
科目 | 数学 |
出版社 | 数研出版 |
目的 | 数学基礎演習 |
対象者 | 入試で数学を利用する人 |
難易度 | 数学基礎レベル |
分量 | 472ページ |
使用期間 | 高三夏休み前ごろまで |
ジャンル | 数学問題集 |
・具体的なオススメポイント
数学の難易度の低い問題が多数掲載されている
・注意点
解説が少ないので、初めて学習する人は別の教材を併用すること
『白チャート(新課程チャート式基礎と演習数学Ⅰ+A)』とは
今回ご紹介する『白チャート(新課程チャート式基礎と演習数学Ⅰ+A)』は、基本的なレベルの数学の問題が数多く掲載されている問題集です。
チャート式シリーズの数学の教材には全部で4種類あり、その中で最も難易度が低いものとなっています。チャート式に見られる共通の特徴として、網羅性が高く問題のボリュームが多いという点があります。ただし、難易度が最も低い教材だからといって、数学を初めて学習する人におすすめというものではありません。
数学の基礎が身についていない人や、基本的な公式をまだ理解できていない人にとっては、『白チャート(新課程チャート式基礎と演習数学Ⅰ+A)』の問題でも難しいと感じてしまうでしょう。
教科書や他の講義形式の参考書で基本を理解した上で、演習問題をたくさん解きたいという場合におすすめの教材です。今回はそんな『白チャート(新課程チャート式基礎と演習数学Ⅰ+A)』について、詳しい内容や学習のポイントについてご紹介します。これから数学を学習する人は是非参考にしてください。
『白チャート(新課程チャート式基礎と演習数学Ⅰ+A)』の注意点
『白チャート(新課程チャート式基礎と演習数学Ⅰ+A)』を含むチャート式の教材の長所として、問題数が多いことが挙げられますが、その分一つ一つの問題に対する解説の量は少なくなっていることに注意が必要です。
答えを出すために必要最小限の解説だけになっているので、模範解答に書かれている式変形や、なぜその公式を使うのかといったポイントが初学者では読み取れない可能性があります。
すでに各単元の基本事項を理解していて、教科書や学校で使っている問題集以外の教材で練習量を積み重ねたいという人であれば問題ありませんが、基本問題を始めて解くときに『白チャート(新課程チャート式基礎と演習数学Ⅰ+A)』だけを使って学習を進めるのは難しいです。
また、この教材は収録されている問題のボリュームが非常に多いため、全ての問題をやり遂げようとすると挫折してしまう可能性があります。あくまでも演習量を積み重ねるための補助教材のような位置づけで使い、数学の基本事項をマスターするためには別のコンパクトな参考書を使うのがおすすめです。
『白チャート(新課程チャート式基礎と演習数学Ⅰ+A)』のレベル
数学を始めて勉強する人にとっては、解説の分量が少ない『白チャート(新課程チャート式基礎と演習数学Ⅰ+A)』でいきなりスタートするのは無理があります。そのため、数学の教科書の説明をしっかり読み込むか、教科書の内容をより噛み砕いてわかりやすく説明してくれている別の参考書を使うのおすすめです。
初めて数学を勉強する人にもおすすめの教材には『初めから始める数学』シリーズや、ある程度基本的な知識が身についている人におすすめの『基礎問題精講』シリーズなどがあげられます。
『初めから始める数学』シリーズは、高校数学の基本的な事項をはじめて学ぶ人でも講義形式でわかりやすく学べる教材です。解説が詳しく丁寧なことに加えて、中学数学レベルの内容から順番にステップアップする構成の、初学者に優しい教材となっています。
『基礎問題精講』シリーズは、基本的な公式や問題の解き方をマスターした人が、大学入試レベルの標準的な問題を解けるようにするために使える教材です。
チャート式よりも問題の分量が少なく解説が詳しいため、時間がない人でも短期間で数学の基本をマスターすることができます。これらの参考書を使って基礎を固めていくのがおすすめです。
『白チャート(新課程チャート式基礎と演習数学Ⅰ+A)』の使い方
『白チャート(新課程チャート式基礎と演習数学Ⅰ+A)』の用途としては、学校の数学の授業ペースに合わせて、自分で練習を積み重ねるなどの使い方をおすすめします。
基本レベルの問題は、同じ問題を繰り返しといていると答えや解き方を覚えてしまったりして、基礎が本当に身についているかどうかがチェックしづらいことも多いです。特に学校の数学の授業ペースが早い場合には、一つ一つの単元の演習量が十分でないままに先に進んでしまうこともあります。
そこで、難しすぎないレベルの問題をたくさん解く目的で『白チャート(新課程チャート式基礎と演習数学Ⅰ+A)』を活用すれば、各単元の基本的な問題の解き方をスムーズに身につけていくことが可能です。
このような使い方で『白チャート(新課程チャート式基礎と演習数学Ⅰ+A)』の問題を解き、基礎固めに役立てることをおすすめします。
まとめ
今回は、チャート式の教材の中で最も難易度が低い『白チャート(新課程チャート式基礎と演習数学Ⅰ+A)』についてご紹介しました。難易度が低いとはいえ、数学の基本的な内容をはじめて学ぶ人にとっては解説が少ないので注意が必要です。
この教材だけで数学の基本をマスターするというよりは、教科書や別の講義形式の参考書を使って基本を理解した上で、問題演習を積み重ねる用途で使うようにしましょう。今回ご紹介した内容参考に、自分のレベルに合った適切な教材で数学の基礎固めを進めていただければ幸いです。