![岡本梨奈の古文ポラリス[2 標準レベル]](https://逆転合格.com/wp-content/uploads/2024/08/okamoto-kobunpolaris2-202408_30.jpg)
古文を苦手とする受験生は多く、単語や文法を勉強しても、読解問題になると正解できないと悩む声が多く聞かれます。
『岡本梨奈の古文ポラリス[2 標準レベル]』は、基礎知識を身に付けた受験生が読解力を伸ばし、実際の入試問題も解けるようになることを目指した参考書です。
この記事では『岡本梨奈の古文ポラリス[2 標準レベル]』のレベルやおすすめの使い方、いつから使ったらいいのかといった疑問にお答えし、徹底解説します。
教材名 | [大学入試問題集] 岡本梨奈の古文ポラリス[2 標準レベル] |
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ジャンル | 問題集 |
出版社 | KADOKAWA |
出版日 | 2018/7/21 |
必要時間目安 | 20時間 |
目指す大学群レベル | 日東駒専・産近甲龍 |
分量 | 304ページ |
具体的なおすすめポイント
- 古文の読解問題の読み方、解き方を入試問題を通じて習得できる
- 大学入試で頻出の有名出典を多数掲載している
注意点
- 単語や文法、古文常識などの基礎知識は既に学習しておく必要がある
「なぜこの答えなのか」がわかる一冊|『岡本梨奈の古文ポラリス[2 標準レベル]』
古文の読解問題に独学で取り組んだ際、参考書によっては解説が少なく、解答が間違っていた場合にその理由がわからないままという受験生の悩みが少なくありません。
『岡本梨奈の古文ポラリス[2 標準レベル]』はこのような悩みに着目し徹底解説しているため、読解問題に苦手意識のある受験生の独学に最適な参考書です。
『岡本梨奈の古文ポラリス[2 標準レベル]』はどんな人におすすめ?
『岡本梨奈の古文ポラリス[2 標準レベル]』は、古文の読解問題を解く際の、正解を導き出すための思考プロセスに重点を置き、論理的に解説した参考書です。
古文の単語、文法、古文常識などを一通り学習した受験生でも、読解問題になると知識と正解へのプロセスが結びつけられず、正解を導き出す方法がわからない場合が珍しくありません。
せっかく身に付けた知識を活用できず、曖昧な根拠で解答を選んでしまうと、古文を安定した得点源とすることが難しくなります。
『岡本梨奈の古文ポラリス[2 標準レベル]』は、フィーリングではなく明確な根拠をもって解答を導き出し、確実に得点できるようになりたい人におすすめの、思考プロセスを身に付けられる参考書です。
『岡本梨奈の古文ポラリス[2 標準レベル]』のレベル
『岡本梨奈の古文ポラリス[2 標準レベル]』は、日東駒専を始めとする有名中堅私立大学レベルの志望者を対象として作成されており、演習問題も実際の入試問題からの出題となっています。
中堅私立大学の志望者はもちろんのこと、難関大学志望者も、いきなり『岡本梨奈の古文ポラリス3』に取り組むより、まずは本書で基礎的な内容を繰り返し学習し、読解力をつけるとよいでしょう。
古文は過去に執筆された、限られた出典の中から入試問題を作成するので、日東駒専レベルでも難関大学でも同じ文章が採用されることが多いため、本書で頻出出典を一通り学習することは非常に有効です。
もし標準レベルの本書がまだ難しいと感じるようであれば、いつからでも『岡本梨奈の古文ポラリス1』に戻り、基礎レベルを徹底的に学ぶことをおすすめします。
『岡本梨奈の古文ポラリス[2 標準レベル]』はいつから使えばいい?
『岡本梨奈の古文ポラリス[2 標準レベル]』をいつから使うかは、古文単語、文法、古文常識等の基礎知識が確実に身に付いてからが望ましいと言えます。
本書は読解問題で正解することに主眼を置いていますので、基礎知識がない状態で取り組むと、読解以前の段階でつまずいてしまうかもしれません。
標準的な取り組む時期としては高校3年生の秋ごろが目安となりますが、時期だけでなく自分の学習状況を考慮し、過去問に取り組む前段階のレベルに達してから取り組むことを推奨します。
なお、難関私立大学志望者が本書に取り組む場合は、『岡本梨奈の古文ポラリス3』の学習時間も視野に入れ、夏ごろには取り組み始めてください。
『岡本梨奈の古文ポラリス[2 標準レベル]』の特徴
『岡本梨奈の古文ポラリス[2 標準レベル]』の最大の特徴は、読解問題の読み方と解き方を論理的に解説した点にあります。
毎年どこかの大学で必ず出題されるような、頻出の出典や設問形式を題材にした入試問題14題を収録しており、古文の得点力の底上げを図ることができる構成となっていますので、その特徴を順に解説していきます。
古文の読み方、解き方を徹底的に解説
『岡本梨奈の古文ポラリス[2 標準レベル]』は、参考書でこれまでなかなか実現し得なかったほどの詳細な解説を施しており、講義さながらの詳しさを紙面で再現しています。
まず各問題の解答には、正解に至るまでの思考のプロセスをステップ1から段階的に掲載し、詳しく解説。
例えば傍線部の正しい説明を選択する問題であれば、ステップ1として現代語訳、ステップ2として主語を補う読み方での意訳、ステップ3で選択肢の吟味といった手順が各設問ごとに解説されています。
正解に至るまでの手順を明確に提示しているため、同じパターンの問題が他の演習で出てきた際に、習得した解き方を応用することが可能です。
これにより自信をもって解答できるようになり、フィーリングで解答する古文の学習方法から次のステップに進むことができます。
有名出典への理解を深められる
古文で出題される出典は当然過去に執筆されたものですので、次々と新しい文章が出版される現代文と異なり、似たような文章が繰り返し採用されます。
『岡本梨奈の古文ポラリス[2 標準レベル]』は頻出の出典や設問形式の典型的な入試問題で演習するため、基本的なレベルの内容で多くの出典を学習することができます。
そのため、実際の入試の際に学習済みの文章が出題される可能性が高まり、もし出題された場合はあらすじを知った状態で問題に取り組めるので、非常に有利な状況を作ることができるでしょう。
『岡本梨奈の古文ポラリス[2 標準レベル]』の使い方
『岡本梨奈の古文ポラリス[2 標準レベル]』は読み方や解き方が効率的に身につくように構成されていますので、その効果を最大限に発揮するためにも、使い方を工夫して取り組むことが大切です。
本書の目的を踏まえ、以下の使い方を参考にして取り組み、古文を確実な得点源にしていきましょう。
始めから順番に取り組む
『岡本梨奈の古文ポラリス[2 標準レベル]』には入試問題が14題掲載されていますので、取り組む際は必ず前から順番に解いていくようにしてください。
本書は実力を確認するだけでなく、古文の学力をさらに高めていくことができるように設計されています。
掲載された順番通りに解くことで実力を養成できるように意図されていますので、飛ばしたり解けそうな問題から解くのではなく、1つずつ順番に取り組むことが大切です。
あらすじの把握を意識する
古文が苦手な人が多い原因として、文章中に主語や目的語の省略が多用されていることが挙げられます。
日本語なので文自体は何となく読めてしまいますが、省略が多いため理解が曖昧になり、結局どのような話なのかわからなくなってしまうのです。
問題に取り組む際は、様々な手掛かりを元に省略された部分を補って読み、物語のあらすじをつかむことを意識して取り組んでください。
一読では理解できないことも多いですが、そこでつまずかずに2、3回通読して、細部にこだわらずまずは自分なりに大意をつかむよう努めましょう。
通読するときの工夫をする
あらすじをつかむためには、なんとなく目で文字を追うだけにせず、英語の長文読解に取り組む気持ちで主体的に読むことを意識します。
たとえば主語や動詞には印をつけるなど、文法の知識を総動員して文構造をはっきりさせてください。
登場人物が出揃ったら人物の関係図を書いたり丁寧に内容を追い、始めの段階では時間を気にせずじっくりと本文と向き合うことが大切です。
最終的には、自分であらすじを他人に説明できるくらいの理解度になるのが理想的です。
『岡本梨奈の古文ポラリス[2 標準レベル]』の注意点
『岡本梨奈の古文ポラリス[2 標準レベル]』は実践演習用の問題集ですので、文法や単語などの基礎知識が不足していると感じた場合は、まずは基礎知識をしっかりと定着させ、基礎固めが終わってから再度取り組みましょう。
省略の補い方など読解方法の基礎が不十分な場合は、『岡本梨奈の古文ポラリス1』や『岡本梨奈の一冊読むだけで古文の読み方&解き方が面白いほど身につく本』、『富井の古文読解をはじめからていねいに』などに取り組んでみてください。
『岡本梨奈の古文ポラリス[2 標準レベル]』|まとめ
本記事では、古文の論理的な読み方や解き方を習得できる『岡本梨奈の古文ポラリス[2 標準レベル]』のレベルや使い方、いつから使ったらいいのかといった情報をご紹介しました。
『岡本梨奈の古文ポラリス[2 標準レベル]』は、「なぜその答えになるのか」という点を重視し、詳細な解説を加えた画期的な古文読解の参考書です。
苦手意識を持つ人も多い古文ですが、本書の使い方次第でいつからでも得意科目に挽回することができますので、ぜひ本書を手に取っていただき、安定した得点力を目指していきましょう。