
【日大レベル】に使用されています。
現代文は多種多様な参考書や問題集があり、読み方や解き方に対する考え方も様々なため、勉強法に迷う受験生も多いのではないでしょうか。
『新・現代文レベル別問題集2 初級編』は正統派の読み方を徹底解説した問題集で、大学受験にとどまらず普遍的に通用する「思考しながら文章を読む力」を養成できます。
この記事では『新・現代文レベル別問題集2 初級編』のレベルや最適な使い方、いつから使ったらいいのかといった疑問にお答えし、くわしく解説していきます。
教材名 | 新・現代文レベル別問題集2 初級編 |
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ジャンル | 問題集 |
出版者 | ナガセ |
出版日 | 2021年12月10日 |
必要時間目安 | 15時間 |
目指す大学群レベル | STARS・産近甲龍・女子大 |
分量 | 256頁 |
具体的なおすすめポイント
- 現代文が得意な人の思考を解説で再現
- 国語力を伸ばすための、考え方や前提知識を多数紹介
- 実際の入試問題から良問を厳選
注意点
- 初級編とはいえ、全くの国語学習初心者には難しい
「考えながら読む習慣」を付けるための一冊|『新・現代文レベル別問題集2 初級編』』
国語が苦手な人は、読んでいる際に、ただ字面を追うだけで内容が頭に入っていない状態になりやすい傾向があります。
『新・現代文レベル別問題集2 初級編』は、筆者である現代文講師2人の思考を再現した解説が特徴で、得意な人の思考法を真似することで、国語が苦手な人でも考えながら読む習慣を身に付けることができます。
『新・現代文レベル別問題集2 初級編』はどんな人におすすめ?
国語の学習を始める際は、まず『田村のやさしく語る現代文』『船口のゼロから読み解く最強の現代文』等の参考書で基本的な考え方を学習し、その後問題演習で実践を積むのが標準的な流れと言えます。
『新・現代文レベル別問題集2 初級編』は、上記の流れを踏まえ、問題演習の段階に進んだ受験生が最初に取り組むのにおすすめの参考書です。
本書は徹底した解説が特徴なので、問題演習を始めたばかりの受験生でも、誤答した箇所に疑問を残さずに独学で進めることができます。
また、初級編では全体を通じて同程度の難易度が維持されているため、徐々に難しくなり後半で行き詰まるという心配がありません。
『新・現代文レベル別問題集2 初級編』のレベル
本シリーズは、①超基礎編から⑥最上級編まであり、大学の難易度に合わせて非常に細かくレベル分けされています。
その中で②初級編である本書は一般私大や一般国公立大レベル向けとされ、同程度の大学の入試問題から厳選された問題が採用されています。
STARSや産近甲龍、女子大などの志望者はもちろん、読解の基本や入試に必要な語彙や背景知識などが中心の内容であるため、難関大学志望者の基礎固めにも最適な一冊です。
『新・現代文レベル別問題集2 初級編』はいつから使えばいい?
『新・現代文レベル別問題集2 初級編』は、共通テストよりやや易しい初級編に位置づけられているため、高校1年生や高校2年生のうちに基礎学習として使用すると非常に効果的で、早めに現代文を得意科目にすることが可能です。
また、これまで国語に手を付けられなかったり、苦手意識があって基礎からやり直したい高校3年生にも利用価値があるので、本書が自分の補強すべきレベルに合えば、いつからでも取り組むことをおすすめします。
『新・現代文レベル別問題集2 初級編』の特徴
『新・現代文レベル別問題集2 初級編』は、基礎から標準レベルの実際の入試問題10題を通じて、読み方と解き方を学習する構成になっています。
問題数は多くありませんが、その分解説が非常に詳細で、本物の講義さながらの内容を通して、テクニックに頼らない本物の文章の読み方を習得することを目指しています。
本書の特徴的な内容について、順に解説していきます。
現代文が得意な人の脳内活動を再現
『新・現代文レベル別問題集2 初級編』の最大の特徴は、解説の中に「脳内活動」という項目がある点です。
国語が苦手な人は、文章を読んでいる間にただ字面を漫然と追っているだけですが、得意な人は問題文を読みながら頭の中でさまざまな思考を巡らせています。
「脳内活動」では、国語が得意な人が頭の中で考えていることをそのまま言語化。
例えば、「対比が出てきたな。この2つはどう違うんだろう」「筆者も同じ意見なんだろうか」といった具合に、話し言葉でわかりやすく書かれています。
字面だけを追っている人にとっては、考えながら読むための具体的な方法が非常に理解しやすい画期的な解説です。
国語力を伸ばすための、考え方や前提知識を多数紹介
『新・現代文レベル別問題集2 初級編』には、「脳内活動」以外にも文章を正しく読み解くための多数のヒントが解説されています。
本文の論理構造を図解したり、受験生が知っておくと今後も役立つ語彙や前提知識を紹介するなど、テクニックやマニュアルに頼らない、一生ものの文章読解のヒントが詰まっています。
解説で一題一題を丁寧に解き明かしているため、難解に思えた文章も、独学で疑問を残さず学習することができ、国語力の向上に大いに役立ちます。
実際の入試問題から良問を厳選
『新・現代文レベル別問題集2 初級編』は、入試問題から難易度やジャンルを厳選した10題を扱っており、無理なく段階的に学力を伸ばすことができます。
魅力的な文章を通じて読解力を向上させるだけでなく、現代文で頻出するテーマが多く含まれているため、背景知識の習得にも有効な内容です。
『新・現代文レベル別問題集2 初級編』の使い方
『新・現代文レベル別問題集2 初級編』は、多くの演習をこなすタイプの参考書ではなく、一題一題に丁寧に取り組み、解説をしっかり読み込んで学習することを目的としています。
最大限の学習効果を得るためには、使い方を工夫して取り組むことが重要ですので、以下に挙げる使い方を参考にして、読解力の向上に役立ててください。
正答率にこだわらず取り組む
取り組んだ際に誤答が多いと、正答率の低さが気になり、身についていないのではと心配する人もいるかもしれません。
しかし、『新・現代文レベル別問題集2 初級編』に取り組んでいる間は、読み方を学習している最中ですので、正答率を気にする必要は全くありません。
国語学習の最大の目標は、正答することではなく、正しく文章を読めるようになることです。
正しく読めるようになれば、いつからか正答率は自然と上がるため、まずは筆者の主張や文章全体の意図を正確につかめているかを意識してください。
「脳内活動」の思考を実践する
『新・現代文レベル別問題集2 初級編』で読み方の基本となるのが「脳内活動」の項目ですので、復習の際には、自分が「脳内活動」の思考を実践できていたかどうかを確認しましょう。
もし実践できていなければ、字面だけを追っていたのか、一部だけ実践できていたのかなど、自分の読解中の思考の癖を分析し、次の問題に活かせるよう復習してください。
最初のうちは独自に思考を展開するのは難しいですが、真似を重ねるうちに自分なりの思考を展開できるようになります。
そのため、まずは読みながら思考する習慣を身に付けることが大切です。
『新・現代文レベル別問題集2 初級編』の注意点
『新・現代文レベル別問題集2 初級編』は、実際の入試問題を使用しているため、文章はそれなりに長く読みごたえがあり、ジャンルも評論、小説、随筆など多岐にわたるので、国語学習が全くの初心者には難しく感じることもあります。
また、装丁や内容が非常に正統派でシンプルであり、解説文も文章量が多いため、入試現代文にまだ不慣れな人にはややとっつきづらいかもしれません。
無理をして苦手意識が高まるのは本末転倒ですので、その場合は無理をせず、いつからでも『新・現代文レベル別問題集1 超基礎編』や、『できた!中3国語 読解』『こわくない国語 文章の読解』などに戻ってスタートすることをおすすめします。
『新・現代文レベル別問題集2 初級編』|まとめ
本記事では、国語が得意な人の思考過程を解説した『新・現代文レベル別問題集2 初級編』のレベルや使い方、いつから使ったらいいのかといった情報をご紹介しました。
『新・現代文レベル別問題集2 初級編』は「脳内活動」という項目を通じて、思考しながら読む習慣を身に付ける方法を解説した画期的な参考書です。
本書の使い方次第で、大学受験だけでなくその後も役に立つ文章の読み方を手に入れることができるので、本物の国語力を身に付けたい人はいつからでもぜひ本書を手に取って、読解力向上を目指していきましょう。