科目 | 漢文 |
出版社 | 河合出版 |
目的 | 漢文記述対策 |
対象者 | 国公立2次の記述対策をしたい受験生 |
難易度 | 最難関レベル |
分量 | 116ページ |
使用期間 | 高三10月ごろまで |
ジャンル | 漢文問題集 |
・具体的なオススメポイント
漢文の記述問題の典型パターンが詳しい解説付きで学べる
・注意点
志望校で漢文の記述問題が出題されない場合は、無理に取り組まなくてもよい
国公立2次の漢文の記述問題対策におすすめの参考書『[改訂版]得点奪取 漢文』
今回ご紹介する『[改訂版]得点奪取 漢文』は、国公立大学の2次試験で出題されるような記述形式の問題対策におすすめの参考書です。出題されている問題は記述形式のものが中心で、漢文で書かれた本文自体の内容はそれほど難しくありません。もし、本文の読解でつまずいてしまう部分がある場合は基礎力が不足しているため、まずは漢字や句形などの基本をきちんとマスターしてから取り組むようにしましょう。
なお、記述形式の問題は答えの書き方が1通りでないため、自分一人では勉強の仕方が分かりにくい分野です。しかし、『[改訂版]得点奪取 漢文』なら細かな採点基準まで含めて詳しく丁寧な解説が載っているため、独学でも記述対策を進めていくことができます。書き下し文や現代語訳の問題を含めて、漢文の記述問題対策を仕上げることが可能です。
今回は、そんな『[改訂版]得点奪取 漢文』について詳しい内容や学習のポイントをまとめました。国公立志望の受験生の方や、漢文の記述問題の実力をアップしたい方はぜひ参考にしてください。
漢文の記述問題の典型パターンを学び、学んだパターンが使えるかどうか練習もできる内容構成
『[改訂版]得点奪取 漢文』は第一部と第二部に分かれた内容構成となっています。第一部は典型問題編で、漢文で出題される頻出のパターンの解き方をまとめて学ぶことが可能です。漢文の文章から書き下し文を作る問題や、現代語訳を書く問題など、記述形式で典型的な問題の解き方が解説されています。
まずは、第一部の問題を演習し、頻出のパターンに慣れていきましょう。第二部は、第一部で身に付けた典型問題の解き方を応用する練習問題編です。第二部の練習問題を自力で解けるかどうか試すことで、典型パターンの理解度がチェックできます。大学入試の漢文で出題される問題は、『[改訂版]得点奪取 漢文』で紹介されているパターンのいずれかから出題されることがほとんどのため、この1冊を繰り返し学習して身に付けておくことで得点力アップが可能です。
また、第一部や第二部を解く中でよく間違えてしまう問題が見つかった場合は、基礎知識の確認を含めて重点的に学習しておきましょう。
この参考書で出題される漢文の読解でつまずいてしまう場合は、基礎力の強化が必要
記述形式の問題を中心に学習ができる『[改訂版]得点奪取 漢文』は、扱われている漢文の内容自体は標準的なものとなっています。そのため、もし『[改訂版]得点奪取 漢文』の問題を解く中で、文章の意味が読み取れないところが多い場合は、読解力の基礎固めが必要です。
漢文の読解を正確に進めるために必要な、よく使われる漢字の読み方や意味、大学入試の漢文で頻出の句形パターンをしっかり理解してから、再度『[改訂版]得点奪取 漢文』の記述問題に取り組むようにしましょう。文章の読解ができないまま、現代語訳や書き下し文の答えを丸暗記するような学習法だと、初見の記述問題を解くための力が身に付きません。
返り点や送り仮名、再読文字の読み方や意味などをきちんと覚えた上で、『[改訂版]得点奪取 漢文』の問題に取り組んでください。
志望大学の過去問をチェックした上で『[改訂版]得点奪取 漢文』に取り組むかどうか決めよう
『[改訂版]得点奪取 漢文』は現代語訳や書き下し文など、記述形式の問題が重点的に演習できる問題集のため、記述問題が出題されない大学を受験する方は無理に解かなくても大丈夫です。記号選択問題と記述問題では、出題される漢文の難易度や問題のパターンが異なるため、志望大学の出題傾向に合わせた対策が必要になります。
まずは、自分が受験する大学の過去問を確認して、漢文でどのような問題が出題されているかを確認しましょう。その上で、書き下し文や現代語訳の問題がよく出題されている場合は、『[改訂版]得点奪取 漢文』に取り組むようにしてください。逆に、記号選択問題しか出題されない大学を受験する場合は、記述問題の練習に時間を割くよりも、より難易度の高い漢文を読解する練習や、志望大学の過去問演習に注力するのがおすすめです。
自分が受ける大学の漢文の問題に合わせて、適切な参考書で学習を進めていきましょう。
まとめ
今回は、漢文の記述対策に特化した参考書『[改訂版]得点奪取 漢文』についてご紹介しました。この参考書では、書き下し文や現代語訳など記述形式の問題が数多く扱われています。国公立の2次試験など、漢文の試験で記述問題が出題される場合の対策におすすめです。
なお、『[改訂版]得点奪取 漢文』で出題されている漢文の本文は標準的な難易度のため、この参考書で登場する漢文の読解が難しいと感じる場合には基礎固めが大切になります。記述対策に取り組む前に、基本的な漢字や句形の知識を見直すようにしましょう。
また、志望大学の過去問をチェックした上で、漢文で記述問題が出題されていない場合には『[改訂版]得点奪取 漢文』に取り組まなくても大丈夫です。自分が受ける大学の過去問を見て、必要に応じて『[改訂版]得点奪取 漢文』を解くかどうか決めるようにしてください。