科目 | 国語 |
出版社 | 駿台文庫 |
目的 | 現代文記述対策 |
対象者 | 記述が出題される国公立受験者 |
難易度 | MARCH、国公立大レベル |
分量 | 127ページ |
使用期間 | 高三2学期ごろまで |
ジャンル | 現代文記述問題集 |
・具体的なオススメポイント
国公立レベルの記述問題が数多く演習できる
・注意点
採点基準と自分の書いた答案をしっかり見比べて学習すること
国公立の現代文記述対策におすすめの問題集『国公立標準問題集 CanPass 現代文』
今回ご紹介する『国公立標準問題集 CanPass 現代文』は、国公立の現代文記述問題の過去問を集めた問題集です。記述問題の採点基準が細かく解説されているため、独学でも丁寧に記述問題対策を進めることができます。千葉大学や筑波大学、広島大学など、記述問題が出題される国公立大学入試対策におすすめです。志望する大学の国語の過去問に、記述形式の問題が出題されている場合は『国公立標準問題集 CanPass 現代文』を使って記述力アップを図りましょう。
なお、この教材で扱われている過去問の難易度は基本的なものから入試標準レベルまで幅広いため、様々な大学の記述問題に対応できるのがメリットです。記述問題が苦手な人でも、基本的な問題から順番にステップアップしていくことができます。今回は、そんな『国公立標準問題集 CanPass 現代文』について、詳しい特徴と学習方法のポイントを確認していきましょう。
十分な問題量含まれていて演習量が確保できるおすすめの問題集
一般的な国語の教材では、読解問題や記号選択問題などがまんべんなく含まれているため、記述問題が十分に演習できない場合があります。一方で、『国公立標準問題集 CanPass 現代文』は記述問題がかなりの分量で含まれているため、演習量が確保できるのが特長です。記述形式の問題は、解き方の知識を身に付けるために自分で実際に答案を書くことが大切になります。
しかし、同じ問題を繰り返し解いていると答えや要点を暗記してしまうため、初見の問題を解く力が効率的に身に付きません。そこで、『国公立標準問題集 CanPass 現代文』のような問題のボリュームが多い教材に取り組むことで、演習量不足を解決するのが有効です。全国の国公立大学の過去問から20問が厳選されて出題されています。
入試の現代文の基本的な問題の解き方や読解のポイントが理解出来たら、『国公立標準問題集 CanPass 現代文』を使って演習量を積み重ねていくのがおすすめです。
解説が分かりやすく採点基準が細かいため独学でも要点がつかめる
『国公立標準問題集 CanPass 現代文』の特長として、解説や採点基準が細かく丁寧に書かれていることが挙げられます。
記述問題については、解説や採点基準がおおざっぱにしか書かれていない問題集も多いため、独学するのが難しいと思われがちです。その点、『国公立標準問題集 CanPass 現代文』であれば独学でも十分に記述問題の練習ができます。具体的な学習方法としては、記述問題を解くときはまずヒントなしで自力で解答を書き上げるようにするのがおすすめです。
その後、書いた解答と模範解答の採点基準を照らし合わせていきます。この時、採点基準に従って自分の答案のどこが足りなかったのか、あるいは不要だったのかを丁寧に確認するようにしましょう。そして、次回以降解くときにどういう点に気を付ければよいのかや、自分の解答のどこが不十分だったのかを言葉にして理解するようにします。
注意すべきポイントは、記述式の場合、答えを丸暗記してもあまり意味がないということです。模範解答を暗記するのではなく、なぜ模範解答のような形になるのか、正解を導くための考え方を理解するようにしましょう。
問題集による記述練習のあとは志望大学の過去問演習を繰り返そう
国公立大学の試験問題は、大学によって出題傾向が異なります。ひとことで記述式の問題と言っても、字数制限や出題される問題数、時間制限などがまちまちです。そのため、『国公立標準問題集 CanPass 現代文』などの標準的な記述問題集が解き終わったら、志望する大学の過去問演習を繰り返すようにしましょう。志望大学の過去問をできるだけ過去まで遡って解くことで、その大学に特有の出題傾向に慣れ、スピーディに解答できるようになります。
また、記述式問題にかけられる時間配分なども考慮して本番に近い形で演習を行うことも重要です。これらの対策は、高3の2学期ごろまでのタイミングで徐々に取り組んでいき、試験直前の12月、1月には過去問演習が十分に解き終わっていると、余裕をもって本番に臨めます。
記述式の問題は暗記科目と違って、解き方をマスターするのにある程度まとまった時間が必要になるため、早めの対策がおすすめです。基本的な問題から順番に解いて、志望する大学で出題される記述問題が問題なく解けるレベルまで対策していきましょう。
まとめ
今回は、国公立の記述式問題が対策できる問題集『国公立標準問題集 CanPass 現代文』について、特徴と学習方法のポイントを解説しました。この教材は、解答や採点基準が詳しくて細かいのが長所です。そのため、独学の場合でも自分の作った答案をきちんと採点することができます。
自分の解答と模範解答、そして採点基準を照らし合わせて、足りなかった部分や不足していた部分を確認するようにしましょう。『国公立標準問題集 CanPass 現代文』には様々なレベルの国公立の過去問が含まれていますので、まずはこの問題集を一通り解くことで幅広い難易度の大学の入試対策ができます。
その後、志望する大学の実際の過去問を繰り返し演習して、受ける大学の出題傾向に慣れておくようにしてください。記述式の問題を効率よく解けるようになるためには自分で答案を作り、採点基準と見比べて修正する作業が必要なため、暗記系の過去目よりも時間がかかります。自分が受ける大学の国語の問題に記述式の問題が出題される場合は、早めに対策をスタートしておきましょう。