科目 | 数学 |
出版社 | 数研出版 |
目的 | 数学入試レベル演習 |
対象者 | 数学が得意な理系受験生 |
難易度 | 入試標準レベル |
分量 | 問題80ページ、解答解説280ページ |
使用期間 | 高三10月ごろまで |
ジャンル | 数学問題集 |
・オススメポイント
理系数学の入試レベル問題が厳選されている
・注意点
教科書のような固い解説なので数学が苦手な人には向いていない
入試レベルの数学の問題演習ができるシンプルな参考書『数学重要問題集ー1・2・3・A・B(理系)』
今回ご紹介する『数学重要問題集ー1・2・3・A・B(理系)』は、数研出版から出ている大学入試向けの数学の参考書です。数研出版は高校数学の教科書を製作している会社のため、『数学重要問題集ー1・2・3・A・B(理系)』も教科書のような硬めの文体になっています。ある程度数学の実力が身についている人や、数学が好きな受験生向けの内容です。
数学に苦手意識がある人や、教科書を読んでもあまり問題が解けずに困っている人は、より噛み砕かれた説明が載っている他の参考書を使うことをおすすめします。『数学重要問題集ー1・2・3・A・B(理系)』は1冊で理系数学に出題されるすべての分野が載っているため、数学の全範囲をまんべんなく強化したい理系の受験生におすすめです。
今回はそんな『数学重要問題集ー1・2・3・A・B(理系)』について詳しい内容や学習のポイントについてご紹介します。入試に対応できる数学の実力を身につけたい人はぜひ参考にしてください。
難易度別にA問題、B問題、C問題の3つのパートに分かれている
『数学重要問題集ー1・2・3・A・B(理系)』に掲載されている問題は、A問題からC問題まで難易度別に3つのパートに分類されているのが特徴です。A問題は教科書レベルの基本的な問題が含まれ、各単元の公式や定義を理解しているかどうかチェックするために使えます。B問題は、入試の標準レベルからやや難しい応用問題が中心です。
C問題は、入試で差がつくハイレベルな問題がまとまっています。各単元の基本的な内容から復習したい場合は、A問題から順番に解いていくのがおすすめです。もし、基本的なレベルの問題は解ける自信があれば、B問題から取り組んでも問題ありません。
各単元の学習が一通り終わっていて、入試レベルの実力を身につけていきたい人はB問題とC問題に取り組みましょう。なお、B問題からチャレンジして自力で解ける問題が少ない場合には、基礎固めが不十分な可能性が高いです。
B問題が難しく感じる場合は無理に進めず、より分かりやすい説明の基本的な参考書から順番にステップアップしていきましょう。『数学重要問題集ー1・2・3・A・B(理系)』のA問題は難易度は低いですが解説はシンプルになっているため、基本的な知識を理解する用途としては他の参考書で学び直す方が効率が良いです。
苦手な単元が見つかった場合には単元別の参考書を使って対策しましょう
理系の数学で出題されるすべての単元が演習できる『数学重要問題集ー1・2・3・A・B(理系)』ですが、解いていく中で苦手な単元が見つかった場合には単元別に特化した対策を行いましょう。
その際、ある程度基本的な知識が身に付いていて、単に公式の使い方を忘れていたりするだけであれば『数学重要問題集ー1・2・3・A・B(理系)』の解説で対応可能です。一方、なぜその公式を使って解くのかがわからないなど、根本的な理解が甘い部分がある場合には、わかりやすい参考書で復習してください。
公式や定理に関する理解が曖昧なまま『数学重要問題集ー1・2・3・A・B(理系)』の問題の解き方だけ丸暗記しても、応用力が身につきません。正解をそのまま覚えるのではなく、なぜその解き方になるのか自分なりに説明できるようにしていってください。
『数学重要問題集ー1・2・3・A・B(理系)』の解説は必要最小限の要点だけを抑えたシンプルな説明になっているため、腑に落ちない部分があれば講義形式の参考書や教科書に戻って基礎を固めておきましょう。
『数学重要問題集ー1・2・3・A・B(理系)』の後は数学の過去問演習もお忘れなく
『数学重要問題集ー1・2・3・A・B(理系)』では入試レベルの問題演習ができますが、志望する大学の実際の過去問演習も大切です。大学によって数学の問題に出題傾向の偏りがあるため、自分が受ける大学の過去問はできるだけ昔のものまで遡って対策しておきましょう。
過去問をたくさん解くことによって、毎年繰り返し出題されている単元を見つけたり、大問ごとの適切な時間配分を身に付けたりすることができます。理系の大学入試では数学の配点が大きくなっている学部もあるため、数学の重要度が高い場合は過去問演習を繰り返すことが大切です。
まずは『数学重要問題集ー1・2・3・A・B(理系)』を使って入試レベルの問題が解ける実力を身につけた後、自分が受ける大学の過去問の演習に取り組むようにしましょう。なお、すでに解いた年度の問題も、繰り返し練習することによって新たな発見が得られます。
基本的な内容を身に付けた後は、時間の許す限り過去問を解き直すのがおすすめです。
まとめ
今回は理系数学で出題される全分野の問題が厳選されている参考書『数学重要問題集ー1・2・3・A・B(理系)』についてご紹介しました。教科書を製作している数研出版が出している参考書のため、解説の文章が教科書のような固い文体になっています。数学が苦手な人にとっては取り組みにくい部分もあるため、難しく感じる場合にはより分かりやすく解説された参考書がおすすめです。
数学が得意な人で、入試レベルの問題演習に取り組みたい人は『数学重要問題集ー1・2・3・A・B(理系)』のB問題やC問題に取り組むようにしてください。
なお、この参考書の問題が一通り練習できた後は、自分が受ける大学の実際の入試問題も繰り返し解きましょう。過去問を解くことによって大学ごとの出題傾向の偏りを把握し、適切な対策がとれます。また、大問ごとの時間配分の感覚を身に付けることも可能です。
今回ご紹介した内容を参考に、ぜひ大学入試の理系数学を攻略していってください。