科目 | 数学 |
出版社 | 学研プラス |
目的 | 数学基礎理解 |
対象者 | 数学の基礎から学びたい人 |
難易度 | 少し易しめ |
分量 | 612ページ(ⅠA)、936ページ(ⅡB)、721ページ(Ⅲ) |
使用期間 | 高3の夏休みの終わりまで |
ジャンル | 数学参考書 |
・具体的なオススメポイント
キャラクターのセリフの掛け合いや丁寧な解説で、数学の基礎が分かりやすく学べる!
・注意点
『基礎問題精講』などをメインの教材として、分からないところを調べる辞書のような使い方がおすすめ
授業や教科書で習った数学の問題が分からない人におすすめ!『やさしい高校数学 シリーズ』
今回ご紹介する『やさしい高校数学 シリーズ』は、数学の基礎的な問題についてとても丁寧に解説されている参考書です。
『やさしい高校数学 シリーズ』は、数ⅠA、数ⅡB、数Ⅲの3冊が出版されており、文系理系問わず受験で数学を使用する方全員が使える便利な1冊となっています。
本書は、一般的な数学の教材とは異なる変わった構成となっており、キャラクターが会話するような形で解説が進んでいくのが特長です。
そのため、数学に苦手意識がある人や、授業で習った単元がいまひとつ腑に落ちないという人でも、キャラクターのセリフの掛け合いを読んでいくだけでだんだん理解できるような構成になっています。
数学の問題は解き方を機械的に暗記するだけでもある程度解けるようになりますが、共通テスト以上のレベルの問題を解こうとすると単元に対しての理解が必要です。
『やさしい高校数学 シリーズ』なら、数学の各単元がどういう意味なのか、なぜそのような解き方をするのかといった点までしっかり理解できるため、「他の参考書で数学をいまいち理解できなかった…」という方にもおすすめできます。
ただし、あくまでも基礎を理解するための教材なので、この1冊だけで数学の学習を終わらせることは難しいです。
そこで今回は、『やさしい高校数学 シリーズ』の詳しい内容や数学を学習する際のポイントについて解説します。
公式や定理の使い方、途中式の計算方法がすべて分かりやすく解説されている
『やさしい高校数学 シリーズ』では、掲載されているすべての問題について、答案の書き方がとても丁寧に解説されています。
一般的な数学の教材では、解答が載っていても途中式の展開の仕方が良くわからないことや、「なぜその式を使うのかわからない」ということも少なくありません。
その点、『やさしい高校数学 シリーズ』では、キャラクターのセリフの掛け合いの中でつまずきやすいポイントや考え方が解説されているため、疑問を抱えることなくスムーズに理解できます。
ただし、『やさしい高校数学 シリーズ』は、実際のテストで書く答案としては必要以上にかみ砕いてしまっている部分もあるため、解説されている答案の書き方を学ぶ際には注意する必要があります。
『やさしい高校数学 シリーズ』は、数学が苦手な人に向けて分かりやすく解説することを重視した教材のため、説明が多すぎる場合があります。
テストの答案に書いてバツになってしまうようなものではありませんが、あくまでも自分が理解するための解説として読むのがおすすめです。
テストの際に答案用紙に書く解答としては、別の教材である『基礎問題精講』などの模範解答を参考にしましょう。
先に『やさしい高校数学 シリーズ』で基本的な考え方を理解した上で、『基礎問題精講』などを使って演習を積み重ねる勉強ルートがおすすめです。
イラストや図が多用されていてレイアウトも分かりやすい
数学の問題では、文字を読んでいるだけだとなかなかイメージがわかないようなものも登場します。
『やさしい高校数学 シリーズ』の解説はイラストや図も多用されていて、直感的に理解できるのが特長です。
教材の紙面構成のレイアウトもよく考えられていて、適度に余白が設けられているため読みやすくなっています。
図形の問題では図があるのが普通ですが、三角関数や指数関数、対数関数といった分野でもイラストが使われているため、教科書を読んで理解できなかった人にもおすすめです。
特に、微分や積分といった高校で初めて習うような考え方は、最初の内は理解しづらいため、『やさしい高校数学 シリーズ』を使って概要を理解してから、他の問題集や教科書の問題に改めて取り組むようにしましょう。
『やさしい高校数学 シリーズ』を使ったおすすめの学習法
高校数学の各単元が分かりやすく解説されている『やさしい高校数学 シリーズ』について、おすすめの学習法をご紹介します。この教材は解説が分かりやすいですが、本書だけでは受験に必要な数学の知識を網羅することはできません。
そのため、大学入試で出題される問題が体系的に学べる別の教材をメインの問題集として、分からないところだけ『やさしい高校数学 シリーズ』を使って理解するような学習方法がおすすめです。
メインとする問題集は、『基礎問題精講』や『青チャート』、『フォーカスゴールド』などが挙げられます。
ただし、『青チャート』や『フォーカスゴールド』は問題数が多い上に、私立の難関大学レベルの問題も掲載されているため難しいかもしれません。
とりあえず数学の基礎固めをしていきたいという人は、『基礎問題精講』をメインの問題集として解きながら、理解が難しいところは『やさしい高校数学 シリーズ』を調べるという辞書的な使い方がおすすめです
まとめ
今回は、数学が苦手な人でも分かりやすく理解できる『やさしい高校数学 シリーズ』についてご紹介しました。
この教材では、各単元に登場する考え方や公式、計算方法が、キャラクターのセリフの掛け合いや練習問題を通じて分かりやすく解説されています。
そのため、学校の数学の授業を聞いていても解き方がよく分からず困っている人や、教科書や問題集の解説を読んでもなぜその答えになるか分からないという人にもおすすめです。
ただし、『やさしい高校数学 シリーズ』の答案は読者に分かりやすくなるようにかみ砕いて書かれてあるため、テストでそのまま使う目的には向いていません。
そのため、『基礎問題精講』などの教材をメインの問題集として学びながら、内容が理解できないところに限って『やさしい高校数学 シリーズ』で調べながら進めていくという学習法をおすすめします。
数学が理解できずに悩んでいる人は、ぜひ今回ご紹介した『やさしい高校数学 シリーズ』の分かりやすい解説を読んでみてください。
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