科目 | 漢文 |
出版社 | 河合出版 |
目的 | 漢文問題演習 |
対象者 | 漢文の基礎知識を一通り身に付けた人 |
難易度 | 共通テストより少しやさしいレベル |
分量 | 214ページ |
使用期間 | 高三9月ごろまで |
ジャンル | 漢文問題集 |
・具体的なオススメポイント
やさしい問題で漢文の問題演習ができる
・注意点
漢字や句形などの基礎知識を一通り覚えてから取り組むこと
共通テストよりも少しやさしい漢文の問題が演習できる参考書『マーク式基礎問題集 漢文』
今回ご紹介する『マーク式基礎問題集 漢文』は、基本的な漢文の問題が演習できる参考書です。扱われている問題の難易度は共通テストよりも少しやさしいレベルで、全部で20題掲載されています。ただし、問題がやさしいといっても、漢文の基本的な知識を知らないと解けない問題がほとんどです。
そのため、大学入試に必要な漢文の基礎知識は一通り身に付けた後に取り組むようにしてください。漢文で登場する重要な漢字の読み方や意味、基本的な句形を覚えた後、共通テストレベルの問題へと取り組む1つ手前のステップとして『マーク式基礎問題集 漢文』をおすすめします。
基礎知識が無い段階で取り組んでも学習効率が悪くなってしまうため要注意です。今回は、そんな『マーク式基礎問題集 漢文』について詳しい内容や学習のポイントをまとめてご紹介します。漢文の実力をアップしたい方はぜひ参考にしてください。
漢文の典型的な問題が20題載っていて、共通テストや過去問演習前に取り組むのに最適
『マーク式基礎問題集 漢文』で出題されている問題は、共通テストや入試問題に近い形式の典型的なものです。基礎的な知識があればそれほど難しくありませんが、入試の過去問などを一度も解いたことが無い人にとっては丁度よい練習になるレベルとなっています。
漢文の問題は、最初に漢文で書かれた本文があり、注釈に書かれている内容や問題文をヒントにしながら解いていくものが多いです。そのため、初めて見る漢文の意味を適切に読解するためのスキルが必要になります。漢文の基礎知識を単独で覚えただけの状態だと、実際に問題文を読み解くスピードが不十分なため、実戦形式での練習が大切です。
いきなり難しい入試問題に取り組むと挫折してしまう可能性があるので、まずは『マーク式基礎問題集 漢文』のようなやさしい問題集を使って出題形式に慣れていきましょう。その後、共通テストの過去問や、志望大学の二次試験の過去問へとステップアップしていくのがおすすめです。
漢文の基礎的な参考書を仕上げてから『マーク式基礎問題集 漢文』に取り組むことが大切
共通テストよりも少しやさしい程度の問題が載っている『マーク式基礎問題集 漢文』ですが、漢文の基礎知識があいまいな状態でこの参考書に取り組んでも効果がほぼありません。漢文の読解に必要な、頻出の漢字の意味や読み方、返り点や送り仮名を含めた句形の知識が身に付いた段階で、初めて『マーク式基礎問題集 漢文』を演習するレベルとなります。
基礎知識が無い状態で『マーク式基礎問題集 漢文』に載っている問題に正解が出せるようになっても、初見の問題を解く実力は身につかないため、注意してください。初見の問題を解くためには、覚えた基礎知識を実際の文章を読解するために活用するテクニックが必要になります。
まずは、土台となる基礎知識を身に付けることを最優先にしましょう。句形や漢字についての知識が身に付いてから、問題を解く練習を積み重ねていってください。
『マーク式基礎問題集 漢文』の後は志望大学の過去問演習を繰り返そう
『マーク式基礎問題集 漢文』で問題演習ができたら、あとは志望大学の過去問を繰り返し解くのがおすすめです。漢文の問題の出し方に癖のある大学もあるため、自分が受ける大学ではどのような問題が出るのかを把握することが大切になります。毎年必ず出題されている形式などがある場合には、重点的に練習しておくようにしましょう。
また、漢詩や文学史に関する知識など、漢文の句形や読解以外の周辺知識が出題される大学もあります。『マーク式基礎問題集 漢文』では、覚えておくべき重要語句や文学史に関する知識も一通りまとまっているため、覚えていない知識があれば身に付けておくようにしてください。
基礎知識を覚えた上で『マーク式基礎問題集 漢文』の演習をし、その後志望大学の過去問演習を繰り返せば、合格に必要な実力をスムーズに身に付けることが可能です。
まとめ
今回は、漢文の問題演習ができるやさしめの参考書『マーク式基礎問題集 漢文』についてご紹介しました。入試に近い形の問題が20題演習できます。ただし、難易度が低いと言っても、漢文の基礎的な知識が身についていないと解けません。まずは、入試の漢文の問題で頻出の漢字や句形について暗記して、土台を固めてから取り組むようにしてください。
『マーク式基礎問題集 漢文』の難易度は共通テストよりも少しやさしい程度のため、この参考書が一通り解き終わったら共通テストの過去問、そして志望大学の過去問へとステップアップしていきましょう。過去問を繰り返し解くことで、出題傾向に慣れることができます。
なお、漢詩や文学史に関する知識もまとまっているため、必要に応じて覚えていくようにしてください。今回の情報を参考に、漢文の得点力を効率よくアップしていただければ幸いです。