
【共通テスト対策】に使用されています。
科目 | 古文 |
出版社 | 河合出版 |
目的 | 古文のマーク式問題演習 |
対象者 | 共通テスト受験者 |
難易度 | 共通テスト以下の易しめなレベル |
分量 | 147ページ |
使用期間 | 高三10月前後 |
ジャンル | 古文マーク式問題集 |
・具体的なオススメポイント
難易度が低く、共通テストの過去問演習に入る前の準備に使える
・注意点
古文の文章を全訳をするのではなく、要点を抑えて解く方法を身に付けること
共通テストより易しい古文の選択問題が演習できる参考書
『マーク式基礎問題集古文』は共通テストと同等または少し易しめの古文の問題が載っている参考書です。共通テストや私大で出題されたマーク式問題を分析して作られた問題が収録されています。そのため、古文の基本的な知識が身に付いた後に、共通テストの過去問演習に取り組む前の1冊としておすすめです。
『マーク式基礎問題集古文』に掲載されている問題は3部構成に分けられていて、基本事項の確認から入試に近い形の演習まで、徐々に難しくなっていきます。第1部から順番に取り組むことで、古文の試験問題を解く力を無理なく身に付けられる構成です。
また、古文の問題のパターンをいくつかのタイプに分け、ジャンル別に問題がまとめられています。そのため、苦手な分野をピンポイントで対策することが可能です。以下では、『マーク式基礎問題集古文』に関する詳しい内容や、大学入試の古文学習のポイントについて解説しました。古文の選択問題を解く力を身に付けたい人はぜひ参考にしてください。
全訳は不要!おおまかなストーリーや問題文をヒントにして解く方法を学ぼう
『マーク式基礎問題集古文』で出題されている問題を解く際、古文で書かれた文章を全訳できる必要はありません。特に、共通テストは古文の難易度が高いため、全訳をすると制限時間内に解けなくなります。全訳がわからなくても正解の選択肢を導き出すことが可能です。古文の文章を読む際、一字一句の意味をもれなく読み取っていくよりも、動詞の主語や文章のストーリーなどの要点の把握が重要となります。
『マーク式基礎問題集古文』の文章は共通テスト本番よりも易しいため、古文の要点だけを把握する練習がしやすいです。問題を解くために必要なポイントだけを読み取るように意識して取り組みましょう。マーク式の問題の場合、選択肢に書いてある文章がヒントになる場合があります。選択肢の文章のいずれか1つは正しいことが書かれているため、その内容をヒントにしながら文章の要点を把握することが可能です。
なお、『マーク式基礎問題集古文』は現代語訳や解説が掲載されているため、自分が読めていなかった所がどこかをチェックしやすくなっています。文章の主旨を大幅に読み違えてしまった場合などは重点的に見直しをしてください。
3部構成で文法の基本事項から共通テストレベルの問題まで順番に学べる
古文の問題を解く際には、本文を読み解くための最低限の文法知識は必須となります。『マーク式基礎問題集古文』では、3部構成の最初の1部で、古文の文法知識の確認が可能です。重要な古語や古典文法のドリルのような問題が第1部にまとめられているため、まずは基礎知識が身についているかどうかをチェックしましょう。
もし、第1部の段階で分からない問題が多い場合は、読解以前の基礎力が足りていません。第1部の内容が難しく感じる場合は、いったん基礎的な文法の参考書や古文単語集を復習してから、第2部以降へと学習を進めていきましょう。
『マーク式基礎問題集古文』の第2部では短めの文章題、第3部では共通テスト形式の問題が掲載されています。難易度が徐々に上がっていく構成のため、最初の問題から順番に解いていく進め方が効果的です。
ジャンル別の解法や古文の重要敬語一覧表で効果的に学習できる
『マーク式基礎問題集古文』では、問題のパターンを3つに分けて、それぞれの解き方が解説されています。分類パターンは、古文で書かれている内容を読み取る「解釈型」、出来事や人物の行動の背景を説明する「理由・心情の説明型」、文法知識の理解度が問われる「文法型」の3つです。
それぞれの問題に対して、解法や着眼点が詳しく学べます。また、各パターンの問題がジャンル別に掲載されているため、苦手なパターンを重点的に演習することも可能です。さらに、『マーク式基礎問題集古文』の巻末には助詞や助動詞、用言の活用、重要敬語などの知識が一覧表としてまとめられています。
知識の整理や、テスト直前の見直しに効果的です。なお、『マーク式基礎問題集古文』で扱われている問題には「土佐日記」「枕草子」「平治物語」「竹取物語」「平家物語」などがあります。いずれも、大学入試で頻出の物語のため、概要を理解しておきましょう。
まとめ
共通テスト形式の易しめの古文の問題が演習できる参考書『マーク式基礎問題集古文』について解説しました。共通テストの古文の問題は難易度が高いため、古文の基礎知識を身に付けた後すぐに解くのは難しい場合があります。
『マーク式基礎問題集古文』なら、入試本番よりも易しい問題が掲載されていることから、過去問演習前の橋渡しが可能です。3部構成の最初のパートでは古文の基礎知識を確認できることや、問題のパターン別に解法が説明されていることが特徴となっています。
なお、共通テストや私大の古文の問題を解く際には、全訳をせずに要点をつかむ読み方や、選択肢をヒントにして解く力が必須です。『マーク式基礎問題集古文』の問題を通じて、要点を抑えて制限時間内に正解を導くテクニックを身に付けましょう。