科目 | 国語 |
出版社 | 文英堂 |
目的 | 古文問題演習 |
対象者 | 古文の問題演習量を積み重ねたい人 |
難易度 | MARCHレベル |
分量 | 95ページ |
使用期間 | 高三夏休みごろまで |
ジャンル | 古文問題集 |
・具体的なオススメポイント
MARCHレベルの問題演習ができて、暗記事項がまとまっている
・注意点
文法解説はほとんど載っていないので講義形式の参考書とセットで学習すること
MARCHレベルの古文の問題演習と文法知識の暗記ができる『高校やさしくわかりやすい古典文法』
今回ご紹介する『高校やさしくわかりやすい古典文法』は、MARCHレベルの古文の問題演習ができる問題集です。古典文法について、入試を受ける時に身に付けておきたい知識がまとまっています。
ただし、古典文法の知識についてはほとんど解説がなく、暗記するべき情報とその問題が載っているという形式です。そのため、この教材に取り組むときには別途、古文の文法知識が基本から学べるような講義形式の参考書とセットで学習するようにしましょう。ほかの教材を使って古文の文法を詳しく理解したあとで、知識がしっかり頭に入っているかどうかを演習を通して確かめるための教材です。また、暗記すべき事項がまとまっているため、知識が曖昧な部分を確実に仕上げていくことができます。
今回は、そんな『高校やさしくわかりやすい古典文法』について、詳しい特徴や学習方法のポイントを解説します。
覚えるべき知識がまとまっているので暗記学習が進めやすい
古文の問題は、古文単語や古典文法、そして古文が書かれた時代に特有の時代背景などの古典常識などの知識を使って解くものが多いです。そのため、理科や社会といったほかの暗記系の科目同様、ある程度基本的な知識は覚えておく必要があります。
しかし、一般的な古文の教科書は文法事項の解説や古文の本文の読解方法を説明したものがあり、どこまでの知識を覚えておくべきかの線引きが曖昧になっていることも多いです。古文の勉強が苦手な人ほど、覚えるべき知識が頭に入っていない傾向にあります。
その点、『高校やさしくわかりやすい古典文法』であれば、暗記するべき内容が明確に整理されているため、暗記と問題演習をきっちり分けて学習することが可能です。問題を解くために必要な知識がどれで、どこまでの内容を覚えておかなくてはならないかが一目見てわかる構成になっています。知識が曖昧になっている部分があったら、『高校やさしくわかりやすい古典文法』の暗記知識を使って基本を固めておくようにしましょう。
単元ごとに確認テストが収録されているので復習しやすい
『高校やさしくわかりやすい古典文法』の問題は、一定の区切りごとに確認テストが挟まれています。そのため、最初のページから順番に学習していくことで、そこまでに学習した単元をもう一度復習できるのが特徴です。
古文の問題が解けるようになるためには暗記と問題演習が両方必要で、長く記憶に定着させるためにも反復練習が欠かせません。『高校やさしくわかりやすい古典文法』なら、自分で復習のタイミングを決めなくても、順番に進めていくだけで復習できるため効率よく学習できます。
また、確認テストの内容はそれまでに学習した単元の内容を踏まえつつ、出題される問題内容が少し変えられているため、正確に理解できているかどうかが確認できます。もし、確認テストの問題でつまずいてしまったところがあれば、なぜ間違ったのかを理解して知識を整理しておくようにしましょう。
古典文法の問題が一通り学習出来たら読解演習に進むのがおすすめ
『高校やさしくわかりやすい古典文法』では、古典文法の問題がMARCHレベルまでマスター出来るようになっています。この教材を一通り終えると、古文を読み解くために必要な文法知識が習得可能です。その後、読解演習の教材に進み、志望校の過去問演習へとステップアップしていきましょう。
古文の入試問題では、単に古文単語や文法の知識があるだけでは答えが導き出せないようなものも多いです。たとえば、本文で省略されている主語を補ったり、敬語の使い分けなどをヒントに状況を推測したりするような問題が出題されます。こうした問題に対応するためには、古文の読解問題の解き方を解説した教材で考え方のプロセスを理解した後、過去問の演習を繰り返すことが大切です。
自分が受ける大学で出題されるレベルの古文の問題を繰り返し解いていくことで、早く正確に答えを導き出すための思考パターンが定着していきます。練習を積むほど、助詞や助動詞を見分けて意味を把握する力が身に付きますので、『高校やさしくわかりやすい古典文法』を終えた後は読解の問題集、そして過去問演習へと進めていきましょう。
まとめ
今回は、MARCHレベルの古文の問題演習ができる『高校やさしくわかりやすい古典文法』の詳しい特徴や学習方法のポイントをお伝えしました。
この教材は、暗記事項の整理と問題演習が中心となっているため、別途講義形式の参考書を併用しながら使うのがおすすめです。この1冊だけで古文の勉強をするのは無理なので、必ず文法知識について分かりやすく解説された参考書とセットで使用するようにしてください。なお、『高校やさしくわかりやすい古典文法』には問題を解く上で必要な暗記知識がまとまっているため、古文で何を覚えればよいのかわからない人でもきちんと学習が進められます。
古典文法では助詞や助動詞の見分け方や活用形など覚えることが多いですが、一つずつ確実に覚えていけば安定して点が取れる科目です。ぜひ、『高校やさしくわかりやすい古典文法』の問題を繰り返し演習して、志望校の古文で高得点が取れる実力を身に付けてください。