科目 | 現代文 |
出版社 | 河合出版 |
目的 | 現代文記述対策 |
対象者 | 国公立文系の志望者 |
難易度 | 難関国公立大学レベル |
分量 | 197ページ |
使用期間 | 高3冬休み前ごろまで |
ジャンル | 現代文記述問題集 |
・具体的なオススメポイント
現代文の記述問題の解き方が詳しくわかる
・注意点
模範解答を丸暗記するのではなく、採点基準に沿った答案を自分で作る練習をすること
難関国公立大学の現代文記述対策におすすめの1冊『得点奪取 現代文』
『得点奪取 現代文』は、難関国公立大学の現代文の記述対策におすすめの1冊です。
国公立大学の入試では、私立の文系入試と違って記述問題が出題されます。記述式の問題は知識問題と違って、自分が書いた答案があっているのか間違っているのかが判断しづらいのが特徴です。そのため現代文の記述に関しては独学するのが難しいと思っている人も多いでしょう。
しかし、『得点奪取 現代文』を使って学習を進めることで、難関国公立大学の入試問題の記述で高得点を取るための方法が分かります。具体的な問題の解き方に加えて、採点基準が明示されているのが特徴です。さらにただ採点基準が言葉で説明されているだけでなく、受験生が書いた架空の答案に添削のような形で採点がなされている例が載っているため、どういう風な回答を書けば点が取りやすいのかといったことを明確にイメージできます。
現代文の記述問題が苦手な人でも、『得点奪取 現代文』で解説されている記述問題の解き方に沿ってトレーニングを積むことで、難関大学の入試を突破する実力が養えるでしょう。今回はそんな『得点奪取 現代文』の詳しい特徴と学習方法についてご紹介します。
最初に載っている例題を参考にして高得点が取れる答案を把握しよう
『得点奪取 現代文』では、教材の最初に5つの例題が載っています。この例題では、受験生が本番の入試で書くようなレベルの答案が掲載されていて、採点基準と照らし合わせるような形で解説が書き加えられています。
どの部分の書き方が改善できるのかであったり、その部分を直した方がいい理由についての解説も詳しいです。さらに採点基準と照らし合わせて点が取れている部分が具体的にどこなのかということも把握できるので、自分が問題を解くときにもきちんと高得点が取れる答案を作ることができます。
記述問題で書き方を改善しようと思うと、文章の体裁を整えたり難しい言葉を使ったりしてしまう人が多いですが、実はその方法で文章を磨いても点数はアップしません。そうではなく採点官の立場を理解してどのようなポイントで点を稼げるのかということを意識した答案作りが大切になります。
『得点奪取 現代文』では、得点につながるような具体的なポイントがたくさん解説されていますので、この本に書かれている注意点をきちんと押さえながら答案を書くことで、短期間で効率よく現代文の記述の得点をアップすることが可能です。記述問題の点数で伸び悩んでいる人は特にこの教材に書かれている採点基準を意識した答案作りをトレーニングするようにしましょう。
問題のボリュームが多いのでたくさん演習できる
『得点奪取 現代文』に掲載されている問題は他の現代文の問題集と比較すると多くなっています。全部の問題が記述形式の問題で、収録問題数は25問です。文字数や語句の指定がない論述問題ではどこから手をつけていいかわからないという人も多いですが 、『得点奪取 現代文』に含まれている25問の問題を一つずつこなしていくことで、最終的には高得点が取れるポイントが理解できます。
なお問題を解くときの注意点として、まずは回答を見ずに自分なりに答案を作ってみることが大切です。そして問題を解き終わったら解説の採点基準と照らし合わせてどの部分が改善できるか?どの部分はそのままで良いか?といったポイントを把握しましょう。
その後ただ頭で理解するだけにとどまらず、採点基準に合致するような形で適切な修正を加えた答案を書いてみるのがおすすめです。最初に書いた答案を採点基準に沿って修正していってください。なお模範解答を丸暗記してもあまり意味がありませんので、必ず自分なりに答案を作っていく練習をしていきましょう。
基礎的な読解力が身についていない人は先に『きめる!共通テスト現代文』を解こう
記述問題に取り組むためには、まず本文を正確に読解する力が必要です。
現代文の勉強をこれから始める人が一冊目として『得点奪取 現代文』に取り組むのは難しいため、『きめる!共通テスト現代文』などの今日的な読解力が身につく教材を先にやることをお勧めします。
現代文の問題はただ日本語が読めればいいというだけでなく、入試問題特有の読み解き方や文章の内容・構造を把握するためのテクニックが大切です。要点を最短時間で効率よく読み取るためには読解の基本的な知識が有効になります。
『きめる!共通テスト現代文』は共通テスト対策として作られている参考書ではありますが、その基本的な読解テクニックは国公立の入試にも応用可能です。まずは基礎的な教材に取り組んでから『得点奪取 現代文』で記述問題にステップアップしていくようにしてください。
まとめ
難関国公立の記述対策に使える『得点奪取 現代文』について特徴と学習方法のポイントをご紹介しました。
国公立大学の文系の入試では文字数の指定や語句の指定がない自由記述形式の論述問題なども出題されます。こうした記述問題で高得点を取るためには採点基準を理解しておくことが重要です。『得点奪取 現代文』では具体的な答案の例などを用いて採点基準に沿った技術がわかりやすく解説されていますので、技術の力をアップしたい人は是非この教材をやり込んでいってください。