科目 | 数学 |
出版社 | 数研出版 |
目的 | 文系数学の基礎仕上げ |
対象者 | 文系で数学を利用する受験生 |
難易度 | 共通テスト・日東駒専レベル |
分量 | 215ページ |
使用期間 | 高三10月ごろ |
ジャンル | 数学問題集 |
・具体的なオススメポイント
数ⅠAⅡBの問題が1冊でコンパクトに総復習できる
・注意点
基本的な問題が解けるようになった後に仕上げとして取り組むこと
文系数学の基礎の総仕上げに使える問題集『文系・共通テスト対策数学ⅠAⅡB 入試必携168』
ご紹介する『文系・共通テスト対策数学ⅠAⅡB 入試必携168』は、黄色チャートと青チャートの中間くらいの問題レベルを厳選した参考書なので文系数学の基礎の総仕上げとして使える問題集です。
『文系・共通テスト対策数学ⅠAⅡB 入試必携168』はチャート式のシリーズとして出版されており、数学ⅠAおよびⅡBの問題が全部で168題にまとめられているため一通り解く場合にもそれほど時間がかからず、黄色チャートや青チャートなどの通常の参考書と比べて問題数がかなり少ないのが特徴です。
チャート式の参考書ではありますが、頻出問題を数多く網羅するタイプの問題集ではなく基本的な問題が解けるようになった後に取り組むことで文系数学の全分野の復習を効率よく進めることができます。
『文系・共通テスト対策数学ⅠAⅡB 入試必携168』について詳しい内容や学習のポイントをご紹介します。
文系で数学の実力をアップしたい方はぜひ参考にしてください。
共通テストや日東駒専レベルで出題されるような演習問題がまとまっている
共通テストや日東駒専の文系数学の入試では、数学で登場する基本的な公式をきちんと利用できれば解ける問題が多く『文系・共通テスト対策数学ⅠAⅡB 入試必携168』で扱われている問題が解けるようになると共通テストや日東駒専レベルの入試問題に対応できるようになります。
しかし、数学が苦手な人にとってはどのような問題に対してどんな解法を使えばいいのかわからない場合がありますが、この参考書は文系数学の入試で出題される基本問題について典型的な解き方のパターンを「定石」として解説しているため数学が苦手な人でも理解しやすいです。
数学の入試問題がなかなか解けずに悩んでいる人は『文系・共通テスト対策数学ⅠAⅡB 入試必携168』で解説されている定石を使うことで、問題を見た瞬間にどの解き方を使えばよいかが判断できるようになりますが、細かい式変形は省略されているので答案の行間を読めるだけの学力が必要になってきます。
教科書レベルの問題が一通り解けるようになった後に取り組むこと
共通テストや日東駒専レベルの文系数学の解法が紹介されている『文系・共通テスト対策数学ⅠAⅡB 入試必携168』ですが、扱われている基本的な公式についての詳しい説明などは載っていないため、教科書レベルの問題が一通り解けるようになった後で取り組むのがおすすめです。
『文系・共通テスト対策数学ⅠAⅡB 入試必携168』に載っている解法パターンを暗記することで機械的に点を取ることもできなくはありませんが、公式や定理の意味を理解せずに解法だけを丸暗記してしまうと少しひねった問題が出されたときにすぐ行き詰ってしまいます。
教科書や基本的な講義形式の参考書を使って基礎事項を押さえ、例題が解けるようになった後で『文系・共通テスト対策数学ⅠAⅡB 入試必携168』を使って総仕上げを行うのが理想的です。
もし、この教材を解いていく中で内容を忘れてしまっている単元が見つかった場合には、その都度教科書に戻って復習しておくようにしましょう。
また、日東駒専や共通テストレベルでしたら『文系・共通テスト対策数学ⅠAⅡB 入試必携168』で十分ですが、それ以上の大学を目指す方なら他の演習書に取り組むことをおすすめします。
『文系・共通テスト対策数学ⅠAⅡB 入試必携168』の後は過去問演習も忘れずに
『文系・共通テスト対策数学ⅠAⅡB 入試必携168』はあくまでも基本問題の総仕上げ用の問題集のため、この教材をマスターすれば合格に必要な力がすべて身につくわけではありません。
『文系・共通テスト対策数学ⅠAⅡB 入試必携168』の後は必ず志望大学の過去問を繰り返し解くようにすることで、各大学特有の出題傾向や時間配分について対策を練ることができます。
どんなに基礎が固まっていたとしても入試問題を初見で解くのは簡単ではないため、過去問をしっかりと研究して想定される出題形式に慣れておくようにしましょう。
また、第一志望の大学の過去問演習に加えて余力があれば似たようなレベルの問題を解いておくのもおすすめです。過去問や類題を解く中で解き方が分からないものが出てきたら、『文系・共通テスト対策数学ⅠAⅡB 入試必携168』を使って基本的な解法パターンを復習していってください。
まとめ
文系の数学の基礎問題の総仕上げができる問題集『文系・共通テスト対策数学ⅠAⅡB 入試必携168』についてご紹介しました。
この教材はチャート式の参考書ではありますが、扱われている問題の分量はコンパクトで数ⅠAⅡBを1冊にまとめたものです。文系の数学の基本問題が一通り解けるようになった後で『文系・共通テスト対策数学ⅠAⅡB 入試必携168』を使って知識の総仕上げをする方や黄チャートや青チャートを一度完成させた人がアウトプットのために使用する場合、入試までに時間がなくて特に重要なパターンの問題に絞って勉強したい方におすすめします。
また、普段から使うには問題数が少ないため、受験まで時間があり1冊目として買おうとするなら黄チャートや青チャートを選んだ方が良いでしょう。
『文系・共通テスト対策数学ⅠAⅡB 入試必携168』は文系の数学入試で頻出の問題について解法パターンを定石としてまとめて紹介しているので、文系数学の典型問題をスピーディに解くことができ、日東駒専や共通テストレベルの難易度に対応できます。
『文系・共通テスト対策数学ⅠAⅡB 入試必携168』を解き終えたら志望大学の過去問演習を繰り返して合格に必要な点数をしっかりと取れるようにしていきましょう。