<目次>
国立二次や難関大にも対応できる現代文の基礎が身につく
『きめる!共通テスト現代文』の特長
物語も評論も、どちらも点が取れるようになる
解答を暗記するのではなく根拠を確認しよう
まとめ
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科目 | 現代文 |
出版社 | 学研マーケティング |
目的 | 現代文の読解演習 |
対象者 | 現代文が苦手な人 |
難易度 | 共通テスト~難関大レベル |
分量 | 11題 405ページ |
使用期間 | 高2終わり~高3一学期ごろまで |
ジャンル | 現代文問題集 |
・オススメポイント
物語文・評論文の両方について、具体的な解き方のプロセスが解説されている
・注意点
解答を暗記するのではなく、正解を導き出す根拠を自分なりに説明できるようにすること
国立二次や難関大にも対応できる現代文の基礎が身につく
『きめる!共通テスト現代文』は、タイトルに共通テストとは書かれているもののそれ以上のレベルの大学入試にも役立つ参考書です。
現代文は点が取れない場合、どのように勉強すればいいのか迷ってしまう科目の1つと言えます。
この教材では、そんな現代文の問題で 正解を導き出すまでの考え方がかなり詳しく解説されているので、現代文が苦手な人でも取り組みやすい問題集です。
現代文は文章の読み方がわからなかったり、どうやって解いたらいいのかがつかみにくい科目なので、参考書で独学するのは無理なんじゃないかな?と思ってしまう人も多いですが、そんなことはありません。
『きめる!共通テスト現代文』には、どんな文章が来たらどこに着目すればよいか?であったり、この文章が来たらここを見れば解けるといった正解にたどり着くまでのプロセスが詳しく解説されているので、迷うことなく点がとれるようになります。
『きめる!共通テスト現代文』の特長
とても分厚い参考書ではありますが、問題数はわずか11問と取り組みやすい分量に抑えられています。
その分解説がしっかりと丁寧になっているので現代文が苦手な人でも学習しやすい教材です。
掲載されている問題はすべて、 共通テストの現代文の過去問から抜粋されているため実践的に演習することができます。
解説が非常にわかりやすく、たとえば傍線部について問われている設問では、該当する文と同じ内容について表現されている箇所に注目するように導いてくれます。
文中で少し離れた箇所で同じことを言っているような場合に、「こことここは同じことを説明しているので、選択肢のうちで正解はこれになる」という風に 論理的に解説されているのが特徴です。
また、現代文は入試でよく出る文章構造があらかじめ決まっています。
たとえば、異なるテーマについて比較する「対比」構造や、あるテーマについて具体例を列挙する「例示」などです。
この構造が俯瞰できるようになると、文章の趣旨を素早く読み取れるようになります。
この教材では、そうした文章が持っている構造がどうなっているのかわかりやすいように、カラフルに色分けして解説されているので、読解に苦手意識がある人でも視覚的に理解することが可能です。
物語も評論も、どちらも点が取れるようになる
現代文で出題される主な文章は2パターンあり、ひとつは物語文、そしてもうひとつが評論文です。
実は、この2つは解き方のコツがそれぞれ異なるため、どちらかが得意だとどちらかが苦手になってしまうことがあります。
たとえば評論文についての設問であれば、解答の根拠となる文章が必ずどこかに含まれています。
その根拠の一文を探すことができればおのずと正解がわかるというパターンが多いのですが、物語文ではこの方法が通用しないことがあるのです。
物語文では、登場人物の感情についての表現に重点が置かれていたり、そもそも文章が時系列になっていないパターンもあるため、評論と同じ読み方で解こうとするとうまくいきません。
また、本文で書かれている感情の表現と選択肢に記載されている表現がかならずしもぴったり一致していないこともあり、「これが正解なの?」と解答を見て首をかしげてしまうようなことも多いです。
『きめる!共通テスト現代文』では、この2つのパターンのどちらの問題も掲載されていて、それぞれどういう解き方をすればよいかが解説されています。
評論は解けるけど物語部が苦手という人も、あるいはその逆だという人にもおすすめできる一冊です。
解答を暗記するのではなく根拠を確認しよう
これは今回紹介する教材に限らず気を付けたい注意点ですが、繰り返し解くときに答えを暗記しないようにしましょう。
一度解いて正解がどれかわかってしまっていても、かならず「なぜそれが正解になるのか?」の根拠を考えるようにしてください。
最初のうちは解説に書かれている解き方のポイントを真似する形で大丈夫です。
それから徐々に、正解を導き出すプロセスや解答の根拠を自分の言葉で説明できるようにしていきましょう。
また前述の通り物語文と評論文では解き方が異なるので、それぞれについて解き方をマスターするようにしてください。
本文の読み方や、設問にある選択肢の見分け方、解答の根拠を本文から探し出す方法などを身につけることができれば、共通テスト以外の入試問題にもそのまま応用して点数を稼ぐことができます。
現代文を解くための基本的な考え方が身についたら、あとは過去問やほかの問題集、そして現代文で頻出のキーワードを取り上げた参考書などをこなしていくようにしましょう。
まとめ
『きめる!共通テスト現代文』は、一般的に独学が難しいと思われている現代文の解き方が手取り足取り解説されている良書です。
現代文がなかなか解けない、点が取れずに苦手意識があるという人も、この1冊で解き方を習得すればあらゆる入試問題に対応できるようになります。
ここで解説されている解き方のコツは、国立の二次や難関私大にもそのまま通用するので、一通りマスターした後はさらに上のレベルの問題集や過去問を解くことでブラッシュアップしていきましょう。
また、解き方が異なる物語文と評論文どちらのパターンの問題も解説されているので、片方できるけど片方は苦手という人にもおすすめです。
現代文で安定して高得点が取れるようになるとほかの受験生に差をつけることができますので、ぜひこの1冊で現代文を得意科目にするための一歩を踏み出してください。