
【基礎徹底ルート】に使用されています。
現代文が苦手な大学受験生にとって、読解問題は得点力をあげる対策方法に頭を悩ませる教科の一つです。
そんな受験生にぜひ取り組んでほしいのが、くもん出版の『できた!中3国語 読解』。
『できた!中3国語 読解』は指示語や接続語などの読解の超基本項目を一から丁寧に学べ、スモールステップで着実に実力を積み上げたい方に向いています。
この記事では『できた!中3国語 読解』のレベルやおすすめの使い方、いつから使ったらいいのかといった疑問にお答えし、徹底解説します。
教材名 | できた!中3国語 読解 |
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ジャンル | 問題集 |
出版社 | くもん出版 |
出版日 | 2021/2/8 |
必要時間目安 | 30時間 |
目指す大学群レベル | 日東駒専・産近甲龍・女子大 |
分量 | 127ページ |
具体的なおすすめポイント
- 易しい問題から順番に、無理なくレベルアップし繰り返し学習できる
- 難しすぎず、良質な問題文で学習できる
注意点
- 基礎中の基礎の問題なので、これだけでは大学受験対策に不十分
- 解説がやや簡潔で、演習に不慣れな人には注意が必要
読解力の土台作りに最適な一冊|『できた!中3国語 読解』
『できた!中3国語 読解』は、高校受験用の問題集ですが、読解の基礎力を付けることを目的とした内容になっているため、使い方次第で大学受験生の基礎固めにも最適です。
基礎的な問題から少しずつ難しい問題へと進めることができ、無理なく自然にレベルアップできるので、国語に苦手意識が強い方に取り組んでほしい一冊です。
『できた!中3国語 読解』はどんな人におすすめ?
『できた!中3国語 読解』は、これまで読書習慣もなく読解問題に対して苦手意識が強かった方が、国語学習で最初に取り組んでほしい問題集です。
本書は説明文、小説、随筆などジャンルごとにわかれており、さらにジャンルごとに読解の重要スキルである「指示語」「接続語」「内容の理解」「段落の要点と文章構成」「場面をとらえる」「心情をとらえる」等の項目ごとにわけて解説しているので、一つずつ確実にマスターすることができます。
いきなり長文読解からスタートするのではなく、中学生レベルの問題を通して基礎から着実に学べるため、高校範囲の内容が難しく感じる方でもスムーズに学ぶことができるでしょう。
『できた!中3国語 読解』のレベル
『できた!中3国語 読解』は、中学の定期テストや高校受験の基礎レベルに設定されていますが、大学入試でも基礎固めに適した構成の問題集です。
特に指示語や接続語の理解や段落ごとの要点整理など、大学受験で頻出の読解力の基盤を築ける良質な問題が多く、現代文が苦手な受験生にも無理なく取り組むことができます
とにかく国語が大の苦手で、大学受験の参考書はまだ歯が立たない場合や、基礎から丁寧に固めていきたい方が利用するとよいでしょう。
大学受験レベルで取り組みたい場合は、『田村のやさしく語る現代文』や『ゼロから覚醒 はじめよう現代文』等と併用する使い方もおすすめです。
『できた!中3国語 読解』はいつから使えばいい?
『できた!中3国語 読解』をいつから使うかについては、大学受験を視野に入れた高1〜高2の段階での利用が効果的です。
受験勉強を開始した頃はいきなり難易度の高い問題に挑むより、まずは基礎問題を丁寧に取り組むことが大切です。
たとえ遠回りに感じたとしても始めに読解力の土台を作っておく方が、その後の国語対策がスムーズになるでしょう。
スモールステップで着実に力をつけることができるので、国語が苦手な場合は高3の夏休みに集中的にやるなど、志望校によってはいつから使っても有効活用できる問題集と言えるでしょう。
『できた!中3国語 読解』の特徴
『できた!中3国語 読解』は、中学3年生レベルを想定していますが、大学受験生の基礎固めにも最適な構成になっています。
本書の主な特徴として3つあげられますので、1つずつ解説していきます。
読解の基礎的なポイントが解説されている
現代文の問題では読むための基本スキルを磨くことが重要となり、この問題集では「指示語」「内容の理解」「段落の要点整理」「要旨」など、文章を読む上で重要かつ基礎中の基礎となるスキルを徹底的に学習することができます。
これまで読書経験や国語の学習の経験がなく、なんとなく文字を追うだけで文章を読んでいた人も、何に着目すればよいかがわかりやすく解説されているので、国語の設問の答えるための視点を身に付けることができるでしょう。
スモールステップで基礎から無理なくレベルアップできる
『できた!中3国語 読解』は、公文式で取り入れられているスモールステップで進める学習内容で構成されています。
やさしい問題から順番に解き進め、重要な内容は少しずつレベルを上げながら繰り返し出てくるため、無理なく徐々にレベルアップして自然に読む力が身につくでしょう。
たとえば指示語の項目であれば、いきなり長文を読むのではなく、はじめは短文の中で指示語が指すものを探す練習を繰り返すことから始めます。
指示語の抜き出しが身についた上で初めて長文に進み、そこでも指示語の読み取りを演習することができます。
さらに一つの項目につき、レベルを上げながら3~4題繰り返しますので、苦手な方でも拒否反応を起こさずに着実に力をつけることができるでしょう。
良質な問題文で数多くの演習ができる
『できた!中3国語 読解』は、中学生の定期テスト対策にも推奨されており、中学校の教科書に掲載されている良質な問題文で演習を積むことができます。
大学受験の問題集だといきなり入試レベルの問題を扱っていたり、逆に基礎的な問題集だと解説部分が占める割合が多く、問題演習が少ない場合があります。
本書はほどよい難易度の問題文で、かつ演習量も確保できることが特徴の一つと言えるでしょう。
『できた!中3国語 読解』の使い方
『できた!中3国語 読解』は、基礎から段階的にレベルアップするよう構成されていて、扱う項目も重要度の高いものから順番を考慮して作られています。
そのため、途中飛ばしたり順序を入れ替えたりすることなく、目次通り順を追って焦らず取り組むことが大切です。
また、本書は読解のスキルを身に付けるための問題集ですが、本書が難しく感じたりなかなか得点があがらないようであれば、語彙力不足が原因となっていることが考えられるでしょう。
その場合は、『中学 国語力を伸ばす語彙1700』など、語彙力に特化した参考書も合わせて使用することをおすすめします。
文章の読み方に加えて語彙力をつけることで内容の理解が深まり、さらに安定した国語力を身に付けることができます。
『できた!中3国語 読解』の注意点
『できた!中3国語 読解』は国語学習の初心者の心強い味方となりますが、大学受験で利用する場合には注意点もあります。
以下の点に留意して、上手に活用することが国語力アップの鍵となるでしょう。
大学受験参考書と併用する
『できた!中3国語 読解』はあくまで中学生レベルを前提とした基礎学習が中心となっています。
そのため、本書で読解の基礎スキルを身に付けた後は、大学受験向けの読解問題で演習することが欠かせません。
本書の内容では少し物足りないと感じるようになってきたら、他の参考書と組み合わせることを検討しましょう。
その場合は、『こわくない国語 文章の読解』『ゼロから覚醒 はじめよう現代文』『田村のやさしく語る現代文』などが基礎力の徹底に効果的です。
誤答の原因を解明する
『できた!中3国語 読解』は練習問題が数多く掲載されているところが長所の一つですが、解説の内容はやや簡潔ですので注意が必要です。
誤答した場合は、復習の際に間違いの原因を必ず確認することが大切なので、解説だけでなく、本編の説明も合わせておさらいしていくようにしましょう。
『できた!中3国語 読解』|まとめ
本記事では、現代文が苦手な方の基礎力徹底に効果的な『できた!中3国語 読解』のレベルや使い方、いつから使ったらいいのかといった情報をご紹介しました。
公文ならではのスモールステップ方式で、読解の基礎から無理なくレベルアップし、豊富な練習問題で確実に身に付けることができます。
これまで国語が大の苦手だった方や、勉強方法がわからず悩んでいた方も、ぜひ本書で国語の解き方を身に付け、得点源にすることを目指していきましょう。