科目 | 国語 |
出版社 | 河合出版 |
目的 | 古文問題演習 |
対象者 | 難関私大の古文を演習したい人 |
難易度 | MARCH・早慶レベル |
分量 | 157ページ |
使用期間 | 高三11月~1月ごろ |
ジャンル | 古文問題集 |
・具体的なオススメポイント
難関私大レベルの問題が多いが、解説が詳しく分かりやすい
・注意点
難しい問題は解説を読んで復習して解けるようにしていくこと
MARCHや早慶レベルの古文が演習できる『首都圏「難関」私大古文演習』
今回ご紹介する『首都圏「難関」私大古文演習』は、タイトルの通り首都圏にある難関私大の過去問を集めた古文の問題集です。
河合出版から出ている古文演習の問題集シリーズの中ではもっとも難易度の高い教材となっています。この教材で出題されているのはすべて過去に首都圏の難関私大で実際に出題された問題で、ハイレベルな演習が可能です。古文の問題を解くために必要な単語の知識や文法の知識を身に付け、共通テストレベルの問題演習からステップアップしてこの教材にチャレンジするようにしましょう。この教材で出題されている問題が一通り解けるようになれば、MARCHや早慶レベルの私大入試に対応可能です。
今回は、そんな『首都圏「難関」私大古文演習』の詳しい特徴や学習方法のポイントについて解説します。
『首都圏「難関」私大古文演習』と同シリーズで先に解くべき問題集がある
『首都圏「難関」私大古文演習』の問題は非常に難しいため、ある程度問題演習を積み重ねた後にチャレンジしないと歯が立たず、学習効率が下がってしまいます。
古文に限らず、問題を解いて演習形式で学習する場合、自分の今のレベルより少し難しい程度の教材を使うのが最も効果的です。『首都圏「難関」私大古文演習』では、同シリーズでより易しい問題集が2冊出版されています。1冊は、『中堅私大古文演習』、そしてもう1冊が『「有名」私大古文演習』です。一番簡単なのが『中堅私大古文演習』で、その次に難しいのが『「有名」私大古文演習』、最も難しいのが『首都圏「難関」私大古文演習』です。
この3冊はレイアウトや内容構成、解説の詳しさ、分かりやすさといった点が似ていて、古文の基本的な解法を理解したあとに問題演習を積み重ねるのに最適な教材と言えます。古文単語を覚え、基本的な文法事項や助詞の識別が理解出来たら、『中堅私大古文演習』から順番に問題演習を進めていきましょう。
この時、一度解いた問題はそのまま終わりにするのではなく、必要な知識を覚えたり、間違ってしまった問題は2回目以降正解できるような形で理解したりすることが大切です。このシリーズはどの教材も解説が詳しく、解き方のポイントが1問ごとに丁寧に説明されています。古文の問題を解くためのポイントも解説されているため、古文が苦手な人でも実力アップできる1冊です。
『首都圏「難関」私大古文演習』は難しい問題が多いが復習してマスターするのが大切
『首都圏「難関」私大古文演習』で出題されている問題の中には、ほとんどの受験生が初見では解けないような問題も含まれています。そのため、難易度が非常に高い問題については、一回目から解ける必要はありません。それよりも、一度間違ってしまった問題について答えと解説を見て、どうすれば正しい答えが導き出せるか理解することが大切になります。
この教材は内容が難しいことから、途中で解き進めるのをあきらめてしまう人も多いです。しかし、途中でやめてしまうのではなく、解説をよく読んで復習し、できるようにしていくことが重要になります。また、問題によって難易度や、解くためにかけられる目安の時間も表示されているため、学習を進めていく際の参考にしていってください。解ける問題を増やしていくと、似たような難問が本番で出てきたときにもきちんと対応できるようになります。
MARCHや早慶など、難しい問題が出題される大学で古文の点数をアップしたい人におすすめです。
解答の根拠となる箇所や必要な知識を整理していきましょう
古文の問題を解く際には、現代語訳を考えたり、選択問題で不適切な選択肢を除外したりする作業が必要になります。この時、必ず解答の根拠になるポイントが何なのかを意識することが大切です。消去法を使って何となく問題を解くのではなく、正解の答えが選べる積極的な理由が説明できる状態になると、古文の得点力がアップします。
解答の根拠になる箇所の中には、本文中に書かれている情報がヒントになる場合だけでなく、助詞や助動詞、敬語などの文法的な知識が必要なことも多いです。また、古文が書かれた時代特有の古典常識が分かっているかどうかが鍵になる問題もあります。こうした、答えを導き出すために必要な知識について、答え合わせをする段階でしっかり整理していってください。
あいまいな知識をなくしていくことで、様々な問題が解けるようになります。
まとめ
今回は、古文の問題集の中でも難易度の高い『首都圏「難関」私大古文演習』について、特徴や学習のポイントを解説しました。古文単語や文法、読解の方法を一通り学んだら、共通テストレベルの問題演習から初めて徐々に難しい問題集へと学習を進めていくのがおすすめです。
今回ご紹介した『首都圏「難関」私大古文演習』は同じ河合出版から別の教材も出ていて、先にそれらの教材に取り組むと、得点力を段階的にアップできます。難問が多い教材ですが、解説も詳しく分かりやすいため、難しくてあきらめずに解説を理解するようにしてください。
『首都圏「難関」私大古文演習』で出題されているレベルの問題の解き方がマスターできると、ほとんどの大学の古文の問題にきちんと対応できる実力が身に付きます。復習を繰り返して、難問を解くための考え方や知識を習得していってください。