科目 | 現代文 |
出版社 | 河合出版 |
目的 | 現代文の読解演習 |
対象者 | MARCH、関関同立以上のレベルを目指す人 |
難易度 | MARCH、関関同立レベル |
分量 | 16題 176ページ |
使用期間 | 高3夏休み明け~過去問演習前まで |
ジャンル | 現代文問題集 |
・オススメポイント
解説がわかりやすく、現代文が苦手な人でも取り組みやすい
・注意点
解答を暗記してしまうのではなく、それが正解になる根拠を自分なりに説明できるようにすること
MARCH、関関同立など難関大対策に
『入試現代文へのアクセス 発展編』はMARCHや関関同立などの難関大の現代文入試対策におすすめの一冊。記述問題も載っていて、選択問題しか出ない私立大学の入試を受ける人にも役立つ内容なので一通り解くようにするのがおすすめです。
入試現代文へのアクセスシリーズは解説がわかりやすく、簡潔にまとまっています。そのため現代文の読解問題が苦手な人でも回答を導き出すまでのプロセスをきちんと理解することが可能です。入試問題をそのまま掲載しているのではなく、 入試問題をベースにしながら問題が解きやすいようにある程度加工した内容で出題されていて、解き方を学ぶために最適な素直な形式になっています。
『入試現代文へのアクセス』基本編と発展編の違い
入試現代文へのアクセスには基本編と発展編の2冊が出ています。いくつか違いがあるのですが、まず名前から分かる通り難易度が異なります。基本編の方は共通テストや中堅私大レベルの現代文入試問題に対応できるくらいの難易度になっていて、発展編が難関私大向けです。どちらも解説が簡潔で分かりやすいというところは共通していますが、発展編についてはさらに文章の要約まで載っているのが特徴となっています。
また入試問題の文章読解のテクニックだけでなく、入試の現代文の文章として扱われやすいテーマやキーワードについても網羅的に出題されているため、この教材を一通りといておくことで過去問に進む前準備が整います。闇雲に過去問を解いても正解を導き出すのに必要な考え方が身につかないため、必ずこのアクセスシリーズで解説されている解き方をマスターしてから量をこなしていくようにしましょう。
この教材に取り組む前にやっておきたい参考書
先ほど基本編と発展編の難易度が異なることをお伝えしましたが、実はこの2冊の間にやっておきたいおすすめの参考書があります。アクセスの発展編に取り組む前に『現代文読解力の開発講座』という問題集を一通りやっておくとさらに効果的に現代文対策を進めることが可能です。出題されている文章の難易度としてはこの「現代文読解力の開発講座」の方が難しく、アクセスの発展編の方がより素直で読みやすい文章をが出題されています。
ただ、読解力の開発講座の方が解き方の解説がより詳細なので、まずはそちらの参考書を先に勉強して現代文の解き方の型をマスターしましょう。その上で、身につけた解き方を使って文章を読み解いていく練習を「アクセス発展編」行なっているとスムーズに進められます。
なお、これらの教材を一通り解いた後は志望大学の過去問に進んで、出題傾向や時間配分など練習していくようにしてください。その際も、開発講座やアクセスなどで身につけた解法のテクニックを意識して問題を解くようにしましょう。また、現代文で頻出のキーワードやテーマなどについては、別途用語の意味や使われる文脈に焦点を当てた参考書が出ているので、語彙力に自信のない人はそれらの参考書も併用して学習を進めていくことをお勧めします。
暗記ではなく解答の根拠をしっかり考えよう
アクセスの発展編を勉強する際、一度解いただけで終わらせるのではなく、2周、できれば3周と復習をするようにしてください。というのも一周解いただけだと解き方のテクニックがしっかりと身についているのか確認できないためです。また、2周目以降では一度解いた問題は答えをを覚えてしまっているものもあるかもしれませんが、ただ回答を暗記して正解がわかるというだけではなく、なぜそれが正解になるのかの根拠を自分なりに説明できる状態にしましょう。
最初は回答に書かれている解説の真似でも大丈夫なので、どういうわけで正解が導き出されるのか、 間違っている選択肢ではなぜダメなのかと言ったポイントを言葉で説明できるようにすると、初めて見る問題に対しての応用力も養われます。 また、記述式の問題については自分が考えた答えと模範解答を見比べる際に、抜けている要素がないかどうかなどを細かくチェックするのがおすすめです。言い回しなどが多少違っても良いので、正解になるポイントを押さえられているかどうかチェックしていきましょう。
まとめ
入試現代文へのアクセス発展編は、難関私大以上のレベルで現代文を得点源にしたい人にオススメの参考書です。独学ではとっつきにくい印象のある現代文の問題も、この参考書を使って解き方を学ぶことで論理的に正解を導き出せるようになります。
今回紹介した学習法や、併用するのにおすすめの教材を用いて現代文の解法テクニックを身につけるようにしてください。また、解法だけでなく、入試問題でよく出てくるキーワードについても一通り触れることができますので、「本番で全く知らないテーマについて出題される」ということもなくなるはずです。これらの教材を解き終わった後は志望大学の入試問題の過去問を演習していきましょう。ひとつひとつの教材をしっかり復習して順番にマスターしていけば、合格に必要な実力が必ず身につきます。