科目 | 国語 |
出版社 | いいずな書店 |
目的 | 古文単語暗記 |
対象者 | 入試で古文を利用する人 |
難易度 | 入試標準レベル |
分量 | 336ページ |
使用期間 | 高三夏休みごろまで |
ジャンル | 古文単語集/td> |
・オススメポイント
複数の意味を1つのイメージにまとめていて覚えやすい
・注意点
さらに古文単語の語彙を増やしたい人は別の単語集も追加すること
古文が苦手でも覚えやすい単語集『Key&Point古文単語330―わかる・読める・解ける』
今回ご紹介する『Key&Point古文単語330―わかる・読める・解ける』は、古文が苦手な人でも古文単語が覚えやすい工夫がなされた単語集です。
古文の単語集の中では標準的な単語数となっていて、共通テストや一般的な大学入試には対応可能なボリュームが収録されています。
古文は単語を覚えていないと本文を読み解くことができないため、文法の知識に加えて単語の知識が必須です。
これから古文の学習をスタートする人であれば、語法の学習とともに単語集の暗記を始めるようにしましょう。
その際、市販の単語集の中から1冊選んで、まずはその内容を一通り完璧に覚えるのがおすすめです。
途中で単語集を変えてしまったり、いくつかの単語集をつまみ食いしたりするとかえって網羅性が下がり、知識に穴ができやすくなってしまいます。
そこで、今回は市販のほかの古文単語集とも比較しながら、『Key&Point古文単語330―わかる・読める・解ける』の特徴や単語学習のポイントについて確認していきましょう。
自分の目指すゴールに合わせた最適な単語集を選んでください。
古文単語特有の多義語が覚えやすい『Key&Point古文単語330―わかる・読める・解ける』
『Key&Point古文単語330―わかる・読める・解ける』の最大の特徴は、1つの単語に複数の意味がある古文単語を覚えやすくするため、単語のイメージがキーワードとしてまとめられている点です。
古文単語は英単語などと比べて覚える見出し語の数が少ないですが、1つの単語に対してかなり幅広い複数の意味が対応しているため、それらをすべて覚えなくてはいけません。
しかし、訳語の中には意味が似通ったものなども多く、暗記が苦手な人にとっては古文単語の暗記は難しくなってしまいます。
そこで『Key&Point古文単語330―わかる・読める・解ける』では、単語の意味を覚えやすくするために「KEY」という項目が各単語についていて、複数ある単語の意味を1つのKEYイメージで覚えられるようにしてあるのです。
たとえば、「おかし」という古文単語には3つの訳語が対応していて、それぞれ趣がある、美しい、滑稽だ、と訳し分けが必要になります。
この「おかし」という古文単語にはKEYとして「すてき」というイメージが割り当てられていて、「おかし」を見たら素敵だという意味合いを糸口に3つの訳語を連想して思い出すことが可能です。
古文単語がもつ意味の中で最も本質的で重要なものに絞ってKEYが割り当てられているので、古文単語の意味を複数覚えるのが苦手な人でも取り組みやすい内容となっています。
ほかの入試用古文単語集の中でも標準的な単語ボリュームが掲載されている
『Key&Point古文単語330―わかる・読める・解ける』に掲載されている単語数は330語で、これは入試用古文単語集の中では標準的なボリュームです。
人気のあるほかの単語集と比べると、たとえば『読んでみて覚える重要古文単語315』は315語、『マドンナ古文単語 パワーアップ版』には230語が載っていて、『Key&Point古文単語330―わかる・読める・解ける』はこれらよりも単語数が多いです。
一方、語彙量が多い『古文単語565』や『古文単語FORMULA600』と比べると少なめな単語すうとなっています。
まずは『Key&Point古文単語330―わかる・読める・解ける』を使ってKEYイメージを覚えて、一通り仕上がった後にさらに単語数を増やしたい場合は、より難易度の高い単語集を2冊目として覚えていくのがおすすめです。
古文単語1語ごとに対してイラストやキーポイントの解説も豊富
『Key&Point古文単語330―わかる・読める・解ける』のメリットの1つとして、古文単語1つ1つに対してイラストやキーポイントの解説が詳しく書かれていることも挙げられます。
語呂合わせで覚えるタイプの単語集などでは、たくさんの単語が載っている代わりに1語に対しての情報量は少なくなりがちです。
その点、『Key&Point古文単語330―わかる・読める・解ける』は1語に対しての背景知識が同時に覚えられるため、読解問題を解くときのヒントになるような知識が身に付きます。
単語を単純に丸暗記するのが苦手な人や、意味や背景知識があったほうが記憶が定着しやすいという人は『Key&Point古文単語330―わかる・読める・解ける』を使って単語を覚えていくようにしましょう。
まとめ
今回ご紹介した『Key&Point古文単語330―わかる・読める・解ける』は、古文が苦手な人でも分かりやすく単語を覚えられる古文単語集です。
古文単語は1つの言葉に対して複数の意味が割り当てられているものが多いため、それらを分かりやすくイメージするためのKEYが書かれているのが特徴となっています。
また、1語ごとに背景知識やイメージがわきやすいイラストなども添えられているため、各単語の意味を深く学んでいくことが可能です。
掲載されている単語のボリュームもほかの単語集と比べて標準的な数になっていますので、この単語集を1冊仕上げておけば大学入試の古文の問題は一通り解けるようになります。
『Key&Point古文単語330―わかる・読める・解ける』を仕上げた上で過去問を解いて、古文単語の語彙量が不足していると感じた場合には、さらに単語掲載数が多い他の単語集を2冊目として取り組むようにしましょう。
『Key&Point古文単語330―わかる・読める・解ける』で基礎的な単語のイメージを固めて、古文で高得点を取るための基礎力を身に付けていってください。