科目 | 数学 |
著者 | 鳥山 昌純 |
出版社 | 河合出版 |
目的 | 数学難問演習 |
対象者 | 文系で数学を利用する受験生 |
難易度 | 東京大学・京都大学・一橋大学レベル |
分量 | 48ページ |
使用期間 | 高3 夏休み~11月ごろまで |
ジャンル | 数学参考書 |
発売日 | 2014年6月 |
定価 | 本体 1143円+税 |
ISBNコード | 978-4-7772-1487-7 |
サイズ | A5判 |
・具体的なオススメポイント
難関大レベルの数学の問題が分かりやすく解説されている
・注意点
解き方を暗記するだけでなく、なぜその解き方になるのか理解すること
『文系数学の良問プラチカ 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B』とは
今回ご紹介する『文系数学の良問プラチカ 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B』は、文系入試の最難関大学における数学対策におすすめの参考書です。
『文系数学の良問プラチカ 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B』は文系数学で出題される数学Ⅰ・A・Ⅱ・Bの全単元が1冊にまとめられていて、解説も分かりやすい参考書となっています。
難しい問題が扱われている数学の参考書は、解答や解説が短かったり途中計算が分かりにくかったりするものもありますが、『文系数学の良問プラチカ 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B』ならその心配はありません。さらに、タイトルに「良問」の文字が入っている通り、解いておくと他の問題にも適用できるような応用力が身につく良問が厳選されているのが特徴です。
『文系数学の良問プラチカ 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B』で扱われている問題のレベルは、東京大学・京都大学・一橋大学といった最難関の国公立を想定したものとなっています。また、問題編には入試対策などを記載しており、解答編にはより理解しやすいように多くの図が記載されている参考書です。
『文系数学の良問プラチカ 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B』は全部で149題の問題が掲載されていて、1日3題ずつ取り組んでいくと2か月弱で一通り解き終えることができる分量になっています。
ただし、掲載されている問題は全て解くのにある程度時間がかかるような難問となっているため、『文系数学の良問プラチカ 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B』に取り組む場合にはある程度時間に余裕をもっておくのが理想的です。全ての問題について分かりやすい解説がついていて、途中計算なども省略せずに書かれています。
なお、もし『文系数学の良問プラチカ 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B』の問題を解いてみて自分には難しいと感じたり、入試直前で時間がとれない場合には無理に取り組む必要はありません。
既に直前期に入ってしまっている場合は『標準問題精講』やマセマの『合格!数学』シリーズの方が短期間でマスターすることが可能です。自分の現在の数学の実力や、数学の勉強に割ける時間などの状況に合わせて、適切な参考書を選びましょう。
他にも『文系数学の良問プラチカ 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B』が向いていない人は、「センター試験で8割以上の点数が一定して取れない」「『青チャート』や同レベルの参考書が解けない」「基礎固めが十分にできていない」が該当する人です。
また、同じシリーズの『理系数学の良問プラチカ 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B』がありますが、『理系数学の良問プラチカ 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B』は『文系数学の良問プラチカ 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B』に比べて難易度は高くなく解きやすい問題が多く収録されています。
そのため『良問プラチカ』をどうしても使いたいという人は、まずは『理系数学の良問プラチカ 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B』を使ってみてはいかがでしょうか。
『文系数学の良問プラチカ 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B』の使用前と使用方法について
難しい問題が扱われている『文系数学の良問プラチカ 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B』は、数学の標準レベルの問題が解けるようになってから取り組むことで最大の効果を発揮します。
この参考書に取り組む前に仕上げておきたい参考書の例は、『青チャート』『標準問題精講』『文系数学 入試の核心』『一対一対応の数学』シリーズなどです。
『文系数学の良問プラチカ 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B』は『一対一対応の数学』シリーズと比べられることが多いですが、それぞれ違った良さや特徴があります。
『一対一対応の数学』シリーズは『文系数学の良問プラチカ 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B』に比べて難易度は難しくなく、使う人をあまり選ばない参考書です。そして、『一対一対応の数学』シリーズは応用問題をメインとした参考書のため、複雑で頭を使う問題や計算が多い問題が多く掲載されています。
また分量も『文系数学の良問プラチカ 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B』に比べて多くないため、短い期間で数学をある程度のレベルまで力をつけたい人や何度も同じ参考書を解きたいという人におすすめの参考書です。
『一対一対応の数学』シリーズを含めた上記の参考書は、入試の難しい問題を解くための土台となる解法テクニックが掲載されているため、まずは上記の参考書を使って基本的な考え方を身に付けることが大切でしょう。
各単元の必須知識や標準レベルの例題の解き方が反射的に答えられるようになったうえで、『文系数学の良問プラチカ 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B』に載っている良問に挑戦してみてください。
では、上記の参考書を解き終えた人や基礎ができている人の『文系数学の良問プラチカ 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B』を使ったおすすめの勉強方法ですが、「毎日3問程度の問題を時間をかけて解く」です。
『文系数学の良問プラチカ 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B』の問題は、難しく時間のかかるものが多いですが多くの問題を一気に解こうとするのではなく、少ない問題量を毎日続けてこなすことが大切になってきます。
また、「問題が分からない・合っているか不安」という人も、まずは自力で何も見ずに途中式なども書きながら解いてみてください。そうすることで、どこが分かっていないのかを知ることができます。そして、解説や解答をみても分からない場合は学校の先生や塾の講師にすぐに聞いてください。
この流れを『文系数学の良問プラチカ 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B』を一通り解き終わるまで続け、全ての問題を解き終わった後は解けなかった問題だけ解いたり、もう一度全ての問題を解くのも良いでしょう。
『文系数学の良問プラチカ 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B』を使用する際の注意点
『文系数学の良問プラチカ 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B』を使って数学の学習を進めていく際のポイントに、「間違った問題や分からなかった問題について深く理解する」が挙げられます。
解答に載っている解き方を機械的に覚えるだけだと、このレベルの参考書への取り組み方としては不十分です。そうではなく、なぜその解き方になるのかであったり、どのようなタイプの問題にはどの解法を使うかといったポイントを自分なりに考えながら、しっかりと時間をかけて取り組むことをおすすめします。
これにより、初見の問題でも自力で解き方を導き出す実力が身につきます。
また、『文系数学の良問プラチカ 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B』に載っているレベルの問題になると、一見して解き方がすぐ思いつかないようなものばかりです。この時、自分の持っている知識の中でどれを使うのかであったり、問題文に提示されている条件の内使っていないものは無いかであったりといったポイントをできるだけ自力で探ることをおすすめします。
ある程度粘ったうえで分からない問題は、その段階で解説を見るようにしましょう。この方法で取り組めば、入試本番で解き方を試行錯誤し解法を探る力がしっかり身につきます。
『文系数学の良問プラチカ 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B』の特徴や使い方|まとめ
今回は、東京大学・京都大学・一橋大学レベルの最難関大学を受験する文系の受験生におすすめの参考書『文系数学の良問プラチカ 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B』についてご紹介しました。
この参考書では、数学ⅠAⅡBの難しい問題を解くために必要な考え方が、分かりやすい解説とともに掲載されています。途中計算などもほぼ省略なしでしっかり解説されているので、答えを見てもなぜその解き方になるのか分からないということがありません。
ハイレベルな問題をスムーズに学習することが可能です。なお、問題数は149題となっていますが一通り解くのにはある程度時間がかかるため、数学の学習にあまり時間が割けない人は『標準問題精講』やマセマの『合格!数学』シリーズなどをおすすめします。
また、『文系数学の良問プラチカ 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B』を使う前におすすめの参考書は、『青チャート』『標準問題精講』『文系数学 入試の核心』『一対一対応の数学』シリーズです。
今回ご紹介したポイントを参考に、難関大学の数学で高得点を狙える実力を身につけていってください!