です。
物理の難しい問題を解くのが初めての人が、『物理重要問題集 ―物理基礎・物理』の解説だけで解き方を理解するのは大変なので、自分の物理の実力に合わせて適切な教材を選んでください。
『物理重要問題集 ―物理基礎・物理』を解いた後は志望校の過去問演習が大事
『物理重要問題集 ―物理基礎・物理』に掲載されている問題は大学入試の実際の過去問から抜粋された良問が多いです。そのため、この教材で扱われている問題が一通り解ければ、志望大学の過去問に取り組むことができます。
物理の出題傾向は大学によって異なるため、自分が入試を受ける大学の過去問を繰り返し解いてパターンに慣れておくことが大切です。どのような単元からよく出題されているのか、それぞれの大問にかけられる時間はどれぐらいなのかといったポイントに注意して、過去問演習を繰り返すようにしましょう。
なお、『物理重要問題集 ―物理基礎・物理』に載っている問題が一通りマスターできれば、旧帝大や早慶の物理で合格点を取ることができます。しかし、東大や難関大学の医学部などではさらに難しい、クセの強い問題が出題されることがあるため、 より重点的に過去問演習をしておきましょう。
まとめ
今回は、難関大学の物理で合格点を取るための十分な問題演習ができる『物理重要問題集 ―物理基礎・物理』についてご紹介しました。この教材は、早慶や旧帝大といったハイレベルな大学の物理の入試問題に対応できる問題がたくさん載っています。難易度別に問題が分かれているため、まずは A 問題を一つ にして、その後応用問題であるB問題に取り組んでいくようにしてください。なお、この教材は掲載されている問題のボリュームが多いため、一つ一つの問題に対する解説は必要最小限のものとなっています。
問題の解き方がよくわからないという人は、『名門の森 物理』などの解説が詳しい教材を先に一通りマスターしてから、『物理重要問題集 ―物理基礎・物理』に取り組むようにしてください。過去問演習と合わせて物理の問題を繰り返し解き、合格に必要な実力を身につけていきましょう。