科目 | 国語 |
出版社 | 日栄社 |
目的 | 日東駒専・産近甲龍の古文対策 |
対象者 | 古文の過去問演習を行いたい人 |
難易度 | 日東駒専・産近甲龍レベル |
分量 | 105ページ |
使用期間 | 高三 11月~1月ごろまで |
ジャンル | 古文問題集 |
・具体的なオススメポイント
日東駒専・産近甲龍レベルの古文がたくさん演習できる
・注意点
解説は詳しくないので古文の基礎ができている人向け
日大レベルまでの古文の過去問演習ができる『日東駒専&産近甲龍の古文』
今回ご紹介する『日東駒専&産近甲龍の古文』は、タイトルの通り中堅レベルの難易度の私大の古文対策ができる問題集です。それぞれの大学の過去問から古文の問題だけを厳選した内容となっています。古文の基礎的な単語や文法事項、問題の解き方が理解できた後、問題演習をたくさんしていきたい人におすすめです。
なお、古文単語や文法知識が身についていない場合、先に基礎的な古文の教材を終えてからこの問題集に取り組むことをおすすめします。『日東駒専&産近甲龍の古文』は問題と全訳が中心の内容で、文法の解説や解き方のテクニックに関する詳しい説明は載っていません。基本を固めた後、実戦形式で実力をアップしたい人向けの教材です。
今回は、そんな『日東駒専&産近甲龍の古文』の詳しい特徴や学習方法について解説します。
日東駒専・産近甲龍の各大学の入試問題の特徴が解説されている
『日東駒専&産近甲龍の古文』には古文の問題の解き方に関する具体的な説明は載っていませんが、その代わり各大学の古文の出題傾向についてのまとめが載っています。それぞれの大学の古文の問題で特徴が異なるため、自分が受験する大学の出題傾向を把握しておくことが大切です。
自分で過去問を繰り返し解くことによってもある程度は出題傾向を把握できますが、『日東駒専&産近甲龍の古文』に掲載されているような入試問題の傾向に関する解説を読むことでより短い時間で出題パターンを理解できます。日東駒専・産近甲龍が第一志望ではないという人でも、出題傾向を把握しておくことで効率よく合格点を取ることが可能です。
古文の問題の解き方そのものに加えて、各大学の出題傾向も押さえておくことで、効率よく得点をアップするようにしてください。
各問題に難易度や解答時間の目安が明記されているので解くときの目安になる
『日東駒専&産近甲龍の古文』に掲載されている全19題の問題には、それぞれに難易度や解答時間の目安が書かれています。そのため、難易度の低いものから順番に解いていくことや、自分の解くスピードが速いのか遅いのかを把握することも可能です。
8大学の過去問から満遍なく出題されているため、必ずしもすべての問題を解く必要はありません。自分の古文の実力アップに役立ちそうな難易度のものに絞って解くのも効果的な方法になります。どの問題も、共通テストの古文の問題やそれより少し難しい程度のものなので、共通テストの過去問演習に慣れたころにこの問題集に取り組むことでさらなる実力アップが可能です。
解答時間の目安をオーバーしてしまう場合には、本文を読み解く速さや選択肢を絞り込む効率が悪い可能性があります。その時は、基本的な文法事項を反射的に思い出せるように知識を整理したり、効率よく選択肢を絞り込むためのテクニックを磨いたりすることが必要です。
もし解くスピードの面で不足が感じられる場合には、古文の文章読解テクニックを解説したほかの問題集を再度復習して、古文の文章を効率よく読み解く訓練を積み重ねていってください。
志望大学の過去問演習も同時進行で行うことが大切
『日東駒専&産近甲龍の古文』には8大学の問題がバランスよく含まれていますが、中には自分が受けない大学の問題も多く掲載されているという人も多いです。その場合、すべての大学の入試の過去問を解くよりも、自分の志望する大学の過去問をできるだけ昔のものまでさかのぼって解いていくことをおすすめします。志望大学の古文の出題傾向を『日東駒専&産近甲龍の古文』の解説で調べたら、その情報をもとに過去問演習を進めていくのが効果的です。
また、大学によってはある年度から出題傾向が変化しているということもあります。現在の入試の問題と同じような形式で出題されている年度までもどって過去問を解き、一通り解き終わったら2周、3周と繰り返し解いていきましょう。1度やった年度の過去問で内容が分かってしまっている場合でも、時間配分を意識して解く練習や本文の読解の練習として効果があります。
問題構成を覚えてしまうくらいまで過去問をやりこむことで、入試本番でも落ち着いて解答していくことが可能です。『日東駒専&産近甲龍の古文』と合わせて、志望大学の過去問演習も同時進行で進めていってください。
まとめ
今回は、日東駒専・産近甲龍の過去問から応用範囲の広い良問を厳選した『日東駒専&産近甲龍の古文』についてご紹介しました。この問題集は、古文の基礎が一通り見についた人が演習量を積み重ねるためにおすすめの教材です。また、8つの大学それぞれの古文の出題傾向が解説されているため、志望大学の入試のパターンをスムーズに理解することができます。
ただし、古文の文法や単語に関する解説は掲載されていないため、全訳が分かれば解説がなくても問題演習と復習ができるという人向けの教材です。ある程度古文の実力が身についている人で、解答解説が少なくても良いのでとにかく問題演習を積み重ねたいという人におすすめの問題集となっています。『日東駒専&産近甲龍の古文』で志望大学の出題傾向を理解したら、同時進行で過去問を繰り返し解いて、志望校の入試対策を万全なものに仕上げていってください。