
【基礎徹底ルート】に使用されています。
国語が苦手な受験生にとって読解問題は対策が難しく、「勉強しても点数がとれるようにならない」「自分にはセンスがない」と思い込んでいることはないでしょうか。
『こわくない国語 文章の読解』はマンガによるわかりやすい解説つきで苦手な人でも取り組みやすく、国語の正しい読み方、解き方が身に付けられる参考書として必携の一冊です。
この記事では『こわくない国語 文章の読解』のレベルやおすすめの使い方、いつから使ったらいいのかといった疑問にお答えし、徹底解説します。
教材名 | こわくない国語 文章の読解 |
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ジャンル | 問題集 |
出版社 | くもん出版 |
出版日 | 2013/2/20 |
必要時間目安 | 30時間 |
目指す大学群レベル | 日東駒専・産近甲龍・女子大 |
分量 | 127ページ |
具体的なおすすめポイント
- 文章の正しい読み方、解き方がマンガで解説してある
- 問題量が多く、良質な問題文の演習を多数行える
- 独学できるような丁寧な構成で解説が詳しい
注意点
- 基礎の基礎なので、大学入試対策の問題集に移行する必要がある
基礎の基礎の徹底に最適な一冊|『こわくない国語 文章の読解』
国語の問題集といえば、問題を順に解いて採点し、間違えたところは解説を読んで訂正するというのが一般的な形式です。
しかし『こわくない国語 文章の読解』は、掲載している文章だけでなくどの問題にも応用がきく、文章の読み方そのものについて解説されているので、国語学習の初心者が読解力の土台を付けられる最適な内容になっています。
『こわくない国語 文章の読解』はどんな人におすすめ?
『こわくない国語 文章の読解』は、「国語のセンスがない」「何から手を付ければいいのかわからない」「文章が頭に入ってこない」等の、国語への苦手意識が強い方にぜひおすすめしたい参考書です。
国語が苦手な方は、自分の感性や勘といった感覚で問題文を解きがちで、それが得点できない原因となることが多いです。
実際には国語学習にセンスは必要なく、必ず本文中のどこかに答えが隠れているので、本文を論理的に正しく読むことができれば明確な根拠をもって解答することができます。
本書はそのために必要な正しい文章の読み方、解き方を丁寧に教えてくれる構成ですので、国語を苦手科目とする方はぜひ取り組んで正しい国語の勉強法を身に付けることをおすすめします。
『こわくない国語 文章の読解』のレベル
『こわくない国語 文章の読解』は、高校入試向けに作成された参考書ですので、問題文のレベルは各都道府県立の高校入試程度となっています。
大学受験生の勉強なのに、高校入試レベル?と感じる方もいるかもしれません。
しかし、国語が苦手な人がいきなり大学受験レベルの問題集に手をつけると、文章や語彙の難易度が高く挫折してしまうどころか、さらに国語への苦手意識が高まってしまうこともあります。
『こわくない国語 文章の読解』では、大学受験よりはやや易しめのレベルで良質な問題が数多く掲載されていますので、大学受験生の基礎力強化という使い方が非常におすすめできます。
『こわくない国語 文章の読解』はいつから使えばいい?
『こわくない国語 文章の読解』をいつから使うかについては、受験勉強を本格的に始める以前の高校1、2年生ごろが理想的と言えるでしょう。
書は基礎力を身に付けるのに最適な参考書なので、これまで国語の勉強方法を知らなかった人が、まず最初に取り組むべき一冊です。
1つ1つの文章の解説に終始するのではなく、どんな文章にも応用できる読み方、解き方を身に付けることを目的としているので、本書でまず国語力の土台を作ることが大学受験に向けたおすすめの学習法です。
国語が苦手であればいつから使うにしても遅くはありませんが、できるだけ早めに開始すると効果が高いでしょう。
『こわくない国語 文章の読解』の特徴
『こわくない国語 文章の読解』は高校入試向けの参考書ではありますが、独学を前提とした丁寧な作りで、国語が苦手な大学受験生にもおすすめできます。
本書の主な特徴として3つあげられますので、1つずつ解説していきます。
正しい読み方、解き方が身につく
『こわくない国語 文章の読解』は、本文が「入門編」と「実践編」の2本立てに分かれています。
入門編では例題をもとに「文脈の把握」「場面をとらえる」などの頻出の設問の解き方が、イラストつきのわかりやすい解説でされているので、国語アレルギーの方にも抵抗なく取り組めるでしょう。
さらに実践編では、入門編で習得した解き方に対応させた問題が掲載されていて、入門編で勉強した内容を生かしながら何度も繰り返して演習し習得することができます。
『こわくない国語 文章の読解』は、本書に掲載されている問題だけでなく、他の文章にも普遍的に通用するような正しい読み方や解き方を身に付けられることが、大きな特徴といってよいでしょう。
良質な問題文で演習が数多く行える
国語の参考書で解説が詳しいものは、掲載されている問題の量が少なくなってしまいがちです。
しかし『こわくない国語 文章の読解』は解説の詳しさと十分な問題量を兼ね備えており、数多くの演習を積んで読解スキルを自分のものにすることが可能です。
掲載されている文章は、部活での友情や読書のメリット、日本文化の特徴、科学の話など、高校生にとって興味深く、大学受験でもよく扱われるテーマに及んでいます。
大学受験向けの参考書よりもやや易しめの文章で読むことができるので、こういったテーマの周辺知識を事前学習することができる点でも、役に立つと言えるでしょう。
独学に適した構成になっている
『こわくない国語 文章の読解』は、入門編で国語の読み方、解き方についてしっかり勉強でき、問題についての解説も豊富なので、独学に適した内容になっています。
後半は問題演習が多く取り入れられていますが、公文ならではのスモールステップで段階的に難易度があがっていくので、無理なくレベルアップしていくことが可能でしょう。
国語は自己採点が難しい科目ですが、詳しい解答解説のおかげで、疑問を残すことなく次のステップに進むことができます。
『こわくない国語 文章の読解』の使い方
『こわくない国語 文章の読解』は、使い方次第で読解力の土台作りに大変有益な内容になっています。
ぜひ以下の使い方を参考にして、取り組んでみるとよいでしょう。
少しずつでも継続して取り組む
『こわくない国語 文章の読解』は問題量が豊富な参考書ですが、一気に仕上げようとするのではなく少しずつでも継続して取り組むようにしてください。
英語の長文読解でも何日か学習を怠ると読むスピードが落ちるように、国語も学習を怠ると読解力が落ちてしまうため、少しずつでも毎日取り組み、読む力を鍛えることが大切です。
一問一問を丁寧に学習する
なんとなく解いて終わらせる学習では、せっかくの本書の良さを活かすことができないので、一問一問時間をかけて丁寧に取り組みましょう。
具体的には、問題を解答するときに「1行目のどこどこに記載がある」「最後の段落で筆者で述べている」等、選択形式記述形式を問わず必ず思考プロセスと解答の根拠を明確にしてください。
答えが誤りだった場合は解答と照らし合わせ、思考プロセスのどこに誤りがあったのかを正すことが大切です。
時間はかかりますが、これにより確かな国語力を身に付けることができますので、急がば回ると思ってじっくり取り組みましょう。
他の問題集と併用する
『こわくない国語 文章の読解』は国語の初学者向けの内容ですが、もし取り組んでみて難しいと感じるようであれば、読解力以前の語彙力が足りていない可能性も考えられます。
英単語を知らないと英語の長文問題で苦戦するのと同様、母国語といえど現代文特有の語彙は日常で見聞きしないため、語彙力の強化を図ることは重要です。
『中学 国語力を伸ばす語彙1700』などに取り組むと、読解力のアップにもつながり、本書との併用で相乗効果が生まれるでしょう。
大学受験向けの参考書に移行する前にもう少し演習を積みたい場合は『できた!中学国語 読解』もおすすめです。
『こわくない国語 文章の読解』の注意点
『こわくない国語 文章の読解』は読解力の基礎固めに最適な内容ですが、あくまで高校受験を対象とした参考書ですので、一通り身についた後は大学受験向けの参考書でステップアップしていきましょう。
その際は、演習量はやや少なめですが『ゼロから覚醒 はじめよう現代文』『田村のやさしく語る現代文』などが取り組みやすい内容でおすすめです。
『こわくない国語 文章の読解』|まとめ
本記事では、国語が苦手な方にこそおすすめしたい『こわくない国語
文章の読解』のレベルや使い方、いつから使ったらいいのかといった情報をご紹介しました。
入門編では読解の基本スキルをマンガ形式で解説し、さらに実践編ではそのスキルを応用に生かせるよう演習を積むことができます。
「国語は勉強してもできるようにならない」と思い込んでいた方も、ぜひ本書でどんな文章にも応用できる、正しい読み方解き方を身に付け得点力アップを目指しましょう。