科目 | 国語 |
出版社 | Z会 |
目的 | 古文読解基礎理解 |
対象者 | 古文読解を初めて勉強する人 |
難易度 | 共通テスト・日大レベル |
分量 | 192ページ |
使用期間 | 夏休みいっぱいごろまで |
ジャンル | 古文読解参考書 |
・具体的なオススメポイント
古文読解に必要な知識が分かりやすく学べる
・注意点
MARCH、早慶東大レベルの文法知識を身に付けたい場合はより難易度の高い教材にも取り組むこと
日大レベルの古文読解の基礎力が身につく『古文上達 基礎編 読解と演習45』
今回ご紹介する『古文上達 基礎編 読解と演習45』は、大学入試に必要な基礎的な古文読解力が身につくおすすめの参考書です。日大レベルや共通テストレベルまでの問題なら、この1冊を仕上げることで対応できます。問題数は45題と比較的多くなっていて、入試の古文問題を解くために必要な知識がもれなく網羅されているのが特徴です。
古文の問題は、文法の基本知識や古文単語の知識を身に付けた後、その知識を使ってどのように文章を読解していけばよいのかを学んでいく必要があります。しかし、一般的な古文の教材や学校の古文の授業では、初見の古文の文章を読み解くために必要な着眼点や読み方のテクニックを身に付けることができません。そこで、『古文上達 基礎編 読解と演習45』のような参考書を学ぶことで、読解に必要な解き方をマスターするのが大切です。
今回は、入試の基本レベルの古文の実力が身につく『古文上達 基礎編 読解と演習45』について、詳しい特徴や学習のポイントについて解説していきます。
文法の基礎知識理解から、問題による知識の確認まで段階的に学習できる
『古文上達 基礎編 読解と演習45』は、文法の内容を理解できる講義部分と、学んだ文法内容を問題の中で利用して解くための練習問題部分に分かれているのが特徴です。そのため、その単元で必要な知識をまとめてインプットできるだけでなく、問題の中で利用できる形で実践を通じて知識が定着できるのがおすすめポイントとなっています。
さらに、各項目を応用して解く実践問題も載っているため、基礎知識のインプットから問題演習までを段階的にステップアップしていくことが可能です。共通テストや日大レベルの基礎的な古文知識を短期間でマスターしたい人は、『古文上達 基礎編 読解と演習45』を使って集中的に古文の文法を学習していくことをおすすめします。
古文の文章に特有な主語の省略を意識して学習を進めよう
『古文上達 基礎編 読解と演習45』の中でも詳しい解説が載っていますが、古文の問題の特徴として主語が省略されることが挙げられます。
古文の文章では、動作をしている人が誰なのかが書かれていない箇所が多いことで、書かれている状況が読み取りにくい部分が多いです。そして、本文の中で主語が省略されているところは、問題に取り上げられやすくなっています。そのため、重要なポイントで省略されている主語を的確に補って読むテクニックが必要です。
『古文上達 基礎編 読解と演習45』では、文法知識や古典常識の知識を使って、省略されている主語を発見し、状況を正確に把握するためのテクニックが学べます。この教材で解説されている主語の見分け方をマスターした後は、古文の読解問題で意識的に主語を補うようにすると実力アップが可能です。助詞や助動詞の使われ方や、敬語の使われ方、古典常識の知識を理解していけば、省略されている主語が誰なのかを正確に読み取れるようになります。
古文の文章読解で点が取れない人は、まずは文法知識の理解と省略されている主語の把握を中心に学習していきましょう。
MARCHや早慶レベルの実力を身に付けたい人はさらに上のレベルの問題集がおすすめ
『古文上達 基礎編 読解と演習45』では、中堅私大や共通テストのレベルまでの古文問題が解けるようになります。しかし、それ以上の難易度の問題を解くためには読解テクニックや文法知識が少し足りません。もし、MARCHや早慶、東大といったより高い難易度の入試問題が解けるようになりたい場合は、ワンランク上の問題集まで解くようにしましょう。
MARCHレベルの古文の問題が解けるようになりたい人には、『富井の古文読解をはじめからていねいに』がおすすめです。また、早慶・東大レベルの難問が解けるようになりたい人には『望月光 古典文法 講義の実況中継』をおすすめします。どの教材も、古文の読解問題を解くために必要な知識や考え方のプロセスが分かりやすく解説されていますが、扱われている問題の難易度が主な違いです。
自分がめざすゴールに合わせて、最適な古文の読解教材を選ぶようにしましょう。
まとめ
今回は、共通テストや日大レベルの古文の問題が解けるようになる『古文上達 基礎編 読解と演習45』について、詳しい特徴や学習方法のポイントを解説しました。文法の基礎的な項目を理解した後、その知識を使って古文の文章を読み解くために必要な考え方を身に付けるのに役立ちます。解説の内容も分かりやすいため、古文読解の学習を始めるための1冊目としておすすめできる教材です。
なお、さらに上のレベルを目指したい場合は、MARCHレベルにも対応できる『富井の古文読解をはじめからていねいに』や、早慶東大レベルに対応できる『望月光 古典文法 講義の実況中継』をおすすめします。どの教材も、古文の読解に必要な考え方を問題演習を通して身に付けることができますので、古文の初見の問題を解けるようになりたい人はぜひこれらの教材を一通りマスターするようにしましょう。
また、問題集を使って古文の問題の解き方が一通りマスター出来たら、志望大学の過去問を繰り返し演習することで、各大学の出題傾向に合わせた対策を進めていってください。