<目次>
数学を基礎から学びたい人におすすめ『数学1・A基礎問題精講』
青チャート・黄チャートと基礎問題精講の比較
中堅私大レベルや共通テスト対策におすすめ
できるまで繰り返し学習してから次に進もう
まとめ
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科目 | 数学 |
出版社 | 旺文社 |
目的 | 数学基礎固め |
対象者 | 数学の基礎固めをしたい人向け |
難易度 | 中堅私大・共通テストレベル |
分量 | 284ページ |
使用期間 | 高2~高3 1学期ごろまで |
ジャンル | 数1A問題集 |
具体的なオススメポイント
問題数が少ないため、短期間で基礎をマスターできる
注意点
繰り返し学習し、解き方を定着させること
数学を基礎から学びたい人におすすめ『数学1・A基礎問題精講』
『数学1・A基礎問題精講』は、中堅私大レベルや共通テストを解くための基礎固めをしたい人におすすめの教材です。
基礎を網羅しているタイプの参考書としては「チャート式」などが有名ですが、問題数が多く全然前に進まないので途中で挫折してしまう人も少なくありません。しかし基礎問題精講は問題数が絞られ、重要な問題のみがピックアップされてできた問題集なので効率よく学習を進めることができ、何度も復習することが可能です。
数学1・Aは文理問わず、入試の必要科目になることがあるため文系でも数学の基礎固めをしたい人は、この参考書に載っている問題をしっかり解けるようにしましょう。
本記事では、基礎問題精講の詳しい特徴や学習のポイントについてご紹介します。
青チャート・黄チャートと基礎問題精講の比較
基本事項から典型的な問題まで網羅した参考書として有名な「チャート式」は、「基礎問題精講」とどのように違うのでしょうか。
まず、青チャートや黄色チャートの問題数と比較すると、基礎問題精講に掲載されている問題数はチャートの3分の1程度なので一通り解き終わるまでに必要な時間も3分の1だけで済みます。チャートで3か月かかる問題量でも、基礎問題精講なら1か月でマスターできるため、短期間で基礎固めしたい人におすすめです。
問題数が少ないことに対して不安に感じることもあると思いますが、薄い問題集を繰り返し解き完璧にした理解していた方が成績は確実に上がります。
次に、問題の難易度について比較すると青チャートよりもやさしめな問題が多いことや必要最低限の難易度設定となっているので、数学の基礎をきちんと理解できるようになっています。
数学基礎問題精講の難易度レベルは、大学で言うと偏差値50程度の大学であれば対応可能です。 またこの問題集に加えて過去問をやり込んでいけば、MARCHの文系、理系の1部の問題も解けます。対してチャート式はGMARCHや関関同立・地方国公立などの難関大学を受験する人や東大をはじめとする旧帝大や東工大・一橋大・早慶と言った最難関大学を受験する人のレベルです。
さらに解説にも大きな違いがあります。
チャート式は簡単な説明や解説が多いため、ゼロから数学の学習を始めようとしている方には少し難しい場合があります。数学の基礎を学べる参考書ではありますが「入試で頻出の問題」が漏れなく網羅されているという点がチャート式のメリットとなっているため、チャート式は辞書のように活用するといいでしょう
一方、基礎問題精講は解説が丁寧なので、自習中にわからない問題があっても解説を見ることで答えを導き出すことができるため、1から基礎を学習していく人でも使いやすい参考書です。
中堅私大レベルや共通テスト対策におすすめ
中堅私大レベルの数学の問題や共通テストレベルの実力を身につけるには「基礎問題精講」がおすすめですが、数1・Aの各単元の知識がまったくない状態からいきなり問題を解くのは難しいのため、先に教科書や他の講義系のやさしい参考書を使って各単元の公式や定理を理解するようにしましょう。
そのうえで基礎問題精講に載っている基本問題をヒント無しで解けるように学習を進めていくのがおすすめです。
数学の勉強を始めるとき、ただ教科書を読んでいるだけだと実際に問題を解く力が身につかず点数は上がっていかないので、教科書で理解した後は各単元で頻出の問題を一通り解ける状態にしておきましょう。
基礎問題精講に載っている問題は基礎問題を解くためにやっておきたい良問ばかりなので、これらの問題を一通り解けるようにするだけで共通テストや中堅私大レベルはクリアできるだけの実力を身に着けることができます。
できるまで繰り返し学習してから次に進もう
基礎固めをする際、理解が浅い単元や覚えたての公式などは記憶に定着しておらず時間が経つと忘れていってしまうので、1回解けるようになった問題は1週間ごとや1か月ごとなど期間を決めて繰り返し学習をするのがおすすめです。
また、入試への焦りからいろいろな問題集に手を付けてしまう人がいますが、これはかえって非効率になってしまいます。新しいものに手を出すよりは、1つの問題集がしっかりできるようになってから、次の問題集を進めるようにしましょう。
数1・Aの基礎問題が終わったら次に数2・Bの基礎問題に取り組み、それらが全てできるようになってから数1Aの応用問題や数2Bの応用問題が載っている問題集に進むようにしてください。
また、1度解いた問題を復習するときは、答えが合っているかどうかよりも「正しい解き方が自分で導き出せることができているのか」や「考え方やプロセスをきちんと理解することができているか」が大切です。
もし、解き方が分からないところがあれば解説を良く読み直すようにしましょう。特に数Aの図形問題では、証明などの記述形式の問題も多く含まれるので繰り返し手を動かして解き方や考え方の基本パターンを定着させるようにしてください。
まとめ
『数学1・A基礎問題精講』はチャート式と比べて問題数が少なく、基礎レベルの問題がコンパクトにまとまっているので短期間で効率よく数学の基礎を身に着けることができるため、数学をこれから学ぶ人や基礎固めをしたい人におすすめです。
基礎問題精講の問題が一通り解けるようになると、中堅私大レベルや共通テストの数1・Aの問題は解けるようになるでしょう。
問題数が多いチャート式を全部解いたとしても忘れてしまっては意味がないため、知識を定着させるには各単元で重要な基本問題を繰り返し解き、頭に入れることが重要です。