
『数学Ⅲ・C基礎問題精講 五訂版』は、数学Ⅲ・Cの標準的な入試問題をできるだけ短期間で学習し終えることを目的とした参考書です。
厳選された良問をテーマ別に整理してあるため効率よく学習を進めることができるようになっています。
『数学Ⅲ・C基礎問題精講 五訂版』は、どんな人におすすめなのか、レベルはどうなのか、またその効果的な使い方を紹介していきます。
教材名 | 数学Ⅲ・C基礎問題精講 |
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ジャンル | 参考書 |
出版社 | 旺文社 |
出版日 | 2024年2月14日 |
必要時間目安 | 2ヵ月 |
目指す大学群レベル | GMARCH・関関同立・成成明学・四工大・日東駒専・産近甲龍・女子大 |
分量 | 304頁 |
具体的なおすすめポイント
- 短期間で完成できるように問題を厳選している
- 考え方やポイントを問題ごとに丁寧にまとめている
- 標準的な入試問題に限定しているため無駄なく学習できる
注意点
- 基本事項は網羅していなければ利用できない
- 難関大学の対策には対応していない
- 学校の定期テスト対策には不向きである
数学Ⅲ・Cを短期間に演習できる│『数学Ⅲ・C基礎問題精講 五訂版』
『数学Ⅲ・C基礎問題精講 五訂版』は、短期間で数学Ⅲ・Cの標準的入試問題に対応できる力をつけることができる参考書です。
厳選された良質な問題と分野別にパターン化された構成で、数学Ⅲ・Cを苦手とする人にも理解しやすいようにまとめられています。
『数学Ⅲ・C基礎問題精講 五訂版』はどんな人におすすめ?
『数学Ⅲ・C基礎問題精講 五訂版』は、標準レベルの入試問題を中心に扱っているため、基礎事項を終え、さらに実践力をつけたい人におすすめできる参考書です。
「チャート式」などと比較すると半分程度の問題数でコンパクトにまとめられているので、時間をかけずにひと通り数学Ⅲ・Cの入試問題にふれておきたいという人に特におすすめできる一冊となります。
本書はボリュームが少ないため、数学を苦手としていて、多くの問題数を集めた参考書や問題集を終了させる自信がないという人にも、適している参考書です。
また、分野別にパターン化して構成されているため、苦手な分野や単元のみを重点的に学習するといった使い方をしたい人にもおすすめできるものとなっています。
十分な基礎力がある人であれば、共通テストを終えてから集中して数学Ⅲ・Cに取り組みたいという要望にも応えることのできる参考書です。
『数学Ⅲ・C基礎問題精講 五訂版』のレベル
『数学Ⅲ・C基礎問題精講 五訂版』は、地方国公立大学の二次試験および中堅私立大学の入試問題に合わせたレベルで作られています。
本書では、一律して標準レベルの入試問題を掲載しているため、上記の大学を志望している人は、無駄のない効率的な学習ができるようになっています。
なお、入試問題の中から厳選されたものでまとめられているので、基礎事項ができるようになってから取り組むべき参考書です。
また、旧帝大および難関私立大学の入試問題レベルではないため、難易度の高い大学を志望校としている場合は、さらにレベルの高い参考書や問題集を併用すればよいでしょう。
『数学Ⅲ・C基礎問題精講 五訂版』はいつから使えばいい?
『数学Ⅲ・C基礎問題精講 五訂版』は、数学Ⅲ・Cの基礎的な内容を理解している状態であれば、少しでも早いうちに使い始めることをおすすめします。
数学Ⅲ・Cは、演習量が習熟度に比例する教科のため、十分な学習時間を必要とします。
具体的には、高校3年生の春から、遅くとも高校3年生の夏あたりから、使い始めることが望ましいといえます。
一方、数学Ⅲ・Cを苦手としていなくて、基本問題を解く力が十分にある場合であれば、高校3年生の秋あたりから取り組んでも間に合わせることは可能です。
『数学Ⅲ・C基礎問題精講 五訂版』の特徴
『数学Ⅲ・C基礎問題精講 五訂版』は、大学入試で出題される問題を、136のテーマに分け、丁寧に分かりやすく解説した参考書です。
解くためのポイントや考え方を、簡潔に分かりやすく整理してあるため、数学を苦手とする受験生にも理解しやすい内容だといえるでしょう。
見やすい紙面の構成で取り組みやすい
本書では、各テーマのほとんどが見開き2ページでまとまっているため非常に見やすく、学習に取り組みやすい構成になっています。
まず「基本問題」が提示され、「精講」の部分で解くための視点や公式などをまとめた後に解答および解説を置き、さらに「ポイント」として重要な考え方を補足している流れで作られています。
また、各テーマごとに類題を用意しているので、反復演習することにより、学習した知識を定着させることができるようになっています。
短期間で完成することができる
この参考書は、「チャート式」や「フォーカスゴールド」のような一般的な参考書と比べると、ほぼ半分の問題数で作られています。
そのため、短期間で一通り完成させることができ、再度反復演習したり他の教科の学習の時間を確保することが可能となっています。
問題数は多くありませんが厳選された良問のみを扱っているので、入試に対応する力を十分に養うことができる内容となっています。
『数学Ⅲ・C基礎問題精講 五訂版』の使い方
本書は最小限の問題数で作られているので、焦らずにじっくり問題を解いていく使い方が最も効果的であるといえます。
地方国公立大学や中堅私立大学のレベルに限定した標準的な入試問題だけで構成されているため無駄な学習時間を消費することなく、効率的に学習を進めることができるようになっています。
各テーマを丁寧に仕上げていく
まずは各テーマの問題を解いてみて、上手くいかないようなら「精講」の部分で考え方や方針、および使用する公式などを確認して、再度解いてみます。
そのあと、解答および解説で模範解答を確認し、「ポイント」の部分で更に応用力をつけるための知識を補填したのち、演習問題で定着させます。
上記の手順で、各テーマをひとつずつ丁寧に仕上げていく使いかたをすれば、いつからか入試問題に対応できる実力を身につけることができるでしょう。
本書は、短い時間数で、数学Ⅲ・Cの範囲を網羅できるので、慌てず入念に仕上げていく使い方をすれば、良い効果を得ることが期待できます。
苦手な分野に絞りこんで利用する
本書では、問題数は最小限の分量で収められていますが、頻出事項をテーマ別に細かく分けてまとめてあるため、苦手な分野のみを集中的に学習する使い方が可能となっています。
学習時間の限られている受験生にとって、必要な箇所のみを選択して効率よく学習できるこの参考書は、非常に利用価値のあるものとなっています。
『数学Ⅲ・C基礎問題精講 五訂版』の注意点
この参考書は、教科書や同じ「精講」シリーズである「入門問題精講」で数学Ⅲ・Cの基本事項を修得したうえで、利用する必要があります。
標準的なレベルの入試問題を扱っているため、基礎知識を網羅していなければ、効率よく進めることができないからです。
また、旧帝大及び難関私立大学で出題されるようなレベルの問題は扱っていないので、難関大学を志望している場合は、難易度の高いたの参考書や問題集を併用すればよいでしょう。
数多くの演習問題に取り組みたい場合にも他の問題集を利用して、演習量を増やすことが必要となります。
『数学Ⅲ・C基礎問題精講 五訂版』|まとめ
『数学Ⅲ・C基礎問題精講 五訂版』は、理系分野である数学Ⅲ・Cにおいて、標準的なlレベルの入試問題をできるだけ、短期間で学習できるように作られた参考書です。
厳選された良質な問題を、明確な考え方や方針と、分かりやすい解説で丁寧にまとめてあるので、数学に苦手意識を持つ受験生でも無理なく力をつけることができるようになっています。
数学Ⅲ・Cの基本知識を身につけていれば、いつからでも利用できるので、できるだけ早期のうちに本書を手に取って取り組むようにすれば志望校合格への力強い味方となってくれるでしょう。
また、さらに上位の大学を目指すのであれば、本書を解き終えたのち、同じ「精講」シリーズの「数学Ⅲ・C標準問題精講」を手に取れば、効率よく志望校に合格する実力をつけることができるでしょう。